在宅勤務時のヘルスケアで気をつけたいことは?

更新日:2023.02.20ビジネス豆知識

在宅勤務で体調の変化を感じる女性

在宅勤務は、通勤に伴う負担を軽減するメリットを持っています。ただ以前と違った就業環境に身を置くことで、心身の健康を害するケースも起きています。健全に働くためには、心身ともにケアすることが大切です。そこで今回は在宅勤務が引き起こす健康上の問題を解説し、とくに気をつけたいヘルスケアのポイントや効果的なケア方法などをご紹介します。

在宅勤務が引き起こす健康上の問題

在宅勤務により引き起こされるリスクのある健康上の問題は、精神的なストレス、運動不足や生活習慣の乱れです。

精神的なストレス

在宅勤務では、働き方によっては精神的なストレスが大きくなる傾向にあります。とくに注意したいケースは、コミュニケーションが少なくなっている場合です。ひたすらパソコンに向かって作業していると、誰とも話さずに1日を終える可能性があります。

気がつけば、基本的な業務連絡はメールやLINEで済まされWEB上での会話は最小限にとどまっているかもしれません。家族がいても、勤務時間中は仕事に集中するため会話を控えるでしょう。これまで当たり前であった何気ないコミュニケーションが減れば、精神的なストレスにつながる恐れがあると指摘されています。

運動不足

運動不足は、在宅勤務が中心の生活を送っている時によく見られる問題です。仕事で在宅勤務が増えると、たいていは外出する機会が減ります。長い時間にわたり部屋にこもって作業していると、多くの方は運動するタイミングをなかなか見つけられません。

いままで通勤時やランチタイムくらいしか運動していなかった場合、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務になり、体を動かす機会がさらに少なくなったケースもあるといわれています。運動不足は筋力や身体機能の低下を招くだけでなく、精神面のバランスを崩すリスクもあり大きな問題となっています。

生活習慣の乱れ

在宅勤務が長引く場合、多くの方の身に起こる可能性のある問題が生活習慣の乱れです。業務スタイルが在宅勤務になると、職場に出社する必要はありません。朝、通勤に多くの時間をかけなくて済めば、その分だけ業務開始時刻まではゆっくり過ごせます。その際、よく見られるケースは起床時間や就寝時間が徐々に遅くなるパターンです。

電車やバスの時刻を考える必要がなくなると、夜更かしすることが増えるといわれています。生活習慣が乱れると元に戻すのは難しく睡眠の質が低下する恐れもあるため、この問題も軽視できません。これら以外にも、在宅勤務では自炊が面倒になると食生活の乱れを招きやすく、人によっては仕事のオンオフをうまく切り替えられないなどの問題に見舞われます。

在宅勤務時に気をつけたいヘルスケアのポイント

在宅勤務する時、とくに気をつけたいヘルスケアのポイントは精神面や身体上の変化です。心身に不具合が起きると、その症状は行動に表れる場合があります。

精神面の変化

精神面で気をつけたい変化は、無気力感や不安感、あるいは必要以上に苛立ちが生じるケースです。無気力感が強まると、気分は落ち込みやすくなります。何をするにも、「面倒くさい」「動きたくない」と思う傾向が見られます。多くの場合、ネガティブ思考のため好きなことにも手がつきません。

勤務前や業務中によく心に浮かぶといわれる感情は、不安感です。いつもと変わらず朝の準備を進めていても、また、慣れた作業に着手していても、なぜか焦りや緊張を感じる場合があります。精神面のストレスが大きくなると、普段通り仕事しているのに判断が遅くなりイライラするケースも増えると考えられています。そんな変化を自覚した時には、メンタル的なケアが欠かせないでしょう。

身体上の変化

身体上で注意したい変化は、慢性的な疲労感や体の痛みです。食欲不振や不眠にも十分に気をつけなければなりません。在宅勤務時に限らず、ストレスがたまると疲れが残りやすくなると考えられています。そのまま放置すると、慢性的な疲労感につながる大きな原因になることもあります。

ストレスのため体に出てくる痛みとしては、頭痛や肩こりが挙げられます。人によっては、胃もたれや腹痛に悩まされる場合があるといわれています。体調不良による食欲不振や不眠も、ストレスが増えた時に見舞われる可能性のあるトラブルです。在宅勤務で体の疲れや痛みがなかなか解消されない場合、メンタル面だけでなく身体的なケアも望まれます。

行動に表れる症状

心身の不具合が行動に表れる症状は、遅刻・欠勤の増加や食生活の乱れです。いつも仕事に不安を感じるため以前と同様に作業を進められず、あるいは体に疲れや痛みがあり作業に集中できなければ、勤務する気になれず遅刻や欠勤が増えても仕方ないと考えられます。

食生活の乱れとして、よく見られるケースは暴飲暴食です。栄養バランスを考えず好きなだけ飲食することで、ストレス発散につなげているパターンといえます。約束やルールを守れない、同じミスを繰り返す、すぐ予定を忘れるなどの症状も、心身の不具合が引き起こすことのある症状です。問題の行動が目立ち始めた際には、心身のケアに努めたほうがよいでしょう。

在宅勤務で効果的なヘルスケアの方法

在宅勤務で高い効果を見込めるヘルスケアの方法は、現状の把握、ストレスの解消、生活リズムの調整です。

現状の把握

在宅勤務で生じた心身のトラブルを解決する際、まず現状の把握は怠れません。心身にどんな問題が起きているか把握するには、チェックリストを用意すると役立ちます。とくに確認したい項目は、やる気の有無や睡眠状態についてです。

やる気の有無を点検する場合、仕事や趣味に打ち込めているかどうかや作業スピードが落ちていないかを確認します。いろいろ面倒に感じられミスが繰り返される場合、やる気が損なわれていると考えられます。睡眠状態に関するチェック項目は、遅くまで夜更かしする日が増えていないか、起床時に体の疲れを残さず気分よく目覚めているかといった点です。

ストレスの解消

在宅勤務を含め、仕事で精神的な負担が重くなった時にヘルスケアでストレスの解消は不可欠と考えられています。ストレスの軽減方法は、人それぞれです。美味しいものを食べる、心ゆくまで買い物する、さらに家族や知人との楽しい雑談や軽い運動まで多岐にわたります。とくに決まりはなく、基本的には自分に合った方法を選んでおけば大丈夫です。

何をすればよいか迷ったら、いろいろな方法を試すとよいかもしれません。ただストレスをため過ぎると、暴飲暴食や買い物での大量購入を止められなくなる可能性があります。そんな事態を防ぐには、こまめなストレス発散が望ましいと考えられます。

生活リズムの調整

在宅勤務でさまざまな問題に見舞われた場合、生活リズムの調整も重要です。朝、すっきり目覚められないなら、少しでも多くの睡眠時間を確保しましょう。できるだけ夜更かしを減らし、部屋を十分に暗くするためスマホの電源も切っておくのがよいといわれています。

仕事は、気の向いたタイミングでなく業務開始時刻を決めたほうが始めやすくなります。オンオフをはっきりさせるには、お昼や休憩する時間も忘れてはいけません。終業時刻になったら、速やかに仕事を終えることも大切です。予定通りに進んでいないと作業の手を止めにくくなりますが、定時で業務を終了したほうが生活リズムの維持には効果的です。

在宅勤務を続けるなかで健康上の問題に悩まされた時は心身にどんな変化が起きているか現状を把握し、ストレス解消や生活リズムの調整によりヘルスケアすることをおすすめします。

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