フィラーワードを減らして会話をもっとスマートに
更新日:2023.10.23電話代行フィラーワードは、会話の合間を埋める時などに使われる言葉です。実際の表現としては、「えー」や「あのー」が挙げられます。フィラーワードを多用しすぎると、話したいことが伝わりにくくなるといわれています。「口下手な自分が嫌」「話し方を矯正したい」といった悩みを持つ方は、フィラーワードを減らすことで解決に近づけるかもしれません。そこで今回は、フィラーワードの意味・発生原因やメリット・デメリットをふまえ、使用量を減らしてよりスマートな会話を実現するコツについてご紹介します。
※フィラーワードによる電話対応にお悩みの方は、電話代行サービスをご検討下さいませ。
目次
フィラーワードの意味・具体例や発生原因
フィラーワード(filler word)は、「あのー」や「えーと」など会話の切れ目を穴埋めする言葉です。これらの表現は、緊張している時などに口から出てくるといわれています。以下では、フィラーワードの意味・具体例や主な発生原因をご紹介します。
言葉の意味・具体例
英語のfillerは、「満たすもの」「詰め物」や「充填材」を意味する単語です。もともとfillには、「満たす」や「入れる・詰める」の意味があります。これに「er」をつけて名詞化した表現が、「詰め物」「充填材」と和訳されるfillerです。満たすものが言葉であれば、filler wordと限定される場合もあります。
フィラーワードの具体例は、会話の合間に入れられる「えー」や「あー」などの言葉です。会話が途切れがちになると、フィラーワードは多用される傾向があります。
フィラーワードの発生原因
フィラーワードの発生原因といわれる要素は、主に緊張感や思考の乱れ、自信の低さです。たとえば、会議やプレゼンで緊張して普段通りに話せなくなり、無意識にフィラーワードが口から出てくる場面は多く見られます。職場の電話対応でも、専門的な質問を受けて上手に回答できない場合など、焦りの気持ちから穴埋め言葉が増えてくるでしょう。
仕事でミスした場合、頭が混乱すると、状況説明で「えー」や「そのー」などの言葉が出やすくなります。また、商品・サービスの知識を覚えていなければ、接客時に自信がなくなりフィラーワードの発生につながります。緊張して何を話せばよいかを整理できなくなると、会話が途切れるケースは少なくありません。
そのため、緊張感や思考の乱れは、フィラーワードが生じる主要原因に挙げられています。なお、会話に若干のフィラーワードが入っても、聞き手は気にしないでしょう。ただし、多用すると会話の内容は伝わりにくくなることがあります。そのため、フィラーワードが口から出やすい場合、注意する必要があると考えられます。
フィラーワードのデメリット・メリット
フィラーワードは、多用すると会話が理解しにくくなるなどのデメリットを指摘されがちです。それでも、若干であれば、会話の雰囲気を和らげられるといった効果があります。以下では、会話でフィラーワードを使った場合の主なデメリットとメリットをご紹介します。
フィラーワードのデメリット
フィラーワードを多用した場合のデメリットは、会話が理解しにくく印象が悪くなりやすい点です。会話で話し手が何度もフィラーワードを繰り返すと、聞き手は何を話されたか理解することが難しくなります。業務報告で「えーと」「あー」「うーん」ばかり聞かされた場合、フィラーワードが印象に残り、報告内容は頭に入ってこないでしょう。
フィラーワードを多用する話し方は、聞き手に不快感を与えてしまうこともあります。たとえば、商品案内で「えー」「そのー」が話の大半を占めれば、きちんと説明する気持ちがあるのか顧客に疑われ、印象は悪くなると考えられます。
また、フィラーワードは、聞き手の集中力を減退させるデメリットもあるといわれています。研修やセミナーで多用すると参加者の気が散る可能性は高く、大きな成果は得られないかもしれません。これらのデメリットから、さまざまな会話の場面において、フィラーワードの多用は望ましくないとの意見が多く聞かれます。
フィラーワードのメリット
会話でフィラーワードを用いる大きなメリットは、言葉の調子を和らげられるところです。たとえば、接客ではすべての要望に応えられるとは限りません。商品を注文された時、在庫がなく入荷未定なら注文を断る必要があります。
その際、「在庫はありません」とだけ伝えるより、「えー」などを添えたほうが会話の雰囲気は穏やかになるでしょう。また、フィラーワードは、会話のリズムを調整する効果もある言葉です。スピーチや仕事のプレゼンでは、いきなり本題に入ると不自然に感じられる場合があります。一方、最初に「えー」と一息つくと自然なリズムで言葉を続けやすくなります。
適度にフィラーワードを使うと、さまざまなメリットを得られる可能性があります。ただし、聞き手に不快感を与えることがあるため、使い過ぎは避けたほうが無難です。会話をスムーズに進めるには、フィラーワードを必要最小限にとどめたほうが良いと考えられます。
フィラーワードを減らす方法
会話でフィラーワードを減らすためには、現状を認識することが大切です。また、日頃からスムーズな話し方を練習すると、緊張感を抑えるのに役立ちます。以下では、現状認識や話し方の練習に効果的な方法をご紹介します。
現状を認識する方法
自分が会話でフィラーワードを多用していないか確認する時は、普段の話し方を録音すると効果的です。フィラーワードは、無意識に口から出てくる傾向があります。意図せず話している言葉は、いつ使ったか自覚しにくいでしょう。そんな時は、会話の内容を録音しておくと、後からチェックするのに便利です。
会話の録音には、スマホのカメラ機能や録音アプリなどが使えます。録音を終えたら、どれくらいフィラーワードが出てくるか調べましょう。この方法なら、客観的な視点による会話のチェックが可能です。普段、自分の話し方は客観視しにくいですが、会話を録音すると聞き手の目線で問題点を確認できます。
スムーズな話し方の練習
スムーズな話し方を練習する時は、フィラーワードの使用を控える意識が大切です。会話を聞き取りやすくするためには、適度にフィラーワードの使用量を抑えることがポイントです。適度な使用量の目安は、会話全体の1割ほどといわれています。厳密に守る必要はありませんが、目標値として意識するとよいでしょう。
ただし、フィラーワードの使用を避けながら話すと、最初のうちは会話のリズムが不自然になると考えられます。聞き苦しい言葉を減らしつつ自然な流れで話すには、繰り返し練習することが重要です。日常的に練習を重ねれば、フィラーワードを多用せず自然に話せるスキルが身につくでしょう。
緊張を和らげるには
スピーチやプレゼンで緊張を和らげるには、会話に慣れることも不可欠です。緊張は、フィラーワードの発生につながる主要原因に挙げられます。スピーチやプレゼンで緊張しやすい場合、会話中の「えー」「あのー」は必要以上に多くなると考えらます。
会話での過度な緊張を和らげるには、プレッシャーのかかる場面で話すことに対する慣れが必要です。最初は上手に話せなくても、繰り返しスピーチやプレゼンに挑戦すれば、重苦しい雰囲気にも慣れて緊張しにくくなると期待できます。
日頃から話し方のチェックや練習を欠かさず、重要な場面での会話に慣れれば、フィラーワードを控えて話すスキルは磨かれていくでしょう。
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