CSスペシャリスト検定とは?コールセンターで役立つ資格シリーズ

更新日:2025.02.05コールセンター

CSスペシャリスト検定とは?コールセンターで役立つ資格シリーズ

CSスペシャリスト検定は、CS(顧客満足度)の理論や実践スキルについて学べる資格検定です。ビジネスの場において顧客満足度の向上は重要であり、この資格を取得すれば、コールセンター業務でも役立つと考えられます。オペレーターがCSの専門スキルを顧客対応に活かせば、キャリアアップにつながるでしょう。今回は、CSスペシャリスト検定の概要や受験するメリット、勉強方法、スキルの活かし方などをご紹介します。また、コールセンターでのキャリアをお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしながら、弊社のコールセンター求人にもお気軽にお問い合わせください!

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CSスペシャリスト検定とは?

CSスペシャリスト検定とは?

CSスペシャリスト検定は、顧客満足に関する理解度や顧客対応の実践的な能力が問われる検定試験です。具体的には、ベーシックレベル・プロフェッショナルレベル・スペシャリストレベルの3段階に分けられています。

ベーシック

ベーシックレベルは、CSスペシャリスト検定の最初の段階です。この段階では、各種サービスにおける基本的な顧客対応力の習得が求められます。また、接客関係の問題について、企業の方針にもとづき解決へ導く能力が身についているかどうかも評価されます。

試験方式は、筆記試験(Web上、選択式、50分)と実技試験(電話を使用)です。そのうち実技試験は、社会・経済の動きをふまえる傾向があり、個人の消費者を顧客対応の対象に設定する特徴があります。合格基準は、各試験30点以上・総計70点以上です。また、合格者は顧客満足度の理論的な分析が可能になり、自分で創意工夫しながら顧客対応できるようになると見られています。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 選べる5つの検定(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)

プロフェッショナル

CSスペシャリスト検定の第2段階が、プロフェッショナルレベルです。この段階で求められる能力は、CS部門のリーダーとして行動できる専門的な知識やスキルです。CSの意味や役割を企業における経営戦略の一環として説明し、組織的に顧客満足を実現する力が問われます。

試験方式は筆記と実技、合格基準は各試験30点以上・総計70点以上であり、ベーシックレベルと変わりません。ただし、実技試験は、企業・団体を顧客対応の対象に設定しているところが特徴的です。プロフェッショナルレベルの合格者は、お客様と理論的にコミュニケーションを取る能力があると見られています。そのため、難しいクレームにも適切に対処できると期待されます。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 選べる5つの検定(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)

スペシャリスト

スペシャリストレベルは、CSスペシャリスト検定の最終的な段階です。この段階になると、サービスの定義を正しく理解してCS施策を考案する能力が求められます。同時に、CS施策を業績へ結びつけ成果を可視化する能力も、当該レベルの評価対象です。試験方式は、他のレベルと違い、課題提出3回となっています。1課題につき65点以上で1単位が与えられ、3単位を取得すると合格です。また、他2つを受けず飛び級で受験する場合、能力確認テストで合格基準点に達する必要があります。

合格者は、企業のビジネスモデルに沿ってCS施策を考案する能力があり、CSを推進して企業に貢献できるレベルです。加えて、顧客からの評価を経営陣に説明することも可能と理解されています。なお、各レベルは直前セミナーや通信教育講座を受講してから受験する流れになっています。受験方法の詳細などは、公式サイトや問合せ窓口でご確認ください。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 選べる5つの検定(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

CSスペシャリスト検定を受けるメリット

CSスペシャリスト検定を受けるメリット

ビジネスパーソンがCSスペシャリスト検定を受けるメリットは、顧客満足度の向上につながる理論や実践的な能力を身につけられるところです。

顧客満足度向上

企業の顧客満足度向上に貢献できる点は、CSスペシャリスト検定に挑戦すると得られる大きなメリットです。ベーシックレベルを受験する時は、CSの理論体系や顧客対応で必要な基本部分を学びます。さらに、プロフェッショナルとスペシャリストのレベルでは、CSを経営戦略として認識する能力や、CS施策を考案・実現するスキルの習得を目指します。

CS理論を体系的に把握し、顧客対応の基本を身につければ、顧客満足度の向上につながる行動を実践しやすくなるでしょう。また、CSを経営戦略の一環と理解したうえで具体的な施策を推進した場合、さまざまな成果を生み出せる可能性があります。このように、CSスペシャリスト検定を通してCS理論や実践力を習得すると、それらを顧客満足度の向上に結びつけることが可能です。同時に、顧客満足度向上が企業の業績アップにつながれば、収益増進にも貢献できるでしょう。

さらに、顧客からの印象がよくなれば社会的評価が高まる可能性もあり、CSスペシャリスト検定を受ければ多くのメリットを得られると期待できます。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

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CSスペシャリスト検定の勉強方法と対策

CSスペシャリスト検定の勉強方法と対策

CSスペシャリスト検定で合格するには、いずれのレベルを受ける時も、適切な方法で勉強することが大切です。

勉強方法

CSスペシャリスト検定を受ける場合、所定の直前セミナーや通信教育講座を受講する方法が基本となります。ベーシックとプロフェッショナルのレベルは、直前セミナーを視聴した後、約2週間の指定期間内に筆記試験と実技試験を受ける流れです。直前セミナーはWeb上でアクセス可能であり、案内通知が届いてから2週間にわたり視聴できます。

一方、スペシャリストレベルは、通信教育講座を受講してから3回にかけて課題を提出する方式です。通信教育講座の受講期間は約3カ月であり、各課題の解答は課題ブックを参考に作成し、提出した課題は添削指導を受けます。CSスペシャリスト検定の勉強は、基本的に上記の方法で進めていき、指定の期間内に筆記・実技試験を受けるか課題を提出して合格を目指します。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

必要勉強時間

CSスペシャリスト検定で必要とされる勉強時間は、2週間~3カ月前後が目安です。ベーシック・プロフェッショナルレベルは、直前セミナーを視聴できる期間が、2週間に設定されています。また、それぞれ9チャプターあり、各チャプターは約15~30分です。一通り視聴するには、15~30分×9=135~270分程度の時間がかかります。

最短なら5時間以内で視聴を終えられますが、1回で全内容を理解することは難しいでしょう。そのため、2週間にわたり繰り返し視聴するのが得策と考えられます。スペシャリストレベルの場合、通信教育講座の受講期間は約3カ月です。また、課題提出の締切は、第1回が受講開始日から1カ月後、第2回・第3回は各々2カ月後と3カ月後に設けられています。

早めに提出しても問題ありませんが、添削指導の結果によっては、再提出を求められる場合があります。急いで提出して余計な手間を増やすより、月1回ペースで各課題の解答を丁寧に作成し、3カ月かけて合格を目指すほうが賢明でしょう。以上をふまえると、2週間~3カ月の時間を最大限に活用する方法が、合格への近道と考えられます。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

難易度

CSスペシャリスト検定の難易度は、それほど高くないといえるでしょう。同検定を実施するCSスペシャリスト検定協会によると、ベーシック・プロフェッショナルレベルは、それぞれ2023年までの平均合格率が75.2%と76.3%です。また、スペシャリストレベルの合格率は、2019年:95%・2020年:93.1%でした。

ベーシック・プロフェッショナルレベルは7割を上回る平均合格率であり、ここ数年におけるスペシャリストレベルの合格率は9割を超えています。すべてのレベルが、高い合格率を示している状況です。これらの結果から、CSスペシャリスト検定は難易度が低めであり、直前セミナーや通信教育講座を受講すれば合格できる可能性は十分にあると考えられます。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

CSスペシャリスト検定の合格後の活用例と次のステップ

CSスペシャリスト検定の合格後の活用例と次のステップ

CSスペシャリスト検定に合格後、専門的な知識・スキルは、さまざまな場面でビジネスに活かせるでしょう。

スキルを業務でどう活かすか

CSスペシャリスト検定で習得したスキルの活かし方は、いずれのレベルに合格するかで変わってきます。ベーシックレベルは、顧客満足度について論理的に分析する能力を習得していく段階です。合格者は、合理性のある分析力が身につき、スムーズな顧客対応を実践するのに役立てられます。

プロフェッショナルレベルで求められる部分は、CSを企業の経営戦略として理解する姿勢です。顧客対応を企業の利益に結びつけるスキルが磨かれ、CS部門の業務でリーダーシップを発揮できます。スペシャリストレベルの場合、CS施策を考案する能力が、検定で評価される重要なポイントです。このレベルに合格すると、顧客の視点からCS施策を検討することが可能になり、企業の顧客満足度や業績の向上に貢献できます。

それぞれ、CSスペシャリスト検定で目指すものは違いますが、いずれも専門スキルを顧客対応の業務に活かせます。

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 ベーシックレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 プロフェッショナルレベル(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 スペシャリストレベル(参照 2025/02/12)

次に目指すべき資格やスキル

CSスペシャリスト検定の3つのレベルに合格後、次に目指すべき資格やスキルとしては、リテラシーエキスパートレベルが挙げられるでしょう。リテラシーエキスパートレベルは、CSスペシャリスト検定のうち、CSの理論・知識を事業経営に反映する能力が問われる資格です。検定試験では、CS推進やCSマネジメントの必要性を適切に説明する能力が評価されます。

合格者は、CS理論の説明スキルが高まり、さまざまな事業や業務で顧客満足度向上につながる施策を提案できるようになります。CSに関わる幅広い部署で専門性を活かせるため、ステップアップに向けた資格として適しているといえるでしょう。CSスペシャリスト検定でスペシャリストレベルに合格後、さらにCSのスキルを高めるなら、リテラシーエキスパートレベルに挑戦する価値はあると考えられます

一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 選べる5つの検定(参照 2025/02/12)
一般社団法人CSスペシャリスト検定協会 リテラシーエキスパートレベル(参照 2025/02/12)

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