電話オペレーションは滑舌が命!効果的な訓練法

更新日:2023.04.13業界関連情報

活舌の良いオペレーター

電話でお客様と会話するオペレーション業務は、滑舌が命です。話している内容が正しく伝わらないと仕事に差し支えるため、聞き取りやすい発音が求められます。ただ多くの場合に滑舌をよくするのは簡単でなく、日々の努力が欠かせません。今回は効果的な訓練法をいくつかご紹介しますので、どんな練習がよいか迷っている方は参考にしてみて下さい。

滑舌をよくするための方法

滑舌をよくする場合、とくに意識したいのが舌の動きです。自分がどんな話し方になっているか事前に確認すると、問題点を改善しやすくなります。

まず自分の話し方を確認

電話の声が聞き取りにくくなる原因は、誰でも同じわけではありません。舌の動かし方、口の開け方、表情、呼吸法、姿勢など、いろいろな要素が滑舌の良し悪しを左右します。そのため、滑舌をよくするには何を改善すればよいか最初に自分の課題を把握しておくことが大切です。

自分の話し方を確認する場合には、声を録音して自分で聞く、あるいは鏡で舌の動きをチェックするといった方法があります。普段の話し方を録音すると、声の大きさや話すスピードに問題がないか分かります。鏡を見ながら発声すれば、舌や口の動き、表情のチェックにも効果的です。

発声練習では舌の動きを意識

滑舌をよくするうえで、とくに重要となるのは舌の動きです。通常、舌を少ししか動かさずに言葉をはっきり発音するのは簡単ではありません。舌の動きを大きくするほど、発音も明確になります。舌を上手に使いこなせれば、ほとんど口を開けることなく五十音をすべて発音できるともいわれています。

鏡で見た時舌があまり動いていなければ、少しオーバーに感じるくらい大きな動きを意識しましょう。しっかり舌を動かしながら母音の発声練習を繰り返すと、表情筋が鍛えられ滑舌の改善につながります。子音であれば、滑舌が悪くなりやすいサ行とラ行を集中的に練習するのがおすすめです。

発声練習の前に舌をリラックス

舌は、筋肉で動きます。筋肉が疲れていると、滑らかな舌の動きを妨げる場合が少なくありません。発声練習を始める前には、マッサージにより舌の筋肉をほぐしておくことが望まれます。舌の根本にある筋肉がこわばり多少の痛みがある時には、優しくもみほぐし疲れを取り除きましょう。

舌の筋肉に力が入っている状態も、滑舌の悪さにつながります。そんな時には、舌のストレッチも忘れずに行いましょう。できるだけ舌を前に出してから元に戻すと、舌の力が適度に抜けます。舌を伸ばしたまま上下左右に動かすと、さらに筋肉をリラックスさせるのに効果的です。

口の開き方、表情の作り方

滑舌を改善する際、舌の動きとともに気をつけたいのが、口を大きく開くことと笑顔を心がけることです。

口は大きく開く

口の開き方が小さいと、声は口のなかにこもりモゴモゴした話し方になります。あまり口を動かさなければ、早口になりやすいとも指摘されています。こもった声で早口に話していては、言葉がきちんと受話器の向こうまで届かなくても仕方ありません。はっきり聞き取れる言葉で話すには、口を大きく開くことが大切です。

口の開き具合は、鏡でチェックしましょう。自分では十分に口を開けているつもりでも、実際に見てみると思ったほど開いていないことが少なくありません。鏡を見ながら発声し、どれくらい口を開ければ声の通りがよくなるか確認して下さい。その感覚をつかみ発声練習でも繰り返していると、徐々に口を大きく開くことが習慣として身につきます。

口の形にも注意

はっきりした発音を習得するなら、口の形にも注意が必要です。口の開け方を理解し、発声練習に臨みましょう。

母音の場合、正しいといわれる口の開け方は以下の通りです。

「あ」・・・指2本が入るくらい縦に開く
「え」・・・「あ」を少しだけ横に広げる
「い」・・・「え」をさらに横へ広げる
「お」・・・口を丸め、唇を尖らせる
「う」・・・「お」より唇を小さくすぼめる

最初は、「あえいおう」の順番で練習します。「あ・え・い」と「お・う」は、それぞれ口の形が似ている母音でまとまっています。しっかり口の形を変えないと、発音の似ているものを上手く区別できません。正しい形を使い分けることが、滑舌のよさにつながります。

笑顔を心がける

電話で会話する際、心がけたい表情は笑顔です。表情づくりに慣れていなければ、口角を上げることで意識的に笑顔をつくってみましょう。満面の笑みでなくても、微笑むくらいの表情になっていれば十分です。表情が和らぐと、自然に口元はほぐれ大きく開いてきます。笑顔に合わせて声のトーンが高くなり、さらに聞き取りやすくなる場合も少なくありません。

また、電話口では顔が見えなくても不思議と表情は伝わるといわれており、笑顔で話すと好印象を持たれやすい傾向にあります。少しくらい滑舌が悪くても、暗く沈んだ顔より、明るい表情で語りかけたほうが話を聞いてもらえるでしょう。その意味では、気分が優れない時でも笑顔を絶やさないことが重要といえます

発声練習のポイント

実際に発声練習する時には、ただ大きな声を出すよりポイントを押さえたほうが高い効果を見込めます。

母音・子音の練習

母音・子音の練習では、最初に大きくあくびするのがポイントです。口とのどが十分に広がるのを感じたら、その状態をできるだけ保ちながら発声します。先に、母音から練習して下さい。「あいうえお」をきちんと発音するだけでも、聞き取りやすい声になります。「あえいおう」から始め、いろいろと順番を変えていきましょう。

母音が済んだら、子音の練習です。カ行~ワ行まで順々に進めていきますが、人によっては苦手な発音があるかもしれません。ラ行が苦手なら、「ラララララ」「リリリリリ」といった具合に同じ音を何回か続けて発声します。その際、舌の動きや口の開き方の違いを理解すれば、どこに注意する必要があるか見えてくるでしょう。

早口言葉の練習

早口言葉は、滑舌を良くするための練習には非常に適しています。いきなりスラスラと発音できなくても、気にせずに練習を続けましょう。最初のうちは、速さより1音1音を正しく発声することに重点を置いて下さい。

ゆっくり丁寧に練習を積み重ね、舌や口の動かし方に慣れてきたら徐々にスピードを上げていきます。多少は時間がかかっても、焦らず確実にマスターしていくのが練習の成果を上げる近道です。なかなか上手く話せない早口言葉もすぐ諦めずに、日々、トレーニングしていきましょう。

正しい姿勢で腹式呼吸

発声練習では、舌の動きや口の開き方とともに呼吸法も大切です。はっきりと大きな声を出すには、胸式より腹式のほうが適していると考えられています。腹式呼吸の練習では、まずお腹に手を当ててから下腹の辺りを膨らませる意識で息を吸って下さい。たっぷりと空気を吸い込んだら、しっかり腹筋に力を込めて息を吐き出します。

姿勢は、背筋を伸ばした状態で維持します。背中が丸まっていると気道が狭まり、スムーズに空気を出し入れできません。姿勢を正して気道が広がると呼吸の流れはよくなり、それだけ声のボリュームも上げられます。

滑舌に自信がない場合、まず自分の声を聞いてみるのが改善への第一歩です。録音した声を客観的に聞くと、課題を見つけるのに役立ちます。発声練習は、舌の動き、口の開き方、表情、呼吸法、姿勢などに注意しながら進めると効果的です。とくに苦手な発音は反復練習を心がけ、聞き取りやすい発声を身につけてください。

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