【例文多数】上司への年賀状に書きたい気の利いた一言とは?
更新日:2024.07.12ビジネス豆知識日頃からお世話になっている上司への年賀状は、定型通りの表現だけでは物足りなく感じる可能性があります。とはいえ、一言を添えるとしても、どのような言葉が適しているか悩むかもしれません。一度、いろいろな表現を確認しておけば、上司に送る年賀状を書く時に参考になるでしょう。そこで今回は、上司への年賀状の作成マナーを解説し、上司別・内容別の例文をご紹介します。
目次
上司への年賀状の作成マナー
職場の上司に向けた年賀状は、失礼に思われないため文面の書き方や投函日に配慮が必要です。以下では、年賀状全体の文章構成・句読点・投函日などについて基本的な作成マナーをご紹介します。
年賀状全体の文章構成
年賀状の文章は、賀詞・挨拶文(本文)・日付の3つで構成する形式が基本です。
1.賀詞
賀詞は、新年を祝う冒頭の言葉です。上司に対しては、「謹賀新年」など4文字以上の表現を使うのが適しています。2文字以下や、同じ内容を繰り返す二重賀詞は好ましくありません。
2.挨拶文
挨拶文は、お礼・祈り・願いの3つが基本となる要素です。まず、お礼では、日頃の感謝の気持ちを伝えます。次に相手の健康や活躍を祈る言葉を記し、今後のお付き合いやご指導を願う表現で締めくくります。
3.日付
日付は、作成時の日付でなく新年の年号・日付を記すのがマナーです。年号は、和暦と西暦のいずれも使えます。通常、日付の後は余白が生まれるため、そこに添え書きすれば印象はよくなると考えられます。
句読点や投函日について
年賀状では、賀詞・挨拶文ともに句読点を使わない書き方が適切です。通常、句読点は、文章の区切りや末尾に用いられます。年賀状の場合、縁起のよいことを区切ると見なされるため、使用するとマナー違反になります。文章を見やすくする時は、改行するか適度に余白を設けるとよいでしょう。
上司に年賀状を送る場合、元旦に届くように投函するのがマナーです。一般には松の内までに届けば問題ないといわれますが、ビジネスの場では遅くとも仕事始めまでが望ましいと考えられています。大晦日の間近に出すと元旦に間に合わない可能性があるため、早めに書き始めることをおすすめします。
手書きにするのがマナー
年賀状の添え書きは、マナーとして手書きで記すのが望ましいでしょう。最近は、年末も忙しく働く人々が増え、年賀状の宛名などは印刷するケースが多くなりました。人によっては、賀詞や定型的な挨拶文が印刷済みのものを用意する場合もあります。
それでも添え書きは、心を込めて丁寧に手書きすると、誠実な思いを伝えやすくなります。また、文章の方向は、横書きより縦書きのほうが無難です。書き損じた時に修正すると失礼になるため、その際は最初から書き直します。基本のマナーをふまえ、丁寧に添え書きした年賀状を送れば、気持ちが伝わる年賀状になるでしょう。
【上司別】年賀状ひとこと集
上司への年賀状は、仕事面の印象をよくするうえでも、気の利いた一言を添えたいところです。以下では、先輩をはじめ目上の方に送る年賀状に適した添え書きの文例をご紹介します。
直属の上司
直属の上司として普段からお世話になっている職場の先輩には、日頃の感謝を伝える一言を添えた文面がおすすめです。
- 旧年中は公私にわたり親身にご指導くださり誠にありがとうございました
- 旧年中は格別のご指導ご鞭撻を賜り厚くお礼申し上げます
- 昨年は重要なプロジェクトで多大なお力添えをいただきありがとうございました
- 旧年のプロジェクトでは大変にお気遣いくださりありがとうございました
- 昨年は未熟な私を温かくご助言くださり心よりお礼申し上げます
- 昨年中は家族ともども大変にお世話になり厚く感謝申し上げます
年賀状は新年の挨拶が中心になるため、添え書きは短めで大丈夫です。それでも、気の利いた一言で日頃の感謝が伝われば、印象アップにつながるでしょう。
課長や部長
上司のうち日頃の勤務状況などを気にかけてくれる課長や部長には、添え書きで仕事に精進したい思いを伝えるのがよいと考えられます。
- 本年も全力を尽くし仕事に精進してまいります
- 本年はより一層の努力を重ね仕事に邁進する所存です
- 本年も毎日を大切に過ごし飛躍の年にしたいと思います
- 今年はより一層実り多き一年になるよう頑張ります
- 今年も一歩一歩成長していきたいと思っております
- まだ未熟者ですがご期待に沿えるよう本年も頑張ります
添え書きの書き方に明確なルールはありませんが、職場の先輩・上司に対しては年賀状でも言葉遣いには注意が必要です。また、ボールペンの使用は控え、黒の筆ペンやサインペンで書くのが望ましいといわれています。
社長
普段、面会する機会の少ない社長への年賀状は、健康を気遣う一言を添えると好印象につながるでしょう。
- いつもお声掛けいただきありがとうございます
本年も全力を尽くし仕事に精進してまいります - 本年も会社のご期待に添えるよう全力を尽くし仕事に精進してまいります
- 寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
- 寒い日が続きますので くれぐれもご自愛ください
健康を気遣う一言は、社長のほか年配の上司やご無沙汰している先輩への添え書きとしても適しています。心を込めて手書きすれば、相手を思いやる気持ちが十分に伝わるでしょう。
【内容別】上司への年賀状ひとこと集
上司への年賀状では、近況報告を添え書きするケースも見られます。ただし、年賀状は、新年の挨拶が主な目的です。近況は長々と記載せず、一言添えるのがマナーとされています。以下では、添え書きに適した近況報告の文例をご紹介します。
結婚報告
年賀状で結婚報告する時は、参列してくれた方・出席していない方・未報告の方で文章を書き分けるとよいでしょう。
例文(参列してくれた方)
・昨年はご多忙のなか私たちの結婚式にご出席くださりありがとうございました
まだまだ未熟な二人ですが本年もよろしくお願いします
例文(出席していない方)
・昨年は私たちの結婚に際し温かくお祝いしてくださり心よりお礼申し上げます
本年も変わらぬご指導をいただけましたら幸いに存じます
例文(初めて報告する方)
・私事ではございますが昨年〇月〇日に結婚いたしました
今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
夫婦どちらかの上司に年賀状を送る場合も、差出人は連名で記すのが望ましいといわれています。
引っ越し報告
引っ越し報告の年賀状は、添え書きとともに新住所を明記することが大切です。
例文(引っ越し報告のみ)
・私事ではございますが昨年〇月に引っ越しいたしました
今年のお正月は新居で迎えております
お近くのお越しの折はぜひお立ち寄りください
新住所:〇〇〇〇
例文(結婚とともに引っ越し)
・私事ではございますが昨年〇月に結婚し新居へ引っ越ししました
お正月は新しい住まいにて迎えております
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りいただければ幸いです
新住所:〇〇〇〇
なお、引っ越しの報告は、新居に移ってから1カ月以内に済ませるのが通例です。年明けまで数カ月ある時は、早めに済ませることをおすすめします。
出産報告
年賀状の出産報告は、上司に「お祝いしなくては」と気遣われないように、さり気なく一言添える配慮が大事です。
例文(お祝いを頂戴している場合)
・昨年長女が誕生した折には心温まるお祝いを頂戴し誠にありがとうございました
家族が増えて新しい年は賑やかに迎えております
例文(出産を知らせていない場合)
・私事ではございますが昨年〇月に長女が誕生しました
お正月は我が家で賑やかに過ごしております
・私事ながら昨年〇月に新しい家族を授かりました
我が家は家族が増えて賑やかなお正月を迎えております
なお、子どもの名前は漢字の読み方で悩まれる可能性があるため、フリガナを添えると親切です。プライベートの近況報告も、簡単に一言だけ添えれば、上司に楽しく読んでもらえるでしょう。
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