バレたらクビ?勤務中のSNS使用について
更新日:2023.02.24スタッフブログFacebookやTwitter、InstagramをはじめとしたSNSは、現在多くの方が利用し、なかには「SNS中毒」となってしまう方もいます。そこまでではなくとも、勤務時間中にSNSを確認したい、投稿したいという衝動に駆られた経験のある方は少なくないでしょう。今回は、勤務中のSNS使用について、そもそもOKなのか、何か処分を受ける可能性があるのかなどをご紹介します。
目次
勤務中のSNS使用に対する会社の対応
冒頭でも説明した通り、SNS文化が醸成され、誰しもがSNSを利用している時代となりました。その分、SNSを手放せない方も増え、勤務中にもかかわらず合間をぬってSNSを確認してしまう方も多いでしょう。そして、2020年初頭に発生した新型コロナウイルス感染症の影響により、全国でリモートワークや在宅勤務の導入が進みました。
その結果、上司や同僚の目に触れる危険をおかすことなく勤務中でもSNSを確認できる様になり、今までに増して勤務中にSNSを使用している方も多いのではないでしょうか。
勤務中のSNS使用に対する会社の対応には、以下の3パターンが考えられます。
□推奨する
□問題はあるものの、仕事をこなしているのであれば黙認する
□業務時間は一切のSNS使用を禁止する
それぞれ、どういった考え方や理念のもと、上記の様な結論に至っているのでしょうか。
推奨派の意見
勤務中のSNSを推奨する方の意見は、多岐にわたります。なかでも、普段行っている業務は単なる作業ではないため、SNSを通してさまざまな情報をインプットやアウトプットすることでヒントを得られる可能性がある、という見解が主流です。SNSをむだな時間とはとらえておらず、仕事の一部ととらえている方が多いようです。ただ、実際は勤務中のSNS使用について賛成派に回る方は少数派かもしれません。下記の様な黙認派や禁止派の方が多いのではないでしょうか。
黙認派の意見
勤務中のSNS使用について、黙認派の意見は至ってシンプルです。SNSの使用は業務と関係ないと考えているものの、本人が与えられている仕事を処理しきれているのであれば、見て見ぬふりをするというものです。実際は黙認派の方が一番多いのかもしれません。
禁止派の意見
勤務中のSNS使用を禁止するべきとする方々の考えは明確です。勤務時間中はあくまで業務に関係する作業を行う時間であり、トイレ休憩や昼休憩など以外は、自らに課せられた純粋な「仕事」をするべきという考えでしょう。また、SNSに費やしている時間はむだである、勤務中にSNSを使用していることが他社へ広まると悪評が広まる、といった意見をもっているケースもあります。
仕事とSNSの関係
実際、勤務中にSNSを使用している方が多いのも事実です。勤務中のSNS使用は、仕事にプラスの影響を与える可能性もあります。どういった効果があるのでしょうか。
時代の流れに取り残されない
テレワークや在宅勤務は、近年広まりつつある働き方ですが、外出の機会が減ると時代の流れに取り残される可能性があります。SNSには、最新の情報が新聞やテレビと比べて早く流れてきます。その分、真偽が怪しい情報もありますが、上手に付き合えば家にいながら時代の流れに乗ることができるでしょう。
アイデアの補給につながる
近年は、自宅にテレビやパソコンを所有していない方も少なくありません。スマートフォンアプリで手軽に確認できるSNSは、そういった方のアイデア補給の場としても活用されています。SNSには、自分だけでは思いつかない他人のひらめきや工夫に触れられるだけでなく、気軽に意見交換もできます。SNSでつちかったアイデアが仕事に役立つこともあるかもしれません。
ストレスの解消につながる
仕事をしていると、ストレスを感じることや腹を立てる様なできごともあるでしょう。SNSを閲覧したり、自らの近況を投稿したりすることでストレスの解消につながるケースもあります。SNS内のみでの友人がいる方も多いようです。ただし、SNSでの何気ない発言が対立を生み、いわゆる「炎上」騒ぎとなる可能性もあるため注意が必要です。
発信の練習ができる
SNSを閲覧専用のツールとして活用している方もいますが、基本的には何かしらの発信を行っている方がほとんどです。自分が考えたり感じたりしたこと発信し続けることで、表現力が磨かれ、仕事に活かされる可能性もあります。なかには、投稿の文字数を限定しているSNSもあり、短い文章で的確に内容を伝えるための工夫が身につくものもあります。SNS=仕事には必要のないもの、とは一概に言い切れないのかもしれません。
迷った場合はどうすれば良い?
勤務中のSNS使用の是非については、基本的に就業規則に従うことになります。たとえば、就業規則上勤務中は外部と連絡を取ることを禁止されているのであれば、SNSの使用は就業規則違反にあたります。外部との連絡の禁止が懲戒事由に定められていれば、SNSの使用を理由に懲戒処分を受けるかもしれません。
就業規則に勤務中のSNS使用に関する規定がない場合は、程度問題といえます。一般的な労働者に求められる職務専念義務に違反しない程度であれば、勤務中のSNS使用を理由として処分を受ける可能性は低いでしょう。SNSではありませんが、1日に1、2通程度のプライベートなメールについては、職務専念義務に違反しないとした裁判例もあります。
ただし、職務専念義務に違反しない程度のSNS使用でも、勤務内容などについて投稿する場合は守秘義務との関係で問題になる可能性があります。万が一、SNSで企業秘密を漏えいしてしまったり、会社の信頼を失墜させたりすると、その行為が懲戒事由と認定されるでしょう。どの様な内容や使用方法が問題となるかはケースバイケースのため、勤務中のSNS使用は控えたほうが安心です。
会社内でSNS使用が認められるケース
基本的には勤務中のSNS使用はおすすめしませんが、なかには会社内にいてもSNSを使用できるケースがあります。こちらでは、2つのパターンを想定してご紹介します。
休憩中の利用は基本自由
勤務時間内であったとしても、休憩中に個人所有のスマートフォンやパソコンでSNSを閲覧するのは問題ないでしょう。休憩時間を何に使用するかは、労働者自身が決められるためです。ただ、会社が所有している端末を使用する場合は注意しなければなりません。
個人に貸与されている場合であっても、会社の所有物である以上、業務外利用が禁止されている可能性があるためです。また、就業規則に閲覧履歴の確認に関する規定があれば、サイト履歴を確認された際に注意を受けるかもしれません。休憩時間であっても、基本的には個人所有の端末でのみSNSを使用しましょう。
会社のSNS運用を任されている場合
業務のひとつとして会社のSNS運用を任されている場合も、勤務中のSNS使用は認められます。SNSを通して企業の認知度の向上やセールスにつなげている場合、インプレッションの確認やどの様な投稿が読まれやすいのかなどの市場調査は必要不可欠です。勤務中にSNSを確認し、場合によっては投稿することもあるでしょう。業務内容のひとつといえるため、内容にさえ気をつけていれば注意されることはありません。
まとめ
テレワークや在宅勤務が普及したことで、労働者の裁量が増え、勤務時間中のSNS使用も可能となりました。ただ、SNSは全世界に発信しているため、どこかで誰かが確認しているかもしれません。休憩中やSNS運用を任されているケースを除いて、勤務中のSNS使用は控えたほうが良いでしょう。
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