中小企業診断士とは?

2017.08.25 更新日:2022.05.06スタッフブログ

経営コンサルタントの男性

雑誌やテレビメディアなどで、経営コンサルタントと言う名称を聞いたことはあるでしょう。企業の経営にあらゆる方面からアドバイスする立場の人ですが、実はこの経営コンサルタントこそ、“中小企業診断士”と呼ばれる人たちなのです。今回は、経営のプロである中小企業診断士の役割や業務内容について詳しく説明します。

中小企業診断士に求められる役割と能力は何か?

中小企業診断士とは

中小企業診断士とは、国のお墨付きを得て中小企業経営の診断・助言を行う国家公認の経営コンサルタントです。中小企業診断士は国家資格であり、中小企業支援法第11条にもとづき、試験をパスした者を経済産業大臣が登録します。

中小企業診断士と言っても、個々人の力量が同一水準にあるわけではなく、実績や経験値はさまざまです。診断士の診断レベルにバラツキがあっては、企業経営をサポートする目的は果たせない恐れも出てきます。そこで国は、中小企業診断士制度を設け、良質な企業診断をどの企業も公平に受けられる様、診断士の選定を容易にするための取り組みを行っています。

・難易度はどれくらい?
中小企業診断士試験は、1次試験(マークシート方式)と2次試験(筆記試験と実技試験)のふたつにわかれて行います。毎年2万人以上がこの国家資格にチャレンジしていますが、平成27年度のデータを見てみると、1次試験・2次試験両方に合格した人の割合は4%弱にとどまっています。つまり、ほとんどの受験者が最低2年以上かけて資格を取得するほど、難易度が高く、高度な知識と技量が求められていることを意味します。
ここ近年は申し込み者も減少傾向にあるものの、ビジネスマンが取得したい資格の上位にランクインする人気試験であることは変わりありません。

中小企業診断士の業務内容

中小企業診断士の業務内容は、中小企業支援法によって定められ、「経営の診断及び経営に関する助言」となっています。

  1. 企業からの依頼を受け調査開始
  2. ヒアリングや客観的なデータの収集
  3. 経営診断レポートの作成・提出
  4. 課題に応じた具体的提案

企業が抱える課題を客観的なデータにもとづいて分析し、成長戦略のための具体的なアドバイスを送るのが彼らに求められた役割です

中小企業診断士に求められる役割

中小企業は、大企業ほどの資金力も経営体力もなく、限られた予算と人材で厳しい資本主義の競争社会を乗り越えていかなければなりません。国内企業の7割、8割は中小企業が占めています。個々の単位では大きくないものの、経営悪化で倒産する企業が増えれば日本経済にとって深刻なダメージとなるのは言うまでもありません。中小企業の経営をコンサルティング的立場からサポートする中小企業診断士の働きは、そのまま国内の経済活動を支える原動力と言っても言い過ぎではないでしょう。

どんな企業も、今年よりは来年、来年よりは再来年と、年々成長し、業績アップを成し遂げていくことが望ましいと思います。それを実現するには、緻密な経営計画のもとで成長戦略を実行に移すアグレッシブな姿勢が求められます。市場の動きやニーズ、社会情勢、経営環境などを踏まえた事業計画やアドバイスは、高い知見と能力を有した中小企業診断士だからこそできる役割です。

中小企業診断士に求められる能力

中小企業経営者の最適のパートナーとなるには、どんな資質と能力が求められるでしょうか。

・コンサルティングに通じる幅広い経営知識
新しい技術の開発や特許の取得、福利厚生のための制度導入など、企業の安定した活動を支えるための法的知識やノウハウが求められます。また、特許取得などはその分野に精通した専門家との協力も欠かせません。幅広い人脈ネットワークと、企業と人脈を結ぶパイプ役の役割も果たす必要があります。

・革新を促す力
企業活動はそれだけでリスクがつきまとうため、中には安定を求めてしまう経営者も多いです。しかし、保守的な姿勢のままでは厳しい競争社会を勝ち残れません。絶え間なく変化する経済情勢に対応するための革新性、アイディア、ビジネスチャンスを見抜く先見性もまた、中小企業診断士として欠かせない資質です。

・提案力
いくらデータ集めや状況分析にすぐれた専門家でも、具体的で建設的なアドバイス・助言ができなければ一流の診断士とは言えないでしょう。また、素晴らしいアイディアを発案できたとしても、それを伝える能力がなければ宝の持ち腐れで終わってしまいます。提案力とは、アイディアの創出と多くの人に共感と理解を持ってもらえる論理構成、ふたつがセットとなったものです。

診断士自身が経営者であることも

中小企業診断士の資格は、国家試験に合格すれば誰でも取得が可能です。しかし、本人に経営の経験がなければ、経営者の視点での分析と説得力ある提案をするのは難しいでしょう。そのため、多くの中小企業診断士は、自身が会社経営をしているか、また、過去に独立起業経験のある人がその職業に就いています。生きた経営活動の実体験があるかないか。これもまた、中小企業診断士にとって重要なスキルと言えるのかもしれません。

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