贈り物のマナーについて

更新日:2022.10.31スタッフブログ

夏のビーチ

日本には日頃の感謝の気持ちを伝えるために、年に2回、季節の節目に贈り物をする習慣があります。贈る相手は、両親や親族、会社の上司や取引先、仲人や主治医など、普段からお世話になっていて今後の付き合いも長くなる方々です。しかし、いざ用意しようと思ってもマナーを知らないと失礼になりますから、贈り方の知識を押さえておきましょう。今日は、贈り物の『マナー』についてです。

お中元やお歳暮の贈り方

お中元・お歳暮の贈り方

まず贈る時期は、お中元なら夏のご挨拶として7月初めから中頃までを目安に、お歳暮は一年の感謝を込めて12月20日頃までに届けるのがマナーです。季節に合った商品を選ぶのが望ましいですが、相手の方の好みや家族構成などにも配慮した方が喜ばれます。あまり高額なものなどは、受け取る側の負担になるため避けられます。

本来は贈る相手を訪ねて直接に手渡しするのが基本であり、その場合、風呂敷に包んで持参します。あらかじめ都合を確認してから早朝や食事時を避けて家に伺い、玄関先で渡したら速やかに退出します。渡す時は、ご挨拶してから風呂敷を解き、相手の方が表書きを読める様に向きを正して両手で渡します。また遠方に住んでいる人など手渡しできない場合には配送になりますが、実際の品物より先に送り状を出しておくか挨拶状を同封します。

のし袋や水引の基本

贈り物にはのし袋(のし紙)を添えますが、お中元・お歳暮では紅白(赤金)の水引が花結び(蝶結び)になっている一般お祝い用のデザインを選びます。水引は飾り紐のことですが、紅白は慶事に使用される色であり、蝶結びは何度でも結びなおせる結び方です。季節の挨拶は何度でも繰り返したい嬉しいことなので、この種類を使用します。

表書きは水引の上、中央の位置に「御中元」、もしくは「御歳暮」と楷書体で書きます。氏名は水引の下、こちらも中央に表書きより小さめに書きます。連名の場合は目上の人を右に書きますが、3名までが一般的です。それより多ければ代表者名を中央に書き、左下に「他一同」と添えます。また、会社名は氏名の右側に小さく添えます。取引先への贈り物でマナー違反があると会社の信頼にもつながりますので、十二分に確認して贈りましょう。

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