七五三の疑問を解消!服装のマナーや費用の目安

更新日:2023.09.25スタッフブログ

七五三の疑問を解消!服装のマナーや費用の目安

七五三は、平安時代頃からの長い歴史があるといわれる行事です。初めて子どもが七五三を迎える場合、何を着ていけばよいか迷うかもしれません。また、費用などを知りたいとの声も多く聞かれます。これらの疑問を解消しておけば、安心して七五三をお祝いできるでしょう。そこで今回は、七五三における子どもや親の服装に関するマナーや、全体の費用の目安をご紹介します

七五三の意味・儀式の形・由来

七五三の意味・儀式の形・由来

七五三は、子どもの成長を祝う行事です。日本では、古くから行われていたと伝えられています。以下では、子どもを三歳・五歳・七歳でお祝いする意味や長く継承されている儀式の形をご紹介します

三歳・五歳・七歳でお祝いする意味

子どもが三歳・五歳・七歳になると特別にお祝いするのは、昔は現在ほど出産・育児しやすい環境でなかったためとの考え方が通説です。かつて医療技術は、現在に比べると発達していませんでした。食料事情も、作物の不作により飢饉が起きるなど、安定していなかったと考えられます。また、戦争が起きれば、子どもが巻き込まれる可能性もありました。

そのため、一般的な見解として、昔は子どもが無事に成長する確率は現在より低かったと理解されています。安全・安心な出産・育児は容易でなく、日本には「7歳までは神のうち」との言葉も残っています。出産・育児に多くのリスクが伴う環境のもと、子どもの健やかな成長は大きな喜びでした。この喜びをお祝いする意味で、七五三では氏神様に子どもの成長を感謝し、今後の無事を祈願するといわれています

長く継承される儀式の形

七五三は、長く継承されるなかで現在のスタイルが定着してきました。通例、七五三が催される日付は、11月15日です。祝い年は、広い地域で3歳の女の子と男の子・5歳の男の子・7歳の女の子となっています。また、お祝いの仕方は、氏神様へ参拝・ご祈祷し、記念撮影するとともに祝い膳を用意する形が一般的です。

とはいえ、七五三に厳密な決まりはないともいわれ、細かい部分は地域によって異なるケースが見られます。寒い地域では10月15日頃に催すところも珍しくなく、地方色は豊かです。祝い年については、数え年と満年齢のいずれでも問題ないといわれています。数え年は、生まれた日に1歳となり、新年を迎えると1歳加わる数え方です。また、近年は、祝い年を性別で区別しない考え方も広まり始めています。

七五三の由来

現在の七五三は、平安時代や室町時代の儀式にルーツがあると見られています。七五三の由来とされる儀式は、「髪置(かみおき)の儀」「袴着(はかまぎ)の儀」「帯解(おびときの儀」の3つです。もともと、公家や武家により催されていたと伝えられています。

髪置の儀は頭をそらず髪を残す儀式、袴着の儀は初めて袴を着せる儀式、帯解の儀は初めて普通の帯を身につける儀式を指します。さまざまな資料によると、江戸時代頃には、これらの風習が庶民にも取り入れられたと考えられています。それぞれ3歳・5歳・7歳の子どもがお祝いの対象であったため、七五三の名がついたとのことです。また、現在と近い形で七五三が行われ始めた時期は、明治時代以降といわれています

七五三の基本的な服装マナー

七五三の基本的な服装マナー

七五三は、家族にとっての晴れの日です。普段着でなく、きちんとした身なりで行くのが望ましいと考えられます。以下では、七五三の服装に関する基本的なマナーをご紹介します

子どもの服装マナー

七五三の服装について、厳密な決まりはありません。とはいえ、七五三は子どもの成長を祝う大事な儀式です。祝いの気持ちを込めて晴れ着を着せたい方も多いでしょう。和装の場合、3歳の女の子は「三つ身」を着るケースが多く見られます。三つ身は、2~4歳向けの小さい着物です。上着を用意するなら、着物の上に羽織る「被布」を身につける方法があります。

7歳の女の子は、三つ身よりも大きな「四つ身」を着て、きちんと着物帯を締めるとよいでしょう。かつて公家や武家の子どもは当年齢で一人前と認められ、帯を締めてお祝いされたといわれています。この由来をふまえた場合、7歳の和装には着物帯が適していると考えられます。

男の子の和装は、3歳と5歳ともに「羽織袴」が正装です。ただ、3歳のときは女の子と同じく被布を着ることもあります。また、お宮参りの時に用いた「初着」を仕立て直しても問題ありません。家紋入りが正式ですが、羽織は紋付でなくてもよいといわれています。和装の足元は、足袋・草履が適切な装いです。また、運動靴を用意しておくと、子どもが草履で歩き疲れた時に役立ちます。

着物の着付けが大変であれば、洋装でも大丈夫です。洋装の場合、女の子はワンピースやドレス、男の子はスーツやジャケットがよく選ばれています。

親の服装マナー

七五三は子どもが主役であり、親の服装は子どもを引き立てるよう心がけるのが基本的なマナーです。子どもが和装の場合、親は着物と洋装のいずれでも問題ないといわれています。親子とも和装で揃えるなら、親の着物は派手でなく上品な色合いが相応しいと考えられます。また、子どもが洋装の場合、親も洋装を選ぶのが適切です。

なお、小さな子どもは、服装の乱れを気にせず元気に動き回る可能性があります。その際に親は、着物に慣れていないと必要以上に疲れるかもしれません。参拝時の動きやすさに配慮した場合、和装より洋装のほうがおすすめと考えられます。洋装を選ぶ時も、過度に華やかなデザインは好ましくなく、節度の感じられる上品なタイプが適しています

七五三にかかる費用の目安など

七五三については、どれくらい費用が必要になるか気になるところでしょう。また、費用以外にも、いろいろ不明点があるとの声は少なくありません。以下では、七五三にかかる費用の目安やよくある質問をご紹介します

費用の目安

七五三の費用で相場とされる金額は、子ども1人と両親の場合、トータルで4~10万円ほどです。費用の内訳を見ると、主な費用項目には初穂料・着物代・写真代・食事代・内祝いが挙げられます。初穂料は、神社に奉納する祈祷料(玉串料)です。実際の金額は神社によって異なりますが、5,000円からのケースが多いといわれています。

着物を用意する方法は、購入とレンタルの2つから選べます。相場価格は、購入すると数万~数十万円、レンタルなら数千~数万円が目安です。また、着付け代は、多くのケースで購入代やレンタル代に含まれています。写真代は、記念写真の撮影料にメイクやアルバムの代金も含まれるパターンが一般的です。スタジオ撮影と神社での出張撮影ともに、相場では数万円が目安と見られています。

食事代は、ホテルやレストランで食事会を開いた場合、大人1人あたり数千~1万円くらいが目安とされる金額です。内祝いは、お祝いで頂戴した金額の1/2~1/3を返礼する半返しが通例になっています。なお、以上の金額は、あくまで目安です。具体的な費用は、購入・レンタルする衣服や記念写真の撮影場所に応じて変わってきます。

よくある質問

七五三について多く聞かれる質問は、参拝する場所や招待する人に関することです。子どもが七五三を迎えた時に参拝する場所は、もともと神社でした。旧暦11月、子どもの成長を感謝して氏神様に伝える形が始まりとされています。近年は、仏様や祖先に感謝する形式も見られ、多くのお寺も参拝を受け付けています。

また、七五三は、祖父母や親戚を招いても差し支えありません。親子で神社・お寺へ参拝した後、祖父母や親戚と会食するケースは多いといわれています。予算をオーバーしなければ、大勢で七五三をお祝いしてあげると子どもに喜んでもらえるでしょう。

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