【喪中用例文付】はじめての寒中見舞い作成手順
更新日:2023.12.13スタッフブログ寒中見舞いは、もともと寒さが厳しくなる頃、相手の健康を気遣う思いから送られたといわれています。最近は、さまざまな事情で年賀状を控えた時、季節の挨拶として用意する例が増えてきました。喪中の場合も、相手を思いやりつつ自分の近況を伝える時などに送られています。今回は、寒中見舞いの作成手順とともに例文をご紹介しますので、文面を考える際の参考としてご活用ください。
目次
寒中見舞い作成手順
寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に送る挨拶状です。以下では、寒中見舞いの意味・挨拶状を出す時期・文章構成や好ましいデザインについてご紹介します。
寒中見舞いとは
もともと寒中見舞いは、厳しい寒さが続く折に、相手の健康を気遣いながら近況報告する書状でした。いまも本来的な意味合いは変わりなく、日々の寒さが増すなか、親族や知人が体調を崩していないか思いやりつつ書かれています。
また、最近は、諸事情により年賀状を出せなかった時に用意される場合もあります。自分や相手が喪中のため年始の挨拶を控えた際も、寒中見舞いを送れば、礼を失することなく近況を伝えられるでしょう。
寒中見舞いを出す時期
寒中見舞いを出す時期は、慣例として松の内があけてから立春の前日までです。一般的に、松の内は元日から1月7日までといわれています。また、全国に目を向けると、1月10日や15日までの地域も見られます。一方、暦のうえで立春は、基本的に節分の翌日となる2月4日です。いつまでに寒中見舞いを出すか迷った場合、地域の松の内があけてから2月3日の節分までに届くように送るとよいでしょう。
文章構成
寒中見舞いの文章を構成する基本事項は、次の5つです。
- 寒中見舞いの挨拶
- 相手の健康を気遣う言葉
- 自分の近況を伝える言葉
- 結びの挨拶
- 日付・自分の住所・氏名など
書状の最初には、お見舞いの挨拶を記します。次に、相手が寒いなか健康に過ごしているか思いやる言葉を続けます。その後、自分の近況を報告し、結びの挨拶で終えるまでが基本的な流れです。また、末尾には、日付や住所・氏名を記載します。なお、自分が喪中の時は近況報告のなかで知らせ、相手が喪中の場合はお悔やみの言葉を添えます。
デザイン
寒中見舞いに用いるデザインとしては、季節が感じられる雪や早春に咲く花が好ましいでしょう。雪を思わせるデザインでは、よく雪の結晶・雪だるま・雪うさぎなどが選ばれています。また、早春に咲く花の代表例は、椿・水仙・梅などです。
落ち着いた雰囲気であれば問題ないといわれますが、お正月が連想されるものは避けましょう。書状には、通常、郵便ハガキや私製ハガキが使われています。年賀状はマナー違反ですが、手元にハガキがない時は便箋を使っても大丈夫です。
自分が喪中の場合の例文
自分が喪中のため年賀状を出せなかった場合、寒中見舞いを送ると、季節の挨拶とともに近況などを伝えられます。以下では、喪中時の寒中見舞いや喪中はがきが間に合わなかった場合の例文をご紹介します。
喪中時の寒中見舞いの例文
喪中時の寒中見舞いは、賀詞(「お慶び」や「おめでとう」)の使用を控えた書き方が特徴的です。
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しい折いかがお過ごしでしょうか
昨年〇月〇日に祖父〇〇が享年〇〇歳にて永眠したため年始のご挨拶を控えさせていただきました
まだ寒い日々が続きますが くれぐれもご自愛ください
令和〇年一月
差出人住所・氏名・連絡先
以上は、喪中時の寒中見舞いで多く見られる定型的な文面の一例です。寒中見舞いも、年賀状などと同じく区切らない習慣があります。そのため、句読点は入れず、必要があれば字間を少しあけて書きます。
喪中はがきが間に合わなかった場合の例文
さまざまな理由で喪中はがきが間に合わなかった場合、寒中見舞いで報告すれば、事情を察してもらえるでしょう。
寒中お見舞い申し上げます
日々の寒さが厳しくなる折 皆様いかがお過ごしでしょうか
昨年〇月〇日に祖母〇〇が〇〇歳にて逝去いたしました
突然の訃報で心が乱れ ご報告が遅くなり申し訳ございません
しばらく寒さは増すかと思われますが どうぞお身体にはお気をつけください
(日付・差出人)
急な身内の不幸で喪中はがきが間に合わなかった時などは、寒中見舞いを通して、その旨を失礼なく伝えられます。
年賀状へのお返事
自分が喪中のなか知人や仕事の関係者から年賀状が届いた場合、寒中見舞いの文面で感謝の気持ちを伝えます。寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しい折お変わりなくお過ごしでしょうか
この度はご丁寧な年賀状を頂戴し心より感謝申し上げます
昨年〇月〇日に父〇〇が享年〇〇歳にて逝去したため年頭のご挨拶を控えさせていただきました
旧年中にお知らせすべきところ年を越してしまいお詫び申し上げます
まだ寒い日々が続きますがお身体を大切にしてください
(日付・差出人)
寒中見舞いは喪中に出しても失礼にならないため、親しい知人や大切な取引先から年賀状を受け取った時、返礼の言葉を送れます。
故人に年賀状が届いた時のお返事
故人宛に年賀状が届いた時は、お礼の言葉とともに、報告が遅れたことへのお詫びの気持ちも伝えます。
寒中お見舞い申し上げます
厳寒のみぎり いかがお過ごしでしょうか
ご丁寧な年頭のご挨拶を頂きありがとうございます
実は昨年〇月〇日に母〇〇が享年〇〇歳にて逝去いたしました
ご通知が遅れましたことお詫び申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
皆様のご健康とご多幸を祈念申し上げます
(日付・差出人)
故人宛に年賀状を頂戴した場合、故人と生前に親交を深めていただいたことへの感謝の気持ちも伝えるとよいでしょう。
相手が喪中の場合の例文
寒中見舞いは、相手が喪中のため年賀状が遠慮されるなか、相手に気遣いながら季節の挨拶を済ませる時にも送られています。以下では、喪中の相手への寒中見舞いや喪中と知らず年賀状を送ってしまった場合の例文をご紹介します。
喪中の相手に対する例文
喪中の相手に対する寒中見舞いは、お悔やみの言葉を添える書き方が基本的です。
寒中お見舞い申し上げます
〇〇様のご逝去の報に接し謹んでお悔やみ申し上げます
ご服喪中と存じ年頭のご挨拶は控えさせていただきましたが
皆様いかがお過ごしでしょうか
昨年は大変お世話になりありがとうございました
しばらく厳しい寒さが続きますので くれぐれもご自愛ください
令和〇年一月
差出人住所・氏名・連絡先
身内に不幸があった相手の心情を察すると、言葉の使い方に対する気配りは大切でしょう。
喪中と知らず年賀状を送ってしまった場合の例文
相手が喪中と知らず年賀状を送ってしまった場合、お悔やみの言葉とともにお詫びの気持ちを伝えます。
寒中お見舞い申し上げます
この度はご服喪中と存じ上げず年頭のご挨拶を差し上げてしまい
大変失礼いたしました
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
ご家族の皆様におかれましてはご傷心のことと存じますが
どうぞお身体を大切にお過ごしください
(日付・差出人)
寒中見舞いは季節の挨拶と見なされるため、年賀状を出した相手に送っても失礼にならないといわれています。
喪中の方から届いた寒中見舞いへのお返事
喪中の方から寒中見舞いが届いた場合、年賀状を出せないなか季節の挨拶を頂戴したことへの感謝の気持ちを伝えます。
寒中お見舞い申し上げます
厳寒の折いかがお過ごしでしょうか
先日はご丁寧な寒中見舞いを頂きありがとうございました
まだ寒さが厳しいですが皆様くれぐれもご自愛ください
(日付・差出人)
なお、寒中見舞いの挨拶は、「寒中お見舞い申し上げます」のほか「寒中お伺い申し上げます」なども使われています。
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