MOSとは?コールセンターで役立つ資格シリーズ
更新日:2025.01.31コールセンター , 秘書代行 , 電話代行MOSはマイクロソフト オフィス スペシャリストの略であり、Microsoft Office製品の知識・スキルがあることを証明する資格です。この資格の取得者は、WordやExcelなどの専門的な操作能力が身についていると認識されています。現在、コールセンターはパソコンを用いる業務が多いため、オペレーターがMOSを取得すれば各種業務を円滑に進めるうえで役立つでしょう。そこで今回は、MOSの概要やコールセンターで役立つ理由を解説し、資格試験の合格に向けた勉強方法などをご紹介します。
【コールセンターで役立つ資格シリーズ】
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目次
MOSとは?
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Microsoft Office製品の知識や操作スキルが問われる資格試験です。
MOSの概要
MOSはMicrosoft Office製品に関する資格であり、資格試験はマイクロソフト社が主催しています。
試験の内容やレベル
MOSの試験で問われる内容は、Word・Excel・PowerPointなどMicrosoft Officeに関連した知識やスキルです。同製品はバージョンアップに伴い改良され、新機能が追加されていくため、各バージョンで一般レベルと上級レベルの試験が用意されています。受験者は、自分が使っているバージョンに合わせて試験のレベルを選べます。
また、使用中のバージョンが一般向けでも、上級レベル(エキスパート)に挑戦することが可能です。ただし、資格自体に更新制度はなく、新規バージョンの資格を得るには改めて試験を受ける必要があります。
MOS公式サイト MOSとは/取得のメリット (参照 2025-01)
MOS公式サイト 試験概要 (参照 2025-01)
試験の方式・受験方法
MOSの場合、試験の方式は実技形式です。具体的には、実際にパソコンを操作するなかで、文書・資料の作成や各種データの処理に関わる知識やスキルが問われます。受験方法は、全国一斉試験と随時試験の2つから選択可能です。全国一斉試験は、全国にある約30の試験会場で実施されます。2025年は、第338回:1月12日(日)から第351回:12月14日(日)まで計14回行われる予定です。
一方、随時試験は、全国1,500の会場で毎日のように実施されています。ただし、試験の実施日は、各々の会場で異なります。試験会場によっては希望日に受験できない場合もあるため、試験を受ける時は、各会場の試験日程を確認しておくと安心です。なお、試験内容・レベルや受験方法の詳細については、MOSの公式サイトなどでご確認ください。
MOS公式サイト MOSとは/取得のメリット(参照 2025-01)
MOS公式サイト 試験概要(参照 2025-01)
MOS公式サイト 2つの受験方法 (参照 2025-01)
MOS公式サイト 全国一斉試験の流れ (参照 2025-01)
MOS公式サイト 2025年MOS全国一斉試験スケジュール (参照 2025-01)
MOS公式サイト 随時試験の流れ (参照 2025-01)
取得するメリット
MOSの資格を取得する主なメリットは、Microsoft Office製品の知識・スキルに通じていると証明できるところです。ビジネスの場において、多くの社会人は、Microsoft Office製品を十分に活用できていないと見られています。MOSを取得していれば、WordやExcelなどを駆使する能力があることの証しになるでしょう。
また、Microsoft Office製品の実践的な知識・スキルが身につく点も、MOSの資格取得がもたらす大きなメリットです。試験方法は実技形式となるため、実務に活かせる知識やスキルが得られると期待できます。近年、ビジネスの場でMOSの需要は高まっており、就職やキャリアアップにも役立つと見込まれます。
MOS公式サイト MOSとは/取得のメリット(参照 2025-01)
コールセンターでMOSが役立つ理由
コールセンターでMOSが役立つ主な理由は、業務効率化や応対品質の向上につながるためです。
業務効率化
業務効率化は、MOSの取得がコールセンターにもたらす大きな利点です。現在、Microsoft Office製品は、さまざまな企業や職場で利用されています。コールセンターも例外ではなく、電話対応しながらパソコン上でWordやExcelを操作する場面も多く見られます。MOSの取得者が身につける知識・スキルは、WordやExcelの操作を手際よく進めるのに有用です。
コールセンターのオペレーターが有資格者であれば、顧客資料の作成やデータ入力といった作業は速やかに処理できるでしょう。MOSの活用で各種のパソコン業務は効率がよくなり、コールセンター全体の生産性は上がると期待できます。
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応対品質の向上
MOSは、コールセンターの電話対応において応対品質を向上するのにも有効です。コールセンターのオペレーターがパソコン作業に慣れていないと、通話しながらWordやExcelを操作することは難しくなります。パソコン操作に戸惑い、会話が滞りがちになれば、通話相手から不満に思われるでしょう。
一方、オペレーターがMicrosoft Office製品に通じている場合、WordやExcelでの作業に手間取る心配はありません。パソコン業務を手早く処理しながら、スムーズに通話を進められるため、顧客対応の品質レベルは高くなると見込まれます。
このように、MOSは迅速・的確な電話対応の実現につながる可能性があり、コールセンターの信頼性や顧客満足度の向上にも役立つと考えられます。
MOSの勉強方法と対策
MOSの試験に合格して資格を取得するには、適切な方法で受験勉強を進めていくことが大切です。
勉強方法
MOSでの合格に向けた勉強方法は、大きく分けて独学と通学の2通りです。
独学の場合、Microsoft Office製品の各バージョンに応じて提供されている対策教材を購入する方法があります。学習スケジュールは任意で決められるため、仕事の後や休日に自分のペースで勉強を進められるでしょう。
通学するなら、MOSの試験会場や、パソコンスクールなどで対策講座を受ける方法が知られています。これらは、事前にカリキュラムが組まれているため、計画的に勉強しやすいところが特徴的です。
他には、Webサイトで学習コンテンツを利用する選択肢もあり、自分に合ったスタイルで試験勉強を進めていけます。
MOS公式サイト 学習するには (参照 2025-01)
必要勉強時間
MOSの合格に必要とされる勉強時間は、20時間~90時間程度です。資格関連の情報サイトによると、初学者の場合、Microsoft Office製品を使った経験がなければ80時間ほどの勉強が必要になるといわれています。1日2~3時間のペースで勉強すると、1カ月前後はかかる計算です。
それに対し、WordやExcelで作業した経験があるなら30~40時間、さまざまな機能を使いこなせるレベルであれば20時間くらいの勉強で足りると見られています。いずれも、毎日2~3時間ペースで勉強すれば、半月ほどで達成できる時間数です。
あくまで目安であり個人差は見られますが、初学者でも1日2~3時間ペースを維持して1カ月くらい勉強すれば、試験に合格する可能性は十分にあると考えられます。
合格率
MOSの合格率は、公式サイトによると未公表です。よくある質問では、「合格率を教えてください」との問いに対し、「公開しておりません」と回答しています。そのため、合格率の正確な数値や一般レベルと上級レベルとの違い、ここ数年の推移などは不明です。
ただし、資格関連サイトを見ると、一般レベル:約80%・上級レベル:約60%との情報が示されています。上記のサイト情報をふまえる限り、MOSの資格試験は、難易度が低めといえるかもしれません。ただし、この数値はあくまでも目安として見ておきましょう。なお、国内における2023年の受験者については、年代別の割合が公式サイトで発表されています。具体的な数値は、次の通りです。
・一般レベル
20歳以下:30%、21~30歳:32.4%、31~40歳:14.6%、41~50歳:12.8%、51歳以上:10.1%
・上級レベル
20歳以下:14%、21~30歳:39.8%、31~40歳:20.9%、41~50歳:15.1%、51歳以上:10.2%
いずれのレベルも年代によって受験者の割合に差はあるものの、幅広い年齢の人々が受験していると理解できます。また、現時点の受験者数は510万人超であり、これらのデータはMOSのニーズの高さを示していると考えられます。
MOS公式サイト 試験全般に関するよくあるご質問 (参照 2025-01)
MOS公式サイト 試験に関するデータ (参照 2025-01)
MOSの資格取得後の活用例と次のステップ
MOSは、さまざまなビジネスシーンで活用できる資格です。さらに、他の資格も取得すれば、次のステップにつながる可能性があります。
資格を業務でどう活かすか
MOSの資格は、パソコン関連の業務から社内の人材育成まで幅広く活かせるところが特徴的です。WordやExcelの各種機能を駆使できる場合、文書作成やデータ処理のクオリティは高まると考えられます。コールセンターであれば、通話内容の報告書が分かりやすくなり、顧客データの処理スピードは上がるでしょう。
また、MOSの資格取得者が人材育成を担当した時は、社内研修や現場での教育内容にMicrosoft Office製品の指導を取り入れられます。多くの従業員に専門的な知識・スキルを伝達すれば、社内全体のレベルアップにつなげることが可能です。現在、パソコンを用いる業務は多岐にわたっているため、さまざまな場面でMOSの資格は活かせると考えられます。
次に目指すべき資格やスキル
MOSの資格を取得した後、次に目指すべき資格・スキルとしては、統計処理やプログラミングの分野が挙げられるでしょう。統計処理の資格は、Excelの知識・スキルについて、応用力を高めるのに役立つといわれています。MOSのデータ分析力と統計処理の能力を組み合わせれば、データ分析の結果をビジネスの場で応用しやすくなると期待できます。
プログラミングのスキルは、パソコン作業の自動化をはじめ各種業務の効率を向上するのに有効です。また、コールセンターの場合、膨大な顧客データの一括処理なども容易になるでしょう。これらの資格・スキルは、MOSで習得した能力の応用性や効率性を高める効果があります。そのため、次のステップに向けて目指すべき資格・スキルとして、おすすめといえます。
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