今注目のクレドとは?導入のメリットと作成方法

2021.09.07 更新日:2021.08.31業界関連情報

近年注目が集まっている「クレド」とは、企業それぞれが持つ活動方針を表した言葉です。企業が掲げるクレドは、全従業員の活動や考え方の指標となります。そのため、どのような場面においても、一人ひとりが自身で判断して行動することが可能になるのです。しかし、クレドの効果を得るためには、組織全体でクレドへの理解を進める必要があります。そこで今回は、クレドの概要やクレドを導入するメリットなどをご紹介しながら、作成方法や注意点についてもご説明いたします

未来を目指す会社員

クレドとは?

クレドは、ラテン語で信条・志・約束などを意味する言葉です。ビジネスシーンでは、企業に勤める従業員全員が心がけるべき信条や行動指針を表す言葉として使用されています。アメリカの企業ジョンソン・エンド・ジョンソンが考案し、導入したことで瞬く間に世界中に広まりました。

クレドは、経営陣を含む全従業員の信条や行動指針となるところに特徴があります。クレドがないと、対処法が従業員によって異なったり判断を見誤ったりしてしまうことがあるかもしれません。クレドがあれば、どのような行動を取るべきかを従業員1人ひとりが自身で考えることができます。クレドに沿って考えることで、同じ判断がしやすくなったり、行動が統一されやすくなったりするでしょう。

また、クレドは企業が実際に遭遇した事例を基に作成されるという特徴もあります。そのため、クレドに沿った具体的な行動が可能になるのです。

類似する言葉との違い

クレドと類似する言葉として、経営理念やミッション、ビジョンなどがあります。経営理念や企業理念、クレドは明確な線引きはなく、企業によって解釈が異なることもあります。あえて区別するなら、クレドは従業員への浸透と共有を意識して作られている点が特徴的といえるでしょう。経営理念や企業理念に比べ、より具体的で行動に落とし込みやすいよう文章化されています。

ミッションは「任務・使命」を意味する言葉で、ビジネスシーンでは企業の目的や果たすべき使命などを指します。その企業の目指す部分であり、基礎となる考え方です。

ビジョンは、企業の目標や方向性を指し示した言葉です。ビジョンはミッションや企業理念を前提に作られ、企業の理想の将来像を明確にします。

クレドが求められる背景

クレドが注目されるようになった背景には、2000年代に世界的に相次いだ企業不祥事があります。このような不祥事の防止策として、各社がコンプライアンスの強化を急ぎました。日本でも、食品の産地偽装や製品データの改ざんなどが相次いだ影響で、以前にも増してコンプライアンスの徹底が求められているのです。さらには、従業員の増加によって企業理念やミッションなど、経営陣の思いが従業員一人ひとりに伝わりづらくなっていることも原因といえます。

このような背景から、従業員の行動指針になるクレドが求められるようになったのです。

クレド導入のメリット

クレドを導入することにより、期待できるメリットをいくつかご紹介します。クレドの効果を最大限に活かすために、導入によるメリットもしっかり把握しておきましょう。

行動の統一化が図れる

従業員全員がクレドを共有して理解していれば、いかなる場合もどのような行動を取ればよいか判断しやすくなるでしょう。クレドに沿って考えることで、従業員一人ひとりが一貫した行動ができるようになると考えられます。たとえば災害時などの判断が難しい場面でも、クレドが浸透していればその場で迅速かつ適切な行動が取れると考えられます。

従業員のモチベーションの向上

クレドは経営陣の独断で作成するものではなく、従業員も納得のうえで作られます。具体事例にもとづいているため、従業員全員が主体性を持って行動しやすくなるでしょう。与えられた仕事をこなすだけでなく、自らの判断で主体的に仕事ができるということは、モチベーションの向上につながるのです。また、企業の行動指針を理解することで、自信を持って仕事に取り組めるようになるでしょう。

人材育成

人材不足が叫ばれる昨今、ビジネスシーンでは、指示がなくとも自ら考えて行動できる人材の育成が課題となっています。クレドが浸透することにより、主体性を持って行動する人材の育成にもつながると期待されています。企業の行動指針を定め、それを組織全体に浸透させることで、企業が求める人材の育成が自然に行われることになるのです。

クレドの作成方法

クレドを作成するにあたり大切なことは、5つのステップに沿って進めることです。各ステップを順に確認してみましょう。

1.クレド作成の目的やスケジュールを明確にする

まずは5W1Hを参考に、クレド作成の目的、いつまでに作成するかを決めましょう。クレドの形骸化を避けるため、企業ごとに抱えている問題の解決をテーマに作成するのがおすすめです。クレドには企業全体の意見を盛り込む必要があるため、各部署から代表者を選出して議論を行うことが大切です。

2.経営陣の意見を調査する

次に、経営者の方針や理念、思い描く将来のビジョンなどを調査します。企業の代表である経営者の思いは、クレドの核となる部分です。クレド作成の会議に参加ができない場合でも、必ず経営者の意見は聞いておきましょう。

3.従業員の意見を聞く

全従業員にクレドの重要性を説き、社内アンケートなどで従業員の意見を集めましょう。クレドを浸透させるためには、従業員の理解を得ることも重要です。

4.クレドを文章化する

経営者と従業員から集めた意見をまとめ、文章化しましょう。読みやすく、簡潔な文章になるよう心がけましょう。内容はより具体的にした方が、従業員に伝わりやすく、浸透しやすいと考えられます。

5.全従業員に配布する

クレドカードを作り、全従業員に配布しましょう。クレドは、判断に迷ったときにすぐに読み返すことができてこそ効果を発揮します。いつでも取り出して読み返せるように、携帯に便利な名刺サイズのカードにするなど工夫しましょう。

クレド作成・導入時の注意点

クレドは、作成すれば万事うまくいくというものではありません。全従業員が、作成したクレドにのっとり行動できるようになることを目的としています。そのためにクレドを作成する際、また、導入の際に気をつけておきたいポイントについてご解説します。

企業全体に浸透させる

作成したクレドは、いかに企業全体に浸透させるかが重要になります。そのためには、まずは全従業員にしっかりクレド導入の目的を説明し、理解を得ることが大切です。会社側から一方的に押し付ける形では、従業員の同意は得られません。

ありきたりな内容は避ける

クレドを作成するときは、ありきたりな内容は避けましょう。どの会社にでも当てはまってしまうようなクレドでは、組織に浸透しづらい可能性が高いためです。会社の業務内容に合わせた独自性のあるクレドでなければ、具体的な行動のイメージにつながらず、形骸化してしまう恐れがあります。

できるだけ具体的に

クレドはできるだけ具体的な内容にした方が、いざというときにどんな行動を取るべきかがイメージしやすく、浸透しやすいでしょう。漠然とした内容は避け、行動指針になるような具体性の高い言葉を選ぶようにしてください。

まとめ

クレド導入のメリットや作成方法、注意点などをご紹介しました。クレドは全従業員に浸透させ、実践できるようになって初めて効果が出るものです。クレド導入の目的をしっかり説明し、必ず全従業員の考えをしっかり聞いたうえで作成するようにしてください。一人ひとりがクレドに沿って考え、行動できるようになれば、企業の成長につながるでしょう。

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