日商PC検定とは?コールセンターで役立つ資格シリーズ

更新日:2025.02.14コールセンター , 秘書代行 , 電話代行

日商PC検定は、ビジネスで役立つパソコン・ITの知識やスキルを学べる資格です。パソコン・IT関係の専門知識・スキルが向上すれば、コールセンター業務でも活かせるでしょう。これからコールセンターで働きたい・スキルアップしたいといった思いがある場合、日商PC検定の資格取得はおすすめと考えられます。コールセンターでのキャリアをお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしながら、弊社のコールセンター求人にもお気軽にお問い合わせください。

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日商PC検定とは?

日商PC検定とは?

日商PC検定は、ネットワーク上でパソコンを利用する能力IT関連の知識・スキルが問われる検定試験です。また、この検定は、日本商工会議所と各地商工会議所が実施しています。

試験の種類

日商PC検定試験の種類は、大きく分けて、文書作成データ活用プレゼン資料作成の3つです。文書作成の試験では、MicrosoftのWordを適切に用いてビジネス文書を作成・処理できるかが問われます。データ活用の試験における評価対象は、Excelで表・グラフを作成したりデータ分析したりする能力です。

また、プレゼン資料作成の試験の場合、PowerPointにより目的に沿ったプレゼン資料を分かりやすく作成する能力が評価されます。そのため、検定試験の分野も3つに分けられ、それぞれ個別に実施されています。なお、いずれの試験も、試験科目はベーシックのレベルを除いて実技科目知識科目の2つです。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC (参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 日商PCとは (参照 2025-02)

試験のレベル

日商PC検定試験のレベルは、1~3級とベーシック(Basic)の4段階です。公式サイトによれば、1級は、ビジネスで必要となる実践的なITの知識・スキルがあり企業の経営判断や意思決定に活用できるレベルと説明されています。2級は、実践的なITの知識やスキルを業務の効率化や業績アップに活かせる等級です。3級は基本的なIT関連の知識・スキルがあり、各自の担当業務に利用できる段階となっています。

また、ベーシックは、基本的な文書作成や表計算のソフトを業務で使えるレベルです。日商PC検定は基礎級から上級レベルまであるため、自分のスキルに合わせて段階的に資格取得を進めていけます。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC(参照 2025-02)

試験の方法など

日商PC検定試験は、ネット試験が実施されています。文書作成・データ活用・プレゼン資料作成ともに、希望のネット試験会場で受験可能です。2025年度の試験日程は、1級が2025年10月5日(日)・2026年2月15日(日)、2級・3級とベーシックについては各ネット試験会場で決定されます。いずれの試験も、年齢・学歴・国籍などの受験資格はありません。

また、ベーシックや3級から順々に受ける必要はなく、自分のスキルレベルに応じて最初から2級や1級に挑戦できます。なお、試験の申込方法や受験の流れなど、詳細は公式サイトや問い合わせ窓口でご確認ください。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC(参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 受検の申し込みの流れ (参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 2025年度試験日程カレンダー (参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 検定試験Q&A (参照 2025-02)

日商PC検定を受けるメリット

日商PC検定を受けるメリット

日商PC検定を受けるメリットは、就職で有利になる可能性があり、専門的な知識やスキルを業務効率化に活かせるところなどです。

就職で有利に

就職で有利になる可能性がある点は、日商PC検定を受けると得られる大きなメリットです。日商PC検定は、パソコン知識の理解度や専門的なスキルの高さを証明できる資格試験として知られています。ビジネスの場では、多くの企業や職場から高評価を得ている状況です。同じパソコン関連のMOSほど知名度は高くないものの、試験は簡単でなく実用的といわれています。

また、同検定3級は、MOSエキスパートのレベルに相当するとの声も少なくありません。試験内容は企業の実務に直結する傾向があり、同資格の取得者は、さまざまな業種への就職で有利になると期待できます。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC検定はここがおすすめ (参照 2025-02)

仕事の能力が向上

日商PC検定は、仕事の能力向上につながるところも主要なメリットです。近年、単にパソコンを操作できるだけでは、以前ほど仕事上で評価されなくなりました。現在は、さまざまな機器やソフトを使いこなし、より多くの業績を生み出すことが求められる傾向にあります。日商PC検定は、ビジネスシーンのニーズをふまえ、実務で役立つ試験内容を出題するところが特徴的です。検定試験では、パソコン操作の知識・スキルだけでなく、これらを仕事で活用する能力も問われます。そのため、日商PC検定の受験者は、試験勉強を進めるなかで仕事の能力も向上すると見込まれます。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC検定3つのポイント(特徴) (参照 2025-02)

業務効率化

業務効率化も、日商PC検定を受けた時に期待されるメリットの一つです。企業の従業員は、検定試験の勉強を通じて、MicrosoftのWordやExcelのスキルレベルを高められるでしょう。その結果、パソコンを用いた文書作成やデータ分析の能力も上がる可能性があります。これらの能力が向上した場合、多くの作業は、スムーズに進めやすくなると考えられます。社内の従業員が、各自の担当作業を手際よく処理できるようになれば、業務の効率化につながるでしょう。以上のように、日商PC検定を受ければ、就職や仕事面で多くのメリットを得られると期待できます。

日本商工会議所・各地商工会議 日商PC検定3つのポイント(特徴)(参照 2025-02)

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日商PC検定の勉強方法と対策

日商PC検定の勉強方法と対策

日商PC検定で合格するには、自分に合った勉強方法を選び、適切に試験対策することが大切です。

勉強方法

日商PC検定の勉強方法としては、独学や通信教育が選択可能です。独学は、公式の教材や関連書籍を利用し、自分のペースで試験勉強を進めていくのに適しています。日々の学習予定を任意で決められるため、仕事の後や週末に集中するなど、普段の生活リズムに合わせて勉強時間を調整できます。

それに対し通信教育は、一定のペースで試験勉強を続けられるところが大きな特徴です。あらかじめ学習内容のカリキュラムが設定されているため、計画的に勉強しやすくなります。受験対策講座を受講する選択肢もありますが、いずれにしても自分に合う方法で勉強することが大切と考えられます。

日本商工会議所・各地商工会議 検定試験Q&A(参照 2025-02)

必要勉強時間

日商PC検定の合格に必要とされる勉強時間は、約30時間~1カ月前後が目安です。パソコンやIT関連のサイト情報によれば、日商PC検定1級は、合格までに1カ月前後の勉強が必要になると見られています。

また、2級の場合、30時間~60時間ほどで合格できる可能性があるとのことです。一方、3級とベーシックは、10時間~30時間程度が必要勉強時間の目安といわれています。ただし、あくまで標準的な時間数であり、実際の勉強時間は人によって違いがあります。

合格率

日商PC検定の合格率は、2021年度~2023年度の結果を見ると、次の通りです。
※合格率(受験人数・合格者数)の順

・2021年度
1級:31.3%(67・21)、2級:70.2%(6,762・4,747)、3級:82.1%(20,121・16,525)、ベーシック:88.1%(8,742・7,700)
・2022年度
1級:16.3%(49・8)、2級:69.0%(6,626・4,573)、3級:82.2%(19,222・15,806)、ベーシック:74.3%(2,237・1,663)
・2023年度
1級:60.5%(43・26)、2級:67.8%(6,812・4,618)、3級:82.7%(17,586・14,547)、ベーシック:72.8%(1,892・1,378)

日商PC検定の合格率

1級の合格率は、この3年間で約3割・1割半ば・約6割と大きく変動しています。ただし、各年度の受験人数/合格者数は67/21名・49/8名・43/26名であり、いずれも数十名が受験するにとどまり合格者数は30名未満です。受験人数・合格者数の少なさは、1級試験の難しさを示しているといえるでしょう。

一方、2・3級とベーシックは、約7割~9割弱の合格率です。そのうち、2級の受験者は6千名以上、合格者は4千名を上回りました。また、3級は、受験者・合格者とも1万名を超えています。ベーシックの受験人数・合格者数は減少傾向にあるものの、合格率は7割以上と高く、2・3級とベーシックの難易度は比較的に低めと考えられます。

日本商工会議所・各地商工会議 2021年度日商PC検定試験|受験者・合格者数について (参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 2022年度日商PC検定試験|受験者・合格者数について (参照 2025-02)
日本商工会議所・各地商工会議 2023年度日商PC検定試験|受験者・合格者数について (参照 2025-02)

日商PC検定合格後の活用例と次のステップ

日商PC検定合格後の活用例と次のステップ

日商PC検定に合格後、パソコン・ITの専門的な知識・スキルは、多くの業務で活用できるでしょう。また、新たな資格やスキルを取得すれば、次のステップにつながると考えられます。

スキルを業務でどう活かすか

日商PC検定で習得したスキルは、幅広い業務で活かすことが可能です。ビジネスの場では、さまざまな作業を進める時にパソコンやインターネットが利用されています。日々の業務連絡から各種の資料作成まで、パソコン作業は欠かせなくなりました。コールセンター業務も例外でなく、オペレーターが通話しながら、顧客情報をパソコンに入力する場面は多く見られます。

また、クレーム対応する際、過去の通話履歴をパソコン上で確認するケースも珍しくありません。最近のビジネスシーンを見ると、パソコンを用いる業務は多岐にわたるため、日商PC検定のスキルを仕事で活かせる可能性は大きいと期待できます。

次に目指すべき資格やスキル

日商PC検定の次に目指すべき資格やスキルは、いろいろな種類があるでしょう。パソコン・IT関係に限っても、現在は、年齢や学歴を問わず多種多様な資格の取得を目指せます。コールセンターで働く場合、パソコン・ITに詳しくなれば、専門的な質問を受けても、適切に回答しやすくなると考えられます。また、キャリアアップにつなげる場合は、マネジメント関係の資格を取得することも選択肢の一つです。業務管理や人材育成の能力を高めれば、コールセンターなどで管理職を目指すのに役立つでしょう。

いずれにしても、日商PC検定はビジネスで活かせる可能性が高く、パソコンやIT関係の専門知識・スキルを身につける価値は大きいと考えられます

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