取引先への仕事始めのごあいさつ|電話とメールのマナー
更新日:2024.12.11スタッフブログ仕事始めの時期は、さまざまな企業において、取引先や顧客に挨拶する場面が多く見られます。最近は、直接訪問せず電話やメールを用いる方法も一般化しましたが、どのように挨拶すればよいか迷うとの声も増えてきました。電話・メールでの挨拶に悩みがある場合、この機会に基本的なマナーや注意点を確認しておくと安心でしょう。そこで今回は、仕事始めに挨拶する重要性をふまえ、その際に心がけたいマナー・注意点とともに具体的な例文をご紹介します。
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目次
仕事始めにあいさつをする重要性
ビジネスの場において、仕事始めの挨拶は、企業が取引先や顧客と良好な関係を築くうえで重要です。
企業間の良好な人間関係構築
仕事始めに挨拶する姿勢は、取引先や顧客に好印象を与えやすく、よりよい人間関係を構築するのに有効といわれています。 新年を迎えると、気持ちも新たに各種の社内業務を進めていく企業も多いのではないでしょうか。仕事始めの挨拶は、心機一転した気持ちに応えられる場合が多く、改めて良好な関係性を構築するうえで役立ちます。
また、ビジネスマナーをふまえて挨拶した場合、仕事に対する信頼感が高まる可能性も小さくありません。良好な人間関係のもと、取引先や顧客からの信頼度も向上すれば、各種業務をスムーズに進めやすくなるでしょう。 企業間や顧客との良好な関係性は収益向上に結びつくケースも多く、仕事始めの挨拶は、ビジネスの場において重要性が高いと認識されています。 ただし、挨拶の方法がマナーに反して失礼に思われると、仕事上で信頼性の低下につながり逆効果です。そのため、仕事始めに挨拶する時は、基本的なビジネスマナーに沿っているか気をつける必要があります。
仕事始めのごあいさつのマナーと注意点
ビジネスの場で仕事始めに挨拶する際、基本マナーとして、先方とコンタクトを取るタイミングなどへの配慮は欠かせないでしょう。
タイミング
ビジネスシーンの場合、基本的に1月4日~15日の期間が、仕事始めの挨拶を済ませるのに適したタイミングです。多くの企業は、正月三が日が明ける1月4日以降に新年の業務開始日を予定しています。2025年は4日・5日が土・日曜日となるため、週明けの6日(月)から勤務開始となる職場が少なくないでしょう。その際、松の内である1月7日までなら、挨拶の言葉として「明けましておめでとうございます」を使えます。
また、松の内を過ぎても小正月の1月15日までは、新年の挨拶に「今年もよろしくお願いします」を用いて大丈夫です。小正月が終わると新年の挨拶は失礼になるため、ビジネスの場で仕事始めに挨拶する時期は、三が日が明けてから小正月までが適していると認識されています。
電話とメールの使い分け
仕事始めの挨拶において、電話とメールを適切に使い分ける意識は大切です。 年明けに仕事関係で挨拶する場合、時間があれば、取引先や顧客を直接訪問する方法が最適といわれています。とはいえ、お互いに都合がつかなければ、電話やメールによる挨拶でも問題ありません。ただし、電話をかける場合、連絡する時間への配慮は不可欠です。こちらの手が空いていても相手側は仕事に追われている可能性があり、安易に連絡を入れると迷惑をかける場合があります。
一方、メールで挨拶文を送る時は、文章の長さに気遣いが必要です。メール文は相手の都合がよい時に確認してもらえますが、長文は読むのに時間がかかるため、マナーの観点から好ましくないと見られています。電話とメールは仕事始めの挨拶で注意したい点に違いがあり、それぞれ基本マナーをふまえ、上手に使い分ける姿勢が求められてきます。
年末もあいさつをしたが年始も必要?
仕事始めは、年末に挨拶していても、それだけで済まさず改めて挨拶の言葉を伝えるとよいでしょう。新年を迎えると気持ちを切り替える方は少なくありません。年末と年明けに挨拶を繰り返しても不自然になる心配はないでしょう。逆に、いずれの時期も挨拶すると丁寧に思われるケースが多く、好印象につながります。厳密な意味で、年始の挨拶は必須のルールとまではいえませんが、良好な人間関係を構築するのに効果的です。
基本マナーに沿って挨拶の言葉を伝えれば、年明けからの仕事をスムーズに進めやすくなると考えられます。年始の挨拶により各種業務は気分よく開始できる可能性が高く、年末とは別に、改めて挨拶する必要性は大きいと理解されています。
電話でのごあいさつの例文
電話を用いた仕事始めの挨拶では、連絡する時間に気を配ることを心がけましょう。以下では電話による挨拶の例文をご紹介します。
取引先
新年に電話で取引先へ挨拶する際、通話する時間があるかの確認は大切になります。
例文1
取引先:お電話ありがとうございます。☐☐株式会社△△部◇◇です。
自分:株式会社▽▽の〇〇です。明けましておめでとうございます。いま、お電話を続けても、差し支えありませんか。
取引先:はい、大丈夫です。
自分:こちらの都合で直接ご挨拶に伺わず、誠に勝手ながら電話連絡となり、大変に申し訳ありません。
取引先:いえ、年末年始とも、先にご連絡を頂戴し恐縮です。
自分:昨年中は、公私にわたりお世話になり、本当にありがとうございました。心から、感謝しております。本年も、これまで以上のお付き合いを、よろしくお願いいたします。
取引先:こちらこそ、今年も、どうぞよろしくお願いします。
自分:では、皆様にも、くれぐれもよろしくお伝えください。失礼いたします。
(通話終了)
電話で挨拶する場合、基本的に伝えたい項目は、電話による挨拶のお詫び・昨年への感謝・今後に向けた願いの3点です。これらを手短にまとめて話せば、多くの時間をかけずに済み、好印象につながります。
例文2
(最初の名乗り・時間の有無の確認)
自分:年始のご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。電話口で恐縮ですが、本年もよろしくお願いいたします。
取引先:いえ、お忙しいなかご連絡くださり、こちらこそ恐れ入ります。
自分:旧年中は、いろいろな場面でご助力を賜り、何かとお世話になりました。深く感謝申し上げます。ありがとうございました。今年も、昨年と変わらずお付き合いくださいますよう、どうぞお願いいたします。
取引先:こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
自分:では、お忙しいと思いますので、簡単な挨拶にて失礼いたします。
(通話終了)
仕事始めの挨拶が1月8日以降になった場合、基本マナーとして、「明けましておめでとうございます」はNGです。その代わり、1月15日までは、「今年・本年もよろしくお願いいたします」などの表現を使います。
顧客
仕事始めで顧客に挨拶する電話も、連絡する時間などに配慮する姿勢は大切です。
例文1
顧客:もしもし、△△です。
自分:◇◇株式会社の〇〇です。新年のご挨拶を差し上げたいと思い、電話にて失礼ながら、ご連絡させていただきました。
顧客:お忙しいのに、わざわざすみません。
自分:昨年は、通年にわたり自社製品を幅広くご愛用くださり、誠にありがとうございました。謹んで、お礼申し上げます。本年も、これまでと変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
顧客:はい、こちらこそ、今年もよろしくお願いします。
自分:ありがとうございます。またのご利用を、心よりお待ちしております。では、簡単なご挨拶のみにて失礼いたします。
(通話終了)
顧客も時間に追われている場合があるため、良好な関係性を維持するうえで、手早く通話を終える配慮は重要です。
例文2
(最初の名乗り・時間の有無の確認)
自分:もっと早くにご挨拶を差し上げなければと思いながら、大変ご連絡が遅くなりました。誠に、申し訳ありません。松の内は明けましたが、本年もよろしくお願いいたします。
顧客:いえ、丁寧にご連絡くださり恐れ入ります。今年もよろしくお願いします。
自分:昨年中は、自社のイベントに何度も足をお運びくださり、本当にありがとうございました。今年もご案内させていただきますので、ご予定が合えば、ご参加いただけると幸いに存じます。
顧客:できるだけ機会を見つけて、参加したいと思います。
自分:またお会いできる日を、楽しみにお待ちしております。では、簡単な挨拶のみにて恐縮ですが、失礼いたします。
(通話終了)
1月7日までに連絡できなくても、丁寧な姿勢を心がけて会話すれば、電話での挨拶も顧客に好印象を与えられるでしょう。
メールでのごあいさつの例文
仕事始めにメールで挨拶する場合、受信側の負担を減らすため、簡潔な表現を心がける意識は大切です。以下では、メールによる挨拶の例文をご紹介します。
取引先
取引先に向けた挨拶メールは、最初の件名から本文の結びの言葉まで手短にまとめると、読みやすさが増します。
例文1
件名:新年のご挨拶
宛名:株式会社☐☐企画部△△様
本文:
株式会社☐☐企画部△△様
明けましておめでとうございます
▽▽会社〇〇です。
昨年は新規プロジェクトに多大なご支援を賜り、誠にありがとうございました。心より、感謝申し上げます。本年も、これまでと同様にお引き立ていただければ、大変に喜ばしく存じます。
なお、年始は、1月〇日から通常業務を開始いたしました。ご用命があれば、お気軽にご連絡ください。
皆様のご健勝と益々のご発展を心より祈念いたします。
署名:令和〇年 元旦 ▽▽会社〇〇
仕事始めに送る挨拶メールは、新年の挨拶・昨年への感謝・今後への願い・結びの言葉が、本文を構成する基本要素です。また、文末で年始の業務開始日を伝えるケースも、多く見られます。
例文2
件名・宛名)
本文:
株式会社◇◇開発部△△様
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
▽▽会社の〇〇です。
旧年中、新商品の共同開発事業では大変お世話になりました。深く、お礼申し上げます。本年も、共同で事業展開する折には引き続きのご助力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
年明けは、1月〇日から業務開始となります。お急ぎの件などあれば、遠慮なくお知らせください。
皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
(署名)
新年の挨拶は「明けましておめでとうございます」で問題ありませんが、ビジネスの場では「謹んで新年のご挨拶を申し上げます」などのほうが丁寧な印象になるともいわれています。
顧客
顧客への挨拶メールも、文面を分かりやすく表現する心配りは重要です。
例文1
件名:年始のご挨拶
宛名:☐☐☐☐様
本文:
明けましておめでとうございます。
株式会社▽▽の〇〇です。
昨年中は、いろいろな商品を繰り返しご購入くださり、本当にありがとうございました。心より、お礼申し上げます。本年も魅力的な商品の開発に努めますので、末永くご愛用いただければ幸いです。
最後に、メールでの挨拶になりましたこと、お詫び申し上げます。
幸多き1年になりますよう、心から祈念いたします。
(署名)
大切な顧客に直接挨拶できなくても、メール文に謝罪の言葉を添えれば、好印象につながるでしょう。
例文2
(件名・宛名)
本文:
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
▽▽会社の販売担当〇〇です。
旧年中は、新商品の販売イベントにご参加いただき、深く感謝申し上げます。お時間がないなか足をお運びくださり、大変ありがとうございました。本年も、引き続きのご愛顧を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
末筆ながら、メールでのご挨拶となり、失礼いたしました。
健やかな1年になりますことを、心よりお祈り申し上げます。
(署名)
仕事始めにメールで挨拶しても、心を込めて文章を作成すれば、新年を祝う気持ちや感謝の言葉が伝わり喜んでもらえるでしょう。なお、電話代行サービス(株)は、企業のメール対応を代行するサービスも提供しております。同サービスは、年始の業務が忙しく、メール関係の作業が間に合わない時の対策としておすすめです。大量のメール対応に悩まされている場合などは、「メール対応代行」の活用をご検討ください。
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