ビジネスフォンの配線方法|特徴やメリット

2021.02.04 更新日:2021.10.26ビジネス豆知識

職場でビジネスフォンを使用する際、システムの頭脳となる主装置と電話機をつなぐケーブルの配線方法には、いくつかの種類があります。職場のニーズに合った種類を選ぶと、使い勝手はよくなるでしょう。それぞれの配線方法についてよく理解しておけば、どの配線方法を導入するか検討する時に役立つと考えられます。そこで今回は、ビジネスフォンの配線方法の種類ごとに特徴やメリットをご紹介します。

会社の電話機

ビジネスフォンの配線方法

ビジネスフォンの配線方法は、大まかにスター配線、バス配線、LAN配線の3種類です。

スター配線の特徴

スター配線は、主装置から個々の電話機に各1本のケーブルが直接つながれるスタイルです。この方法では、ケーブルが主装置から各々の電話機に1本ずつダイレクトで配線されます。それぞれの電話機が別々に配線され独立するところは、スター配線の大きな特徴です。配線に使われるケーブルは、モジュラーケーブルです。コネクタ部分は最大6本の芯線を接続できるタイプで、電話線とも呼ばれます。ビジネスフォンの場合、6極4芯がよく選ばれます。主装置から伸びるケーブルは途中で枝分かれせず、主装置と電話機との間で分岐装置も経由しません。

バス配線の特徴

バス配線は、主装置と個々の電話機をつなぐ時にケーブルが分岐するスタイルです。この方法では、主装置から伸びる1本のモジュラーケーブルが枝分かれしながら、複数の電話機につながるパターンやローゼットを経由するタイプが見られます。ローゼットは、基本的に電話機やモデムを、屋外から引き込まれた電話回線とつなぐ装置です。バス配線の場合、主装置から伸びるケーブルを複数の電話機に分岐する役割も果たします。最初に主装置とローゼットが1本のケーブルでつながれた後、改めてローゼットから電話機に数本のケーブルが配線されます。

LAN配線の特徴

LAN配線は、LANケーブルがHUBを経由して主装置から電話機につながれるスタイルです。LANケーブルはコネクタ部分が8極であり、モジュラーケーブルと異なり家庭用の固定電話やビジネスフォンには配線できません。この配線方法で使える電話機は、IP電話機のみです。IPはInternet Protocolの略であり、「インターネット回線を利用している」の意味合いがあります。この意味が示す通り、IP電話機はインターネット回線を介してビジネスフォンと同様の役割を果たす器機です。

ビジネスフォンのメリット

ビジネスフォンは、主装置と電話機をつなぐ配線方法によってメリットが異なります。

スター配線のメリット

スター配線のメリットは、1台の電話機に起きたトラブルが、残りに影響を及ぼさない点です。この配線方法では、それぞれの電話機に別々のケーブルが1本ずつ配線されます。同じケーブルは複数の電話機につながれないため、各々の電話機は独立した状態になります。そのため、1台の電話機が故障しても他の電話機の調子は悪くなりません。どこが故障しているか見つけやすく、トラブルの起きていない器機はとくに支障なく使い続けられます。すぐ問題の発生場所が分かるので、速やかに対処できるところもスター配線ならではのメリットです。

バス配線のメリット

バス配線には、必要に応じて電話機を増設しやすいメリットがあります。この配線方法の場合、枝分かれしたモジュールケーブルを使えば、配線する電話機を順々に増やせます。ローゼットを使って分岐する時も、主装置まで戻って配線を追加する面倒はありません。増設後に主装置から何本ものケーブルが伸びる状態にならず、見た目はすっきりします。使用するケーブルが数本で済めば、多くの場所も取りません。

LAN配線のメリット

LAN配線のメリットとしては、インターネット回線を一元管理できる点が挙げられます。現在、LANケーブルはパソコンやプリンターなど職場で利用する多くの機材につなげられます。HUBがあれば、IP電話機を配線する時もモジュールケーブルは不要です。1台のHUBからLANケーブルでつながれた機材は共通のネットワーク回線網に組み込まれるので、ひとまとめで管理できます。日々のメンテナンスで手間が減り、時間や労力を節約するのに効果的です。一通りの配線をLANケーブルで統一できるため、職場内がいろいろな種類のケーブルで雑然とする心配もありません。

ビジネスフォンのデメリット

ビジネスフォンのデメリットも、メリットと同じく配線方法ごとに違いが見られます。

スター配線のデメリット

スター配線のデメリットは、配線する電話機の台数だけモジュラーケーブルも必要になる点です。この配線方法で複数の電話機を配線する際、枝分かれするタイプのケーブルは使いません。ローゼットやHUBも経由しないので、電話機を増設するとケーブルの使用本数も多くなります。さらに主装置の配線口は限られ、何本ものケーブルはつなげません。電話機の台数が配線口の上限を超えれば、主装置そのものを追加する必要も生じます。

バス配線のデメリット

バス配線のデメリットは、モジュラーケーブルやローゼットでトラブルが起きた時に電話機が受ける影響の大きさです。この配線方法で枝分かれするケーブルを使った場合、根元が故障すると配線した電話機はすべて使えません。途中で断線した時も、その先にある電話機は使用不可です。ローゼットを経由している時は、トラブルの起きたローゼットから分岐している電話機が使えなくなります。いずれにしても、たいてい1台の電話機が影響を受けるだけでは済みません。

LAN配線のデメリット

LAN配線には、つながっているIP電話機に電力を供給するため電源を確保しなければならないデメリットがあります。この配線方法で使えるのはIP電話機に限られ、主装置からの給電では動作しません。それとは別に、ACアダプタあるいはHUBから電力供給する必要があります。ACアダプタは、電話機ごとに個別で用意しなければいけません。HUBから供給するなら、給電機能を備えたタイプが必要です。

ビジネスフォンの選び方

ビジネスフォンは配線方法によってメリットやデメリットが異なるため、どれを選ぶかは職場の状況に応じて検討することが望まれます。

選択時のポイント

職場に導入するビジネスフォンを選ぶ時、とくに意識したいポイントはトラブル発生時や電話機の増設にかかる手間です。スター配線は、増設するのに新たなケーブルを準備する面倒はあるもののトラブルには素早く対処できます。バス配線は、トラブルへの対処が面倒な一方で電話機の増設は比較的に簡単です。LAN配線は、IP電話機のみ対応ですが機材を管理する負担は軽くなります。ビジネスフォンの導入時には、これらの点をふまえて配線方法を選ぶとよいでしょう。

費用相場の確認も大切

通常、ビジネスフォンの導入にかけられる予算が限られている以上、費用相場の確認も大切です。ビジネスフォンでは、いずれの配線方法を選ぶとしても主装置と電話機が欠かせません。料金相場は主装置が20~30万円前後、新品の電話機が1~3万円ほどです。配線工事費は、電話機1台あたり1~2万円といわれています。ビジネスフォンの導入で、予算オーバーは望ましくありません。どの配線方法がよいか検討する時には、費用相場も判断基準にすることをおすすめします。また職場がケーブル類で雑然とするのを避けたいなら、配線不要のクラウド型サービスを利用するのもよいかもしれません。

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