「社風」とは?意味や自分に合う会社の見つけ方
更新日:2023.08.23ビジネス豆知識会社へ勤め始めたら、なるべく長く働いていきたいと考える方が多いのではないでしょうか。ただ、社風の合わない会社では何かとストレスに感じられることが多く、早期離職につながってしまうこともあるでしょう。自分に合った社風の会社へ就職するためには、どういったポイントに気をつけたら良いのでしょうか。今回は、社風の基本的な意味や、自分に合った社風の会社を見つけるコツ、社風が合わないと感じた時の対処方法などをご紹介します。
目次
社風の基礎知識
「社風」という言葉には、どのような意味があるのでしょうか。まずは、社風の具体的な意味や、社風の良い会社に共通する特徴について解説します。
社風とは
社風とは、その企業ならではの雰囲気や文化、スタイルなどを指す言葉です。何か一つの要素のみで決まるのではなく、企業がこれまで築いてきた歴史や経営理念、組織に所属する人の性格など、様々な要素が複合的に絡み合い、社風が醸成されます。
そのため、「あなたの勤めている会社の社風を教えてください」といわれた場合も、一言で表すのは難しいでしょう。また、社風はずっと変わらないわけではなく、企業の方針転換や人材の入れ替わりなどによって変化することもあります。
社風の良い会社とは
人によって、どういった社風が良いと感じられるのかは異なります。たとえば、「社員同士の仲が良く和気あいあいと働ける」と感じられる社風の会社があったとしましょう。ある人にとっては魅力的な社風だとしても、別の人にとっては「程よい緊張感がなく仕事に集中しにくい」と感じられることがあります。
人によって適合性が異なるため、万人にとって社風が良い会社は存在しないといえるでしょう。社風は「良し悪し」で判断するというよりは、自分にとって「合う・合わない」で見極めることが大切です。
自分に合う社風の会社を見つけるポイント
自分の力を存分に発揮するためにも、社風の合う会社で働くことは大切です。こちらでは、自分に合った社風の会社を見つけるためのコツについてご紹介します。
自分にとっての理想の社風を考える
まずやっておきたいのが、自分に合う社風とは何かを把握しておくことです。そのためには自己分析をしっかりと行うことが重要になります。自分はどのような環境で実力を発揮しやすいかを考えていきましょう。そのうえで、「チームワークを重視する社風が良い」「堅実にコツコツと働いていける社風が良い」など、自分の理想とする社風を具体的に言語化します。
また、反対に自分にとってどうしても許容できない社風についても把握しておくことがおすすめです。自分はどのような環境が苦手かを分析し、避けたい社風を明確化しましょう。
企業のWebサイトや社員ブログなどを調べる
入社を希望する会社を見つけたら、企業のWebサイトや社員が運営しているブログなどを調べてみましょう。企業の理念や信条、価値観など、社風に関わる内容が掲載されていることがあります。普段の仕事や社内イベントの様子などがブログにアップされている場合は、その企業の雰囲気や人間関係などを知る手がかりにもなるでしょう。
口コミサイトやSNSなどの情報をチェックする
就職・転職サイトの口コミや、採用面接を受けた人のSNSなどからも、企業の社風を推測できることがあります。ただし、口コミやSNSの投稿は大いに主観が含まれているほか、記載されていることがすべて真実であるとも限りません。判断材料の一つにはなりますが、書いてあることを鵜呑みにしすぎないことも大切です。
企業のサービスや商品について調査する
企業のサービスや商品には、経営方針や信条、理念など、社風に関わる価値観が現れていることがあります。入社したい企業の売り出している商品やサービスについてチェックしてみましょう。また、商品の宣伝方法や販売戦略などからも、会社の価値観が見えることがあります。たとえば、新しい商品を続々と開発してリリースしている会社は、積極的な挑戦を重視する社風であると判断できることがあります。
面接で社風を見極めやすい質問をする
採用面接の場は、社風について確かめる絶好のチャンスとなります。もちろん、逆質問の時間に「御社の社風について教えてください」と聞いても問題はありません。ただ、会社の受付の雰囲気や面接官の人柄など、様々な要素から社風を判断することもできます。
また、有効な質問をするためには、事前に企業のことをしっかりと調べておくことが大切です。Webサイトなどを見ても分からなかった部分を深掘りできるような質問を考えておきましょう。たとえば、企業の求人サイトに「風通しの良い職場です」と記載されていたとします。
その場合、「風通しの良い職場であると伺いましたが、業務中のコミュニケーションはどの程度行われていますか?」といった質問ができます。転職活動の場合は、「以前の職場では年齢や立場に関係なく意見交換できるフラットな環境でしたが、御社はいかがでしょうか?」といったように、実例を挙げて話を進めることもできるでしょう。
社内見学や社員面談を希望する
選考の際、会社によっては社内見学や社員面談を実施してもらえることがあります。実際に社員が働いているところを見たり、社員から直接話を聞いたりすることで、社風を見極めやすくなるでしょう。なるべく自分の希望する部署で働く方や、仕事内容が近い方などに話を聞くことがおすすめです。
社風が合わないと感じた時の対処方法
就職した後に、「やっぱり会社の社風が自分と合わない……」と感じるケースもあります。そんな時は、以下のポイントを実践して状況の改善を目指しましょう。
どこが合わないのかを見極める
「社風が合わない」と一口にいっても、様々な原因が考えられます。まずは、自分が会社のどのような部分と合わないのかを探っていきましょう。「仕事の進め方が合わない」「評価制度の方針が合わない」「同僚とそりが合わない」などの具体的な原因が分かれば、有効な改善策を打ち出しやすくなります。
原因に応じた改善策を実施する
具体的にどういった部分が合わないのかを見極められたら、改善のために動いていきます。たとえば、周囲との人間関係が理由であると判断した場合は、関係を改善するために周囲へ働きかける方法があります。同僚との間に距離を感じる場合は積極的に話しかけたり、ランチに誘ったりと、接触する機会を増やすことで関係を変えられるかもしれません。
ほかにも、仕事の評価制度について不満を持っている場合は、直接上司へ相談する方法があります。「成果だけではなく過程も評価してほしい」など、自分の意見を伝えてみましょう。こうしてコミュニケーションをとることで評価についての問題を改善できたり、上司の考え方に納得して評価を受け入れられたりすることもあります。
ただ、配属されている部署の雰囲気が合わない、同僚と性格が合わないといった場合、自分の努力だけでは改善が難しいことがあります。そんな時は、環境を変えてみることで解決できるかもしれません。別部署への異動や所属チームの変更などを希望してみると良いでしょう。
転職を検討する
上記の方法を試しても解決しない場合は、職場そのものを変えてみることも一つの方法です。たとえば、会社のビジョンのように異動や配置換えなどではどうにもならない部分が合わないと感じた場合、すぐに状況の改善へつなげることは難しいでしょう。納得できないまま働き続けるよりは、転職したほうが結果的に良い場合もあります。ただ、転職は大きな決断となるため、慎重に行動することがおすすめです。また、次は自分と合う会社に出会えるよう、希望する会社の社風についてしっかりと調査しましょう。
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