秘書検定は1級まで取ったほうがいい?

更新日:2024.04.26業界関連情報

秘書検定は1級まで取ったほうがいい?

秘書検定は、一般常識やビジネス知識、ビジネスマナーを身につけているかを問われる検定試験です。3級から1級までありますが、1級はとても難易度が高くなります。しかし、難しい分1級を持っていると面接官の目に留まる可能性が高くなります。特に、事務職や秘書業務をしたい方に役立つ検定です。こちらでは、秘書検定のメリットや勉強方法についてお伝えします。秘書検定に興味がある方は、ぜひ参考にしてみて下さい

【他の資格シリーズはこちら】
宅建士のキャリア|試験概要や資格取得後の流れ
行政書士のキャリア|試験概要や資格取得後の流れ
公認会計士のキャリア|資格取得の費用や平均年収について
管理業務主任者のキャリア|資格試験や年収について
賃貸管理士のキャリア|資格取得の方法とメリット

秘書検定とは?

秘書検定とは?

秘書検定とは、役員や経営者の秘書として働くために必要な能力を測る検定です。秘書業務についてだけでなく、一般常識やコミュニケーション能力、ビジネスマナーの知識も求められます。試験に合格するには、言葉遣い・電話対応・接客マナー・事務処理能力・社会や経済の知識といった、さまざまな能力を身につけなければなりません。秘書になりたい方だけでなく、企業で働く方全般に役に立ちます

秘書検定は、3級・2級・準1級・1級に分かれています。1級はもっとも難易度が高く、高度な専門知識と技能を求められる試験です。2023年11月に実施された試験の合格率は、3級が69.3%、2級が57.5%、準1級が41.4%、1級が28.3%でした。

受験資格は特になく、性別や年齢を問わず誰でも受けられます。学生から社会人まで、幅広く受験しています。申し込みは大手書店で受付用紙を配布しているため、個人で受験する場合はそちらから申し込みましょう。

秘書検定は、「理論」と「実技」に分かれており、それぞれで60%以上点数を獲得する必要があります。筆記試験はマークシートと記述問題に分かれますが、1級ではすべての問題が記述形式です。言語化できるほどの深い知識が求められます。

さらに、準1級と1級には面接があります。面接は、報告の課題を2分で暗記した後に面接室に入って報告するというロールプレイング方式です。この際、面接官にあいさつや報告、状況対応ができているかどうかをチェックされます。面接に合格するには、適切な報告ができているかどうかに加え、振る舞いや言葉遣いにも気をつけなければなりません。知識だけでなく、実践力も問われる試験です。

1級は難易度が高いけれど持っていると有利

秘書検定1級の難易度は高くなります。しかし、取得しておけば就職で有利に働きます。準1級や1級に合格するには、筆記試験だけでなく面接にも合格しなければなりません。そのため、知識を持っていることはもちろん、実践できる力があることも証明できます。

秘書検定が特に有利に働くのは、秘書や事務職です。秘書の業務には、当然秘書検定で学ぶ立ち居振る舞いやビジネスマナーを活かせます。

事務職でも、来客対応やファイリングといった事務作業をする際に秘書検定で学んだスキルが役立ちます。また、内勤で働く際ビジネスマナーを学んでいれば、人間関係が円滑になるのもメリットです。

1級は難易度が高くなりますが、秘書や事務職を目指している方は、就職を有利にするためにも挑戦してみてはいかがでしょうか。

実用で活かしたいなら2級以上を取得しよう

秘書検定を実用で活かしたいなら、2級以上を取得しましょう。3級は受験者の大半が高校生で、基本的な問題が多くなります。就職ではあまり有利に働きません。ただし、段階を踏んで少しずつ級を上げたい方は3級から挑戦するのもおすすめです。

2級以上を取得していれば、面接官に好印象を持たれる可能性が高くなります。2級は合格率も低くなく、独学でも挑戦可能です。就職活動に役立てたい方は挑戦してみてはいかがでしょうか。また、社会人としての常識やマナーが身につくため、実務でも役立ちます。

さらに上を目指したい方は、1級や準1級に挑戦してみましょう。持っている方が少ないため、面接官の印象に残る可能性が高まります。ただし、準1級からは難易度が上がるため、独学で合格するのは難しくなります。試験を受ける方も社会人や現役秘書の方が中心です。秘書業務の経験がなく準1級以上を目指す方は、セミナーや専門学校の授業を受けましょう。

秘書検定の勉強方法

秘書検定の勉強方法

秘書検定の勉強方法には、テキストを使った独学通信講座講座に通うといったものがあります。

テキストで独学

勉強法には、まずテキストを使ったものがあります。2級までであれば、独学でも十分合格可能です。さまざまなテキストが販売されていますが、1冊は公式の問題集を購入しましょう。秘書検定では同じ様な内容の問題が出るケースが多いため、過去問が多く載ったテキストを購入するのもおすすめです。

勉強時間は、2級の場合1ヶ月前からスタートして60時間ほどかけるのが目安です。準1級や1級の場合は、3~4カ月前から始めると、知識をしっかり身につけられます。

通信講座

通信講座で学ぶ方法もあります。解答を添削してもらえたり、副教材がついたりと、テキストを買うよりも費用は高くなりますがメリットも大きい方法です。分からない点があれば、メールや郵便で質問できます。

講座を受ける

講座で学ぶのもおすすめです。講座に行けば、講師から直接指導を受けられるため、自分の弱点を把握できます。特に、準1級や1級で行われる面接対策に役立ちます。秘書検定講座は大学でもよく行われているため、大学生の方は学校で開催していないか調べてみましょう。一般の方の参加を受け付けている大学もあります。

秘書検定を受けるメリット

秘書検定を受けるメリット

秘書検定を受けるメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

秘書検定を受ける大きなメリットは、仕事で必要とされるさまざまなスキルを身につけられることです。秘書検定に合格するには、身だしなみから一般常識、ビジネス知識まで、幅広いスキルを身につける必要があります。取得しておけば、秘書に限らずどの様な職業に就く場合でも役立ちます。

また、秘書のスキルが身についていると、相手に好印象を与えられるのもメリットです。秘書検定の勉強では知識だけでなく、秘書らしい振る舞い方も学びます。気配りやマナーにそった振る舞いができる様になり、職場の方やお客様に良い印象を与えられる様になります。

秘書検定は知名度の高い検定であるため、面接官に対しても好印象です。検定に合格していれば、一般常識を持っているだけでなく、良好な人間関係を築ける人物だと判断してもらえます。スキルを高めたい方にも、就職活動のアピールポイントを作りたい方にもおすすめの検定です。

さらに、事務処理能力も高まります。秘書検定に合格するためにはビジネス文書作成や電話応対、OA機器の操作を学びます。秘書検定の勉強をすることにより、事務処理をスムーズにこなせる様になるのです。実際に、事務職の方で秘書検定を受ける方は多くいらっしゃいます。

この様に、秘書検定にはさまざまなメリットがあります。興味がある方は挑戦してみましょう。

履歴書の書き方

秘書検定を履歴書に書く際は、「秘書技能検定試験 ○級合格」と記載して下さい。資格ではなく認定試験であるため、「取得」ではなく「合格」と書きます。

一般的な面接では、秘書技能検定試験のみで構いませんが、正式名称が必要な時は、「文部科学省後援 秘書技能検定 ○級合格」と記載して下さい。

アピールポイントになるのは2級以上ですが、3級も記載して構いません。秘書検定に合格していると、就職活動に対してやる気があるという印象を持たれる場合があります。履歴書に正しく記載し、面接での好感度を上げましょう。

この記事を読まれている方へのオススメ

>>秘書代行のススメ|秘書の仕事がつらい理由とは?
>>税理士秘書の仕事内容・スキル・適性について
>>秘書求人に応募!面接対策について

Pocket

The following two tabs change content below.
電話代行サービス株式会社では、電話応対のアウトソーシングを検討している方向けに、電話代行やビジネスに関する情報を発信していきます。 電話代行について相談する
お問い合わせ