社内ニートとは?やる仕事がないときのふるまい方

更新日:2023.02.27ビジネス豆知識

社内ニート

職場に出社しても仕事がない方のことを「社内ニート」と呼ぶことがあります。働かなくても給料は支払われるため、周囲からすると気楽な立場と思われることが多いのではないでしょうか。実際は、社内ニートと呼ばれる方々からは「いつも暇で疲れる」との訴えが多く聞かれます。できれば、社内ニートと呼ばれる事態は避けたいところでしょう。そこで今回は社内ニートになる原因と特徴をご紹介し、そうなった時の身の振る舞い方や転職の進め方について解説いたします

社内ニートになる原因と特徴

社内ニートとは、会社に在籍しているものの、任される仕事がない状況に置かれている方を指す言葉です。「出勤するだけで収入を得られ、うらやましい」との声もあるかもしれませんが、ただ座っている状況は周囲からの視線も気になり、楽ではありません。

社内ニートになる原因

社内ニートになる原因は、おおよそ個人的な問題と会社側の問題に分かれます。前者は個人の能力レベルや素行に問題がある場合、後者は職場の人員配置や教育体制が原因となるケースです。個人の能力が通常業務のレベルに見合っていないと、指導を繰り返し受けても同じミスが続きます。

コミュニケーション能力が十分でなければトラブルを起こしやすく、素行の問題から信頼を失う傾向にあります。自分の担当業務を円滑に進められず、あるいは周りと良好な人間関係を築けないのであれば徐々に仕事が減っても仕方ないかもしれません。

職場の人員配置が適切でなく人手が超過すると、仕事量が足りず従業員全員に割り振れないことがあります。逆に人手不足で人材教育に時間をかけられない場合、従業員によっては簡単な仕事しか担当できません。これらのケースでは個人でなく会社側の事情により仕事が等しく分配されず、社内ニートの発生を招いています

社内ニートの特徴

個人的な能力や会社側の対応に問題があっても、すべての従業員が社内ニートになるわけではありません。多くの場合、コミュニケーションが上手く取れない、また仕事に対し受け身姿勢でいれば社内ニートになる傾向は強まると指摘されています。職場でスムーズにコミュニケーションを取れない場合、上司や同僚とは十分に意思疎通を図れないでしょう。

しっかり打ち合わせができなければ周りは正しく仕事を進めてもらえるか不安に感じ、手の回らない業務があっても任せにくくなります。コミュニケーション不足から信頼関係が損なわれると、仕事が回ってこなくなるケースは増えます。

常に受け身のまま自分から意思表示しないと、周りが多くの仕事を抱えていても、仕事を任せてもらえるかどうか分かりません。仕事に対し積極性が感じられなければ、働く意欲がないと誤解される可能性があります。やる気がないと見なされた場合、重要案件は任されず雑用ばかり頼まれるケースも見られます。

いつも受け身で周りから指示を待っていると、仕事がなくなった時に何をすればよいか自分で判断することも難しくなるでしょう。これらの特徴から、コミュニケーション能力や業務姿勢に問題がある場合には社内ニートになりやすいと考えられています。

社内ニートになった時には

社内ニートになった時、思わしくない事態を打開するには身の振る舞い方を改善することがおすすめです。効果的な振る舞い方としては、「目の前の仕事に力を尽くす」「コミュニケーションの機会を増やす」「積極的に仕事を手伝う」といった方法が挙げられます。

目の前の仕事に力を尽くす

周りからの信頼が失われると、簡単な雑務しか頼まれないかもしれません。それでも不満に思わず、目の前の業務に力を尽くす心がけは大切です。すべての仕事で正確性とスピード感が重視されるため、どれほど重要かどうかは気にせず丁寧かつ迅速に仕上げる意識で作業に臨みましょう。

単純なルーティンワークにも、多くの場合に改良の余地が残っています。指示通りに進めるだけでなく、余計な手間を省けないか考えながら取り組むことが望まれます。新人教育で時間のかかっているルーティンワークは、マニュアルを作成してみてもよいでしょう。真剣な業務態度が周りから認められれば、徐々に頼まれる仕事は増えると期待できます。

コミュニケーションの機会を増やす

なかなか仕事を頼まれず周りと業務上の関わりが減っているなら、コミュニケーションの機会を増やす努力は怠れません。とはいえ社内ニートになっている場合、もともと上手にコミュニケーションを取れていないケースが多く見られます。交流を深めたいと思っても、いざ実行に移すとなると簡単ではないでしょう。

いきなりスムーズなコミュニケーションを図るのが難しい時には、無理する必要はありません。最初は、簡単な挨拶や業務連絡から始めると負担に感じないでしょう。コミュニケーションに慣れてきたら、話題の範囲を少しずつ広げていきます。日々のコミュニケーションを通じて良好な人間関係が築かれれば、周りは仕事を頼みやすくなると考えられます。

積極的に仕事を手伝う

自分の業務姿勢が評価され周りに「仕事を頼もう」と思う気持ちが生まれても、そこで満足してはいけません。今度は、積極的に仕事を手伝う姿勢が求められます。頼まれた仕事を済ませ手が空いたら、他に手伝える作業はないか自分から聞きます。

これまでと同じく上司や同僚からいわれるまで黙っていると、印象はよくないでしょう。やる気があると意思表示するには、ただ待っているより自分から行動を起こすほうが得策と考えられます。できるだけ多くの仕事を頼んでもらい職場での信頼を確保するには、「この作業なら任せて下さい」と自分の得意分野をアピールすることも重要です。

転職を検討するなら

誰でも、仕事には向き不向きがあります。いまの業務内容が自分に合わない場合、転職を検討することも選択肢のひとつでしょう。

社内ニートを続けるリスク

自分なりにいろいろ努力を重ねても仕事で成果を出せる保証はなく、社内ニートから抜け出せない可能性はあります。状況が改善されないなか懸念される問題は、「会社に居場所がなくなる」「将来への不安が大きくなる」といったリスクです。ビジネスでは、プロセスだけでなく結果も重視されます。

社内ニートの場合には周りからの信頼を損ねている可能性が高く、成果を示せないと適切な評価を得るのは難しいかもしれません。努力しても、実を結ばなければ会社に居場所がなくなる恐れはあります。社内ニートになり新たな仕事を頼まれない場合、スキルの向上は困難と考えられます。長く職場にとどまっても、キャリアアップは望めないでしょう。会社経営が厳しくなればリストラ対象になるとの思いも生まれ、将来への不安は大きくなります。

まずは情報集め

社内ニートのまま職場にとどまるリスクをふまえて新しい就職口を探す場合、転職先に関する情報集めは重要です。転職サイトや就職情報誌をチェックする際には、「どんな求人があるか」また「求められるスキルは何か」の2つが早めに確認しておきたいポイントといわれています。

転職活動で出遅れないためには、転職サイトへの登録を先送りしないほうが賢明です。どこに登録するか迷ったら、大手サイトを選ぶと安心でしょう。求人数と職種ともに豊富であり、サービスが充実しているところも多いためです。業界トップクラスになると情報量が10万件以上にのぼる場合もあり、自分に合った会社を見つけやすいと考えられます。

退職が難しい場合

勤務先によっては、自分で退職を切り出せないこともあるでしょう。そんな時には、退職代行サービスを活用する選択肢があります。このサービスでは、利用を申し込むと面倒な手続きを代行業者が引き受けてくれます。どんな問題を抱えているか相談したうえで料金を支払えば、基本的に職場へ出向く必要はありません。いろいろな事情で自分から退職を打ち明けにくい場合、退職サービスの利用を検討してもよいでしょう。

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