ビジネスシーン。避けたい言葉と絶対NGワード

更新日:2022.05.06スタッフブログ

誤った言葉を使った男性

ビジネスシーンの会話において、使ってはいけない言葉を使っていないでしょうか?近年、20代の若者を中心に間違った言葉の乱用が目立つ傾向にあります。敬語の誤用や「ら抜き言葉」の使用はそれだけで社会人としての信用を落とす可能性も秘めています。ビジネスの世界で使ってよい言葉、あるいは悪いとされる言葉を把握しておきましょう

言葉の使い方、間違っていませんか?

ビジネスマンとビジネスパーソン、どちらがベター?

よく使われる「ビジネスマン」と「ビジネスパーソン」という、同じ意味を持つふたつの言葉。どちらが正しいか?結論をいえば、ビジネスパーソンという言い方がベターです。それは、ポリティカル・コレクトネス(公正・公平・中立で差別や偏見を含んでいない言葉や用語)という考え方が関係しています。

「マン」には性差別を感じるという声も

ビジネスマンの「マン」は、特定の性別を示す言葉です。性差をイメージさせる表現という考えから、近年この言葉は使われなくなりつつあります。ビジネスマン以外にも「マン」がつく言葉は少なくありません。カメラマンやチェアマン、ホテルマン、さらにヒーローの名前も「○○マン」という名前がつけられます。これらに共通していえるのは、どれも性差の関係がない職業だということ。まだまだ使われている言葉ですが、雇用機会均等法の理念に照らせば、これらの表現もふさわしくないといえるかもしれません。

看護婦ではなく看護師

最近では、「看護婦」でなく「看護師」が正しい呼称とされています。「保健師助産師看護師法」の法律によれば、看護師とは厚生労働大臣の免許を受け、傷病者もしくは褥婦(じょくふ)婦に対する療養上の世話もしくは診療の手助けを行うものです。

「看護師」に変更された理由

2002年の「保険助産婦看護婦法の一部の法改正」により、看護師という呼称が生まれました。それまで女性は看護婦、男性は看護師との呼び名が一般的でしたが、法改正によって廃止になり、看護師に統一されました。また、師とすることで専門的な職種として知ってもらうとともに、専門家としてのさらなる技術向上を狙う側面も期待されているのです。また、男女共同参画社会基本法(男女ともに政治や経済、社会的および文化駅を享受でき、ともに社会を形成すること)も関係しています。

アナウンサーでご法度とされる間違った日本語を紹介

ここでは、アナウンサーでご法度といわれる日本語をまとめてみました。

正しい日本語を使うアナウンサー

ら抜き言葉

見られる→「見れる」食べられる→「食べれる」など、らが抜かれている言葉を「ら抜き言葉」といいます。アナウンサーの世界でら抜き言葉はご法度とされ、特に研修などで厳しく教育される分野です。しかし、昨今ではら抜き言葉が違和感なく使われているのも事実。しかしながら、信頼がモノをいうビジネスの世界はでは、言葉使いひとつで評価を左右されることが少なくありません。日ごろの言葉使いを振り返ってみて、ら抜き言葉を使っていないかチェックしてみましょう。「ら」を「れる」の前に入れて通じるかどうかで、その判別は可能です。

数字の読み方

0120…は「ゼロイチニゼロ」と読んでいる方は多いでしょう。数字の0の正しい読みはゼロではなく、「レイ」です。ゼロは英語ですがレイは日本語となります。日本語で統一するなら、「ゼロ」ではなく「レイ」となります。ビジネスシーンで、格式の高い顧客や、日本語の正しい用法を重んじる会社を相手にする時は、「0」は「レイ」と読んだほうがよいかもしれません。

間違って使っている言葉はこんなにもある

自分が正しいと思い使っている言葉が、本来の意味で使われていないことも考えられます。正しい用途で使わないと、ビジネスパーソンとして恥を見ることも。40~50代のミドル世代、20代を中心とした若者世代は言葉使いの認識が大きく異なるため、ビジネス会話の際は注意しましょう。

間違えやすい日本語

  • 「了解しました」
  • 「大丈夫です」
  • 「ちょっと」
  • 「すみませんが」
  • 「お伺いする」
  • 「ご教授」

例えば「了解」は目下の人ではなく、目上の立場の人が使う言葉とされています。上司に何かを頼まれた際は、「かしこまりました」と返事をしましょう。ご教授は「学問・技芸を伝え教えること」という意味で、長期間にわたり教え続けるという重たいニュアンスになります。ビジネスシーンでよく使われる「少し教えてほしい」という場合、ご教示を使うのが適切です。また、「お伺いする」は、「お」をつけることで二重敬語になることに注意が必要です。

つい使いがちな言葉

  • 「ちょっと」
  • 「一応」
  • 「まあ」
  • 「えー(あー)」

これらの言葉を、会話の節々でつい使ってしまうという人は少なくありません。相手に不快な思いをさせる恐れがあるので、自分が普段使っていないか、振り返ってみましょう。

間違った意味で使われている言葉

  • 役不足
  • 割愛

役不足」の本来の意味は「自分に対しこの程度の役目は軽すぎる」ですが、「自分ではこの役割は荷が重い」という正反対な意味で使われています。例えば「自分にはこんな仕事役不足です」というと、「自分にはこんな仕事簡単すぎる」という意味で伝わってしまうので、気をつけて下さい。

また「割愛」は本来、「本当に大事だけど仕方なく省力する」という意味を持つ言葉ですが、「不要な部分を省略する」という意味で使われています。そのため、「時間の都合上この計画の概要は割愛します」といわれた時は、重要なことではないと思わないでしっかりと資料を確認しましょう。

今回は、ビジネスシーンで使ってはいけない日本語をご紹介しました。特に20代を中心とした若者は、ら抜き言葉や本来の意味とは違う意味の日本語などを使いがちです。ここで紹介したことを参考に、ビジネスシーンにふさわしい日本語を覚えましょう。

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