「Z世代~団塊世代」まで|各世代の分け方や特徴を解説

更新日:2024.04.09スタッフブログ

「Z世代~団塊世代」まで|各世代の分け方や特徴を解説

戦後の日本では、特定の年齢層を「〇〇世代」と表現する場面が多く見られます。ただし、具体的な種類や年代を把握しているケースは、少ないといわれています。それぞれの名前や特徴は各時期の世相を反映しているため、細かく理解すればビジネスに役立つでしょう。そこで今回は、「〇〇世代」の種類・年代からビジネスで用いる時の注意点まで含めてご紹介します

「〇〇世代」の種類や年代

「〇〇世代」の種類や年代

現在、「〇〇世代」は、バラエティー豊かです。代表的な世代だけでも、8種類近くあります。以下では、主な「〇〇世代」の種類・年代やそれぞれの名称の由来をご紹介します

「〇〇世代」一覧

国内で知られる代表的な「〇〇世代」は、次に挙げる8種類です。各世代の主要年代は異なりますが、重複する部分もあります。

世代 生まれ
団塊世代 1947~49年生まれ
新人類世代 1960年代生まれ
バブル世代 1965~1969年生まれ
団塊ジュニア世代 1971~72年生まれ
就職氷河期世代 1971~84年生まれ
ミレニアル世代 1980~90年代前半生まれ
ゆとり世代 1987~2004年生まれ
Z世代 1995~2010年生まれ

第二次世界大戦後に限れば、終戦の数年後に生まれた団塊世代が「〇〇世代」の始まりです。その後は、従来と価値観の異なる新人類世代やバブル期に就職したバブル世代が続きます。団塊ジュニア世代は、団塊世代の子どもが中心です。この世代をはじめ、バブル崩壊後に就活時期を迎えた世代は就職氷河期世代と呼ばれました。

同世代の一部を含め、20世紀が終わる西暦2000年以降に社会へ出た世代がミレニアル世代です。ゆとり教育を受けた人々はゆとり世代、20世紀末から21世紀初め頃に生まれた人々はZ世代と呼ばれています。なお、各世代の年代観については、若干、異なる意見も示されています。

それぞれの名称の由来

それぞれの世代につけられた名前の由来は、出生率・考え方の変化・就活時期の社会状況などです。

団塊世代

団塊世代が生まれた時期は出生率が高く、第一次ベビーブームと呼ばれました。人数の多さから「塊」と認識され、この世代を題材にした小説で「団塊」と表現されたことが由来といわれています。

新人類世代

新人類世代の呼び名は、この世代に多く見られた新しい考え方や価値観が由来です。古い固定観念に縛られない傾向があり、大学時代を中心に当時の大人たちから新種の人類として認識されたといわれています。

バブル世代/就職氷河期世代/団塊ジュニア世代

バブル世代と就職氷河期世代は、いずれも就活時期の社会状況が名前の由来です。また、団塊ジュニア世代は、多くの親が団塊世代に属していたことから世代名がつけられました。

ミレニアル世代

ミレニアル世代は、ミレニアム(millennium:千年紀)を迎える西暦2000年以降に成人・社会人となり世代名にもなっています。

ゆとり世代

ゆとり世代は、2002年~2010年に実施された「ゆとり教育」が由来です。

Z世代

Z世代は、生まれた年がX世代・Y世代に続く意味で「Z」の名がついています。X世代とY世代は、米国発祥の呼び方であり、1960~70年代生まれと1980~90年代前半生まれを指します。

また、新人類世代と重なる1950~65年頃に生まれた人々は、政治や社会に強い関心を示さなかった影響もあり「しらけ世代」と呼ばれました。さらに、1980年代半ば生まれは「プレッシャー世代」、1990年前後~2000年代前半生まれは「さとり」世代の名があります。

前者は就職氷河期以降に受けた強いプレッシャー、後者は不景気を経験するなかで培った堅実な生き方が名前の由来です。「〇〇世代」の命名者としては各時期の通産官僚や経済学者が挙げられ、世代ごとに名前の由来や特徴を理解すればビジネスに役立つとも指摘されています。

それぞれの「〇〇世代」の特徴など

それぞれの「〇〇世代」の特徴など

それぞれの「〇〇世代」は、政治・社会に対する関心度や日常生活で重視する要素の違いが特徴的です。以下では、代表的な「〇〇世代」に見られる特徴やビジネスで参考にする時の注意点をご紹介します

各世代で異なる特徴

各世代は子ども時代の社会状況や就活時期の経済情勢が異なるため、世代ごとの特徴に違いがあります

団塊世代は、戦後の混乱期に生まれ、学生運動が盛んであった時期に大学へ進んだ世代です。高度経済成長期に就職し、競争心・仲間意識の強さや仕事を重視する姿勢が特徴に挙げられます。

新人類世代は、高度経済成長期に子ども時代を過ごしました。大学へ進む頃には学生運動が下火になり、政治への関心は全体的に冷めていたといわれています。終戦直後までの常識が通じないケースも多く、個人を尊重する傾向も見られます。また、この世代と重なるしらけ世代も、政治や社会への関心の低さや個人主義が大きな特徴です。

バブル世代は、バブル経済の影響から、購買意欲やブランド志向が強いといわれました。企業では大量採用が一般化し、仕事を通じて周りと親交を深める機会も多かったため、コミュニケーション能力の高さも特徴に挙げられています。

団塊ジュニア世代は、第二次ベビーブームの世代であり、厳しい受験戦争やバブル崩壊後の就活を経験したためメンタルは強いといわれています。

就職氷河期世代は、バブル崩壊後の就職難を経験した世代です。雇用の機会を広げるため資格取得に努める堅実な傾向とともに、不必要な出費を控える消費意欲の低さも特徴的です。

プレッシャー世代は、就職氷河期から景気の回復期にかけて多くのプレッシャーを受け続け、現実的でプレッシャーに強い特徴があります。

ミレニアル世代は、幼い頃からインターネットに触れてきた経験が豊富にあり、ITリテラシーの高さが大きな特徴です。リーマンショックの影響により、コスパや個人の時間・空間を重視する傾向も見られます。

ゆとり世代は、ゆとり教育の目的であった多様性を重視する意識が高い世代です。両親が共働きの家庭が多く、仕事や周りとの競争より自分の時間を大切に考える傾向も強いといわれています。

さとり世代は、バブル景気と無縁であり、ブランドや昇進に強い興味を示さないところが特徴的です。インターネットを通じて幅広い情報を得ているため、現実的な考えや行動を好むケースも多く見られます。

Z世代は、パソコンが一般家庭に普及してから生まれた世代です。ITリテラシーが高いだけでなく、SNSを通じた情報収集や真偽の確認が得意といわれています。人権教育の影響もあり、価値観の違いを尊重する姿勢も特徴に挙げられます。

ただし、いずれの世代の人々も、それぞれの特徴を備えているとは限りません。各人の性格や価値観は共通していないため、あらゆる世代で個人差はあると認識するのが適切と考えられます。

ビジネスでの注意点

「〇〇世代」の特徴はすべての人々に該当するわけではなく、市場調査や商品開発に活かす時は注意が必要です。さまざまな「〇〇世代」の特徴を理解すると、ビジネスでターゲット層になる世代のニーズを知るのに効果があります。多くの顧客に当てはまる可能性があり、参考資料として役立つと期待できます。ただし、「〇〇世代」の特徴は各世代で見られる傾向に過ぎません。

個々の違いを考慮せず新商品の企画やマーケティング活動を進めると、個別のニーズに合わせた商品開発・営業展開は難しくなるでしょう。ビジネスの場では、「あの人は〇〇世代だから△△な性格だ」と安易に決めつける姿勢は望ましくないと考えられます。そのため、各世代の特徴には個人差があると認識し、過度に信頼せず参考程度にとどめることをおすすめします。

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