新入社員は要注意!5月病・6月病の予防と対策
更新日:2023.03.15スタッフブログ5月病という言葉は有名ですが、最近は「6月病」にかかる方が増えています。6月病の増加には、新入社員の研修期間が伸びたことや、専門性が増したことで仕事に慣れるまでにかかる時間が増えたことと関係しています。6月頃に気分が落ち込んでしまったら、6月病ではないか疑ってみましょう。こちらでは、5月病と6月病の違いや、対処法についてお伝えします。
目次
5月病と6月病とは?何が違う?
5月頃になると緊張が解け、溜まっていた疲れが一気に出て不調になることを「5月病」と呼びます。入学したばかりの大学生によく見られる症状でした。しかし、最近は5月病ではなく「6月病」にかかる方が増えています。5月病も6月病も正式な名称ではなく、適応障害に分類される症状です。
どちらも症状は同じですが、6月病は少し後になって現れます。6月病にかかる方が増えたのは、新人研修期間を多く取る企業が増えたことや、仕事のIT化や専門化が進んで慣れるのに時間がかかる様になったことが影響しています。
5月のうちは緊張が続いているため頑張れますが、6月になって慣れてくると一気に疲れが出てしまうのです。また、梅雨に入ることで天気の悪い日が続くことも6月病に影響します。6月頃に調子が悪くなったら、6月病を疑ってみましょう。
5月病と6月病の症状
v5月病や6月病になると、以下の様な症状が現れます。当てはまる方はご注意下さい。
◇やる気が出ずに、やるべきことを先延ばししてしまう
◇気分が沈み、楽しいと感じられない
◇イライラが続く
◇先のことを考えると焦りや不安を感じる
◇体が重く、疲れが取れない
◇息苦しさやめまいを間いる
◇寝付きが悪い
◇食欲が湧かない
◇会社(学校)に行くのがおっくう
◇身だしなみが適当になる
◇ネガティブに考えやすくなる
5月病や6月病になると、気分が塞いで何事にもやる気が出なくなります。不調を感じる方は、はやめに対策を取りましょう。
5月病や6月病になりやすい人の特徴
5月病や6月病は、誰でもなる可能性のある症状です。しかし、真面目過ぎる方やがんばり過ぎる方、責任感の強い方は、特にかかりやすい傾向があります。過剰に環境に適応しようとして自分を抑え込むことで、ストレスを溜め込んでしまうからです。
また、春から環境が大きく変わった方も5月病や6月病になりやすいため、ご注意下さい。受験や就職活動を乗り越えて新しい環境に入ると、燃え尽き症候群に陥ってしまう方が少なくありません。また、新しい環境にうまく馴染めない場合も、ストレスを溜め込んで、6月病になりやすくなります。
5月病になりやすい性格の方や、新生活が始まった方は、ストレスを溜め込んでいないか振り返ってみましょう。もしもストレスが溜まっているなら、気分転換をしたり休憩したりすることをおすすめします。
5月病や6月病にならないためには
5月病や6月病はどうやって防いだら良いのでしょうか?予防法には次の様なものがあります。
普段から運動する習慣をつける
運動にはストレスを軽減する効果があります。現代人は1日の大半を座って過ごすケースも多いため、意識的に体を動かすことが必要です。体を動かすと心身がリラックスし、緊張が和らぎます。新生活で疲れが溜まっている方は、ぜひ運動をはじめてみましょう。おすすめはウォーキング・水泳・ダンス・筋トレ・ヨガといった運動です。週に5日以上行うのが理想ですが、できる範囲で構いません。
呼吸を整える
ストレスを感じると、無意識に呼吸が浅くなることがあります。呼吸が浅いと血中の酸素が減り、筋肉が緊張して、さらにストレスが高まってしまいます。調子が悪い時は、一旦手を止めて1分ほど深呼吸してみましょう。下腹部が動く様に大きく息を吸って吐くと、深い呼吸ができます。ぜひ、呼吸が浅くなっていたら整える習慣をつけてみて下さい。
同じ境遇の仲間を探す
新しい環境に移った際は、周りにも同じ様な悩みを抱えた方が多くなります。誰かと悩みやストレスを共有できれば発散になり、6月病のリスクを減らせます。ぜひ同じ境遇の仲間を探してみましょう。周りに同じ様な悩みを抱えた方がいない場合は、カウンセラーに相談したり、自分の考えを文章にしたりといった行動が効果的です。言葉にすることで問題が明確になり、新しい視点が見つかりやすくなります。
体のリズムを整える
不規則な生活をしていると、人間の本来の体内リズムが崩れてしまい、心身のバランスが崩れます。できるだけ夜更かしは避けましょう。また、テレビやスマートフォンの明かりが体内リズムを乱す場合もあります。就寝前は、強い明かりを浴びない要にして下さい。
趣味を続ける
今まで続けてきた趣味がある方は、そちらを続けましょう。好きなことをしているとストレスを発散できます。自分に合った趣味を探してみるのもおすすめです。
時間を管理する
時間管理がうまくいかずにストレスになっているケースは少なくありません。一度仕事のスケジュールを見直してみることをおすすめします。やることを詰め込みすぎてどれも達成できずに終わってしまうケースはよくあります。タスクを整理して無理のないスケジュールを立て直してみましょう。あまり多くのタスクを抱え込んでしまうと、過労に陥る恐れがあるため、気をつけて下さい。
5月病や6月病になってしまったら?
6月病(5月病)にならない様に対策していても、気分が落ちてしまう場合があります。もしも不調を感じたら、まずはかかりつけの医師に診察を受け、身体的に問題がないか確認してもらいましょう。体は健康なのに不調が続くなら、6月病の可能性が高くなります。長く続く場合は、精神科や心療内科で診察を受けることも検討してみて下さい。
また、6月病にかかるのは真面目で完璧主義な方が多くなります。そのため、やる気が出なくなったり、頑張れなくなったりすると、過剰に落ち込んでしまいがちです。しかし、自分を責めたり落ち込んだりすると余計に6月病が悪化してしまいます。
6月病になってしまったら、自分を責めずにペースを落として過ごしましょう。また、休める時は十分に休むことをおすすめします。調子が悪いのに無理してがんばってしまうと、6月病がうつに悪化してしまうおそれがあります。心身の状態が良くない時は、無理せず過ごしましょう。
5月病や6月病の時にやらないほうが良いこと
6月病は正しく対処することで改善される可能性があります。しかし、改善しようとしてやってはいけない行動を取ってしまう方もいらっしゃるため、ご注意下さい。6月病の方がやらないほうが良い行動には、次の様なものがあります。
お酒を飲む
アルコールを飲むと気分が高揚しますが、それは一時的な効果です。疲労そのものが減っているわけではありません。また、お酒を飲み過ぎると肝臓や脳の細胞にもダメージがあります。お酒を飲んで気分を紛らわせるのは避けましょう。
甘いものを食べる
甘いものにもお酒と同じく一時的に気分を高揚させる働きがありますが、長くは続きません。甘いものを食べてストレスが減った様に感じるのは、血糖値が上がってイライラが抑えられるからです。血糖値が下がると、再び気分が落ち込みます。ストレス解消に甘いものを食べるのは避けて下さい。
雨の中無理して出かける
気分転換のために天気が悪くても出かける方もいらっしゃいますが、無理をして出かけるのはやめましょう。雨や曇りの日は気圧の関係で酸素量が少なく、疲れを感じやすくなります。回復にも時間がかかるため、せっかく気分転換に出かけても疲れが残る可能性が高くなります。雨の日は用事がなければ無理をして出かけずに、晴れの日に外出しましょう。
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