スマホがウイルス感染した際に知っておきたいこと

更新日:2022.05.06スタッフブログ

ウイルスに感染したスマホ

パソコン同様、大切なファイルや連絡先の保存場所として重要視されるスマートフォン。その一方で、セキュリティ対策はパソコンに比べて軽視される傾向にあります。もしもスマホがウイルスに感染してしまったら、データを抜き取られたり、監視されたりといった被害に遭うかもしれません。ウイルスに感染しないための対策を練りましょう

スマホのウイルス感染を防ごう

「フェイクアラート」に注意

Webサイトを見ていると、突然画面全体に「ウイルスに感染しています。SIMカードやデータが破損する恐れがあります」という警告が表示されることがあります。実は、警告の指示に従って進んでいくと、アプリをインストールさせられたり、不正サイトに誘導されたりする仕組みなのです。しかし、この様な警告は持ち主を脅かしているだけで、実際にはウイルス感染していません

偽の広告を出して閲覧者を脅し、アプリのインストールを促すものを「フェイクアラート」と呼びます。インストールを促されるアプリには、セキュリティアプリやシステム改善アプリといった正常に動作するものもありますが、実際には何の働きもないアプリもあります。また、アプリの運営会社とフェイクアラートを出している業者にはつながりがないケースがほとんどです。なぜ偽の広告を出してまで、関係のない業者がアプリをダウンロードさせるのかというと、報奨金(アフィリエイト)が入るからです。報奨金を得るために、悪質な警告によってインストール数の増加を狙うわけです。

フェイクアラートは、Twitterやまとめサイト・マンガ系サイト・ウィキペディア系サイト・アダルト系サイトといった様に、さまざまなページで表示されています。これらのサイト運営者は複数の広告配信業者を使っており、自動でサイトに合った広告を出す体制をとっているため、問題があってもすぐに広告主を特定できません。そのため、被害を報告しても対処が遅れるケースがよくあります。自衛のためには、警告文が出ても実態の分からないアプリはインストールしないことが重要です。

ただし、ランサムウェアの場合はフェイクではなく、本当に情報を書き換えている場合があります。その際は、以前のバックアップまで戻すか、バックアップがない場合は初期化するしかありません。

ウイルスメール

ウイルス感染の原因

偽物のウイルス感染という可能性もありますが、本当に感染してしまうケースもあります。スマホがウイルスに感染する場合、ほとんどはアプリが原因です。ウイルス入りのアプリを知らずにインストールしてしまうことで、被害を受けてしまうのです。公式マーケット以外からアプリをインストールするのは、感染リスクが高いため避けましょう。

しかし、公式マーケットで公開されているアプリの中にも、ウイルス入りのものがあります。特にApple Storeに比べて審査基準がゆるい傾向にあるGoogle Playでは、危険なアプリが混じっている可能性は否定できません。アプリをインストールする前に、提供元や開発者が信頼できるかどうか、必ず確認しておきましょう。

アプリ以外の経路としては、サイトを閲覧しただけで感染してしまうケースがあります。SNSや広告から悪質サイトに誘導されることもあるため注意して下さい。サイト閲覧での感染では、OSのセキュリティホールが狙われるケースが多くなっています。狙われるのを防ぐため、OSは常に新しいバージョンにアップデートしておくことをおすすめします。

他には、メールにウイルス入りのファイルが添付されていたり、ウイルスに感染させるページへのURLが送られてきたりするケースがあります。感染を防ぐためにも、身に覚えのないメールのファイルやURLは開かない様にしましょう。

ウイルス感染しない防止策

ウイルス感染しないための防止策

大切なデータがウイルスに壊されることがない様に、日ごろから対策しておきましょう。ウイルスは、所有者に気づかれない様に水面下で働くタイプものが多いため、注意が必要です。

ウイルスに感染しないためには、まず、危険なアプリをインストールしないことがポイントになります。公式マーケットで公開されているアプリでも、安全かどうか調べてからインストールする様にしてください。特にアプリが求める権限には必ず目を通しておかなければなりません。もしも個人情報や料金が発生するサービスへのアクセス権限が求められる場合は、危険なサイトかどうかをよく見極める必要があります。他のユーザーによる口コミ情報も確認しておきましょう。

著作権を無視して音楽や画像がダウンロードできる様な、まっとうではないアプリは利用してはいけません。その様なアプリは管理人が悪意を持って運営していることが多く、個人情報の収集や不正アクセスが目的の可能性が高くなります。違法なアプリには近づかない様にしましょう。なお、懐中電灯や通話録音アプリなど、何の変哲もない実用的なアプリにウイルスが仕込まれていることもあるので、油断せず慎重に調べましょう。

すでに感染してしまっていないか心配な場合は、セキュリティスキャンがおすすめです。有名なセキュリティソフトの中にも、初回は無料で使えるものが多くあります。現在使っているスマホに問題がないか、一度確認してみましょう。使ってみて効果を実感できたら、有料版にアップグレードすればより多くの機能を使えます。
スマホがウイルスに感染することがない様に、危険なアプリのインストールは避け、できるならセキュリティソフトも入れておくほうが無難です。

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