花粉のシーズン、オフィスでの対策は大丈夫?
更新日:2023.04.06ビジネス豆知識3・4月頃になると、花粉症に悩みはじめる方も多いのではないでしょうか。花粉症になると、ビジネスの場面でもさまざまな弊害が出てきます。ぜひ対策をして、予防と症状の軽減を目指しましょう。こちらでは、花粉症の方のオフィスマナーと対策法についてお伝えします。
目次
花粉症で気をつけたいオフィスマナー
花粉症でくしゃみが出たり、目がかゆくなったりして困っている方は多くいらっしゃいます。花粉症になった時は、知らないうちにマナー違反をしてしまわない様に注意しましょう。
まず、やってしまう方が多いのが、鼻をすすることです。鼻がムズムズするとつい鼻をすすってしまいがちですが、周りの方はあまり良い気はしません。外国では鼻をすすることがマナー違反とされているところもあります。鼻がムズムズした時は、すすらずに鼻をかむ様にしましょう。
くしゃみにも注意が必要です。くしゃみをする時に口を抑えないと、清潔でないイメージを与えてしまうだけでなく、周りの方にうつるのではないかと心配させてしまいます。くしゃみが出そうになった時は、ハンカチやティッシュで鼻を抑え、周りの方から少し離れましょう。
目が充血し、会議中に目薬をさしたくなる時もあるかもしれません。しかし、後ろに人がいる時に頭を傾けて目薬をさすと、後ろの方を驚かせてしまうおそれがあります。目薬をさす際は、先に後ろの方に一声かけておくと安心です。
マスクはマナー違反になるのか?
花粉症でマスクを着用する方もいらっしゃいます。場合によってはこれもマナー違反になるケースもあるため、注意が必要です。
マスクをしていると、顔の半分が隠れるため、表情が伝わりづらくなり、失礼にとられてしまうケースがあります。風邪や体調不良の場合はマスクをしていても気にしない方が多くなりますが、顔を隠すためや、ファッションとしてつけていると、良く思わない方もいらっしゃいます。
特に、取引先の方や顧客と会う際は、着用を避けたほうが無難です。どうしても外せない場合は、あらかじめ「マスクをしたままで失礼します」と一声かけておくと印象が良くなります。初対面の方と会う場合は、最初の挨拶の時だけでもマスクを外しておきましょう。
マスクを外す時は、無造作に机に置くのを避けて下さい。マスクにはたくさんの菌がついています。外す際は肌に接する面を内側にしてたたみ、ハンカチやティッシュでくるんで置きましょう。
また、マスクをしたまま電話に出ると、声がこもってしまって相手に届きにくくなります。電話をする際も、一旦外したほうが無難です。外せない場合は、背筋を伸ばしてお腹から発声すると、ハキハキとした声が出るため相手に伝わりやすくなります。
マスクの種類にも注意が必要です。柄物のマスクや黒いマスクも売られていますが、ビジネスの場面には適していません。職場では、白いシンプルなマスクをつける様にしましょう。
マスクができない方におすすめのアイテム
オフィスでマスクの着用ができない方には、スプレーやジェルがおすすめです。スプレーは出かける前に髪や顔に一吹きすれば、表面をコーティングして花粉を防いでくれます。メイクの上からでもできるため、女性の方も安心です。
ジェルは鼻の外側に塗ることで、花粉が鼻腔内に入るのを防いでくれます。見た目には分からないため、マスクをできない職場で働く方も気軽に利用できます。
花粉対策用のメガネをするのも効果的です。こちらは、顔にフィットする様に作られたメガネで、花粉をブロックできます。一見、普通のメガネと変わらないため、オフィスでも抵抗なくかけられるのがメリットです。職場でマスクをできない方は、ぜひこれらのアイテムを使って花粉対策をしましょう。
オフィスに導入したい!加湿器
花粉症を軽減するには、加湿器の導入が効果的です。室内で花粉を感じるのは、衣服についた花粉が原因だと考えられています。衣服についた花粉が室内に飛び散ると、部屋にいる人間の体内に入り込み、花粉症が引き起こされてしまうのです。
室内に入った花粉は、空中を舞っています。しかし、部屋の湿度が上がると花粉が水分を含んで、重みによって床に落ちていきます。そのため、花粉が舞うのを防ぐには加湿器で湿度を一定に保つのが効果的なのです。また、湿度が40~60%の状態だと、のどや鼻の粘膜が守られ、より花粉症を抑えやすくなります。オフィスに加湿器がない場合は、ぜひ導入してもらう様に頼んでみましょう。
花粉症のケア方法
花粉症のケア方法には以下の様なものがあります。
服装に気をつける
衣服に花粉がつかない様に、コートや上着の素材に気をつけましょう。ウールやモヘア、ファーといった素材には花粉が付着しやすいため、気をつけて下さい。反対に、綿や麻、シルクといった素材には花粉がつきにくくなります。中にウールのセーターやフリースを着る場合でも、コートや上着は花粉のつきにくい素材のものを選ぶ様にしましょう。
毎回手洗いとうがいをする
帰宅したら、忘れずに手洗いとうがいをして下さい。手洗いやうがいによって、手やのどについた花粉を落とせます。また、顔を洗ったり、鼻うがいをしたりといった習慣を作るのも有効です。
外出時にマスクをする
外出時にはマスクを着用しましょう。マナーのために会社でマスクをしない場合でも、通勤時にはマスクをつけることをおすすめします。花粉対策用のマスクをつければ、花粉を70~80%カットできるとされています。ただし、隙間があると花粉が入り込んでしまうため、顔に合ったサイズのものを正しく装着しましょう。
こまめに掃除をする
衣類についた花粉や、窓から入り込んだ花粉は室内に溜まっています。こまめに掃除をして花粉を取り除きましょう。掃除の際は花粉を吸い込まない様にマスクをつけて行って下さい。
洗濯物ははたいて取り込む
外に干した時、洗濯物にはたくさんの花粉が付着してしまいます。室内に花粉が入り込まない様に、洗濯物はよくはたいてから取り込みましょう。布団を干す際も注意して下さい。
花粉症でのNG行動とは?
花粉症を悪化させてしまう行動・生活習慣もあります。
睡眠不足
睡眠時間が不足していると、免疫やホルモンバランスが崩れ、花粉症の症状が出やすくなります。できるだけ規則正しい生活を心がけましょう。花粉症の症状が出ると寝つきが悪くなってしまいますが、寝る前に入浴したり、自分に合った寝具を選んだりして、睡眠の質を高める様に心がけてみて下さい。
ストレスを溜める
ストレスも花粉症の原因になります。ストレスが溜まると自律神経が狂い、免疫のバランスが崩れてしまいます。免疫が正常に機能していないと、少しの花粉でも大きく刺激を受けてしまうのです。普段からストレスを溜めない様に、こまめに発散しましょう。
お酒の飲み過ぎ
アルコールには血管を拡張させる働きがあるため、お酒を飲むと鼻づまりや目の充血を引き起こしやすくなります。また、おつまみには高タンパク、高脂質のものが多いため、食べ過ぎると免疫力低下につながります。お酒やおつまみのとりすぎには注意しましょう。
喫煙
タバコの煙には、鼻の粘膜を刺激して鼻づまりを悪化させる作用があります。花粉症の方は、なるべくタバコを吸わない様にしましょう。また、自分が吸わなくても、喫煙者の煙を吸い込むことでも鼻は刺激を受けます。タバコの煙には近づかない様にしましょう。
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