マンション退去で掃除は必要?
更新日:2023.04.20スタッフブログ賃貸物件の入居者は、退去する時に掃除は必要なのか?また敷金は戻ってくるのか?気になるところです。どれくらい掃除すれば敷金を差し引かれずに済むか分かれば、効率よく清掃作業を進められるでしょう。そこで今回は退去時に掃除しなかった場合の問題点をご説明するとともに、賃貸契約で借主に求められる一般的な負担項目や掃除のポイントをご紹介します。
掃除をすれば退去費用は少なくて済む?
掃除をしなかった場合どうなる?
賃貸物件を利用した場合、一般的に部屋を退去する時には借主が原状回復するルールがあります。一方、部屋が空いた後は清掃業者が掃除するケースも珍しくありません、引っ越し作業はいろいろと忙しくなるので、掃除はできるだけ業者に任せたいところです。
基本的に、可燃・不燃ゴミからペットボトル、さらに粗大ゴミまで一通りの廃棄物は自分で処分しなければいけません。それに対し、室内のホコリや多少の生活汚れであればとくに清掃料金を追加請求されないといわれています。もし時間がなくて隅々まで掃除が行き届かなくても、それほど問題にはならないでしょう。
それでも、まったく掃除していないと退去に立ち会う管理会社には決して良いイメージを与えません。部屋がどんな状況か貸主がチェックした時、髪の毛などが散乱していると評価は下がる恐れがあります。敷金の返還を考えた場合、少しでも掃除してから部屋を去ったほうが有利になります。
引っ越しは何かと手間がかかるので大掃除する必要はありませんが、退去後の印象にも配慮すると一定程度はきれいに清掃しておくことが好ましいでしょう。
きれいにしたら敷金は戻ってくる?
通常、引っ越した後にどれくらい敷金が戻ってくるかは、退去時の部屋の状況によって決まります。契約通りにきちんと原状回復していれば、修復費などが敷金から差し引かれる心配はありません。
しかし、備品によっては使い続けていると徐々に傷んできます。タンスや本棚を置いていれば、フローリングに多少のキズがつくことも少なくありません。原則としては原状回復を求められますが、すべて元通りに戻すことは困難です。そのため、経年劣化による汚れや大して目立たないキズは多くの場合あまり問題視されません。
また、原状回復の費用は貸主と借主のどちらが負担するか項目ごとに分けられています。家具の設置による床のへこみや画びょうやピンを刺した壁の穴は貸主負担に含まれ、借主は修繕費用を出さなくて大丈夫です。それに対し飲み物をこぼしたシミや台所の油汚れは借主負担に含まれるので、できるだけ汚れを薄くしておいたほうが良いでしょう。
部屋を引き渡す時、見た目がきれいであれば敷金は戻ってくると期待できます。原状回復といっても限度はあるので、それほど神経質になる必要はありません。
掃除のポイント
普通に生活していても、いろいろな汚れがつきます。契約書で借主負担になっていれば、敷金からの出費を減らすため少しでも汚れを落としたいところです。掃除のポイントとしては、以下の方法が挙げられます。
部屋全体は、雑巾がけする余裕がなくても、ホウキで掃くか掃除機をかけるくらいで十分です。キッチンは、虫の繁殖や悪臭を避けるため排水溝のゴミを除去します。風呂やトイレを含めて水回りにカビが発生していたら、カビ取り剤で落とします。水分と混ざらない様に気を付けながらカビ全体に薄く噴きかけると効果的です。
食べ物をカーペットにこぼしてシミがついた場合、それが水性か油性かによって対処法は変わります。水性であれば、洗剤は必要ありません。汚れた部分の裏側に布をあてがい水で湿らした歯ブラシを使って表面をたたくと、汚れが布に移動していきます。油性の場合、台所洗剤や洗濯洗剤をシミにつけてから濡れた歯ブラシでたたき、当て布に汚れを移します。
その他に換気扇やガスコンロの油汚れ、またペットによるキズや冷蔵庫の下のサビ跡も効果的な掃除方法があるので、インターネットなどで調べながら試してみて下さい。
業者に頼むべき?
退去時の掃除は常識的な範囲内で済ませれば十分であり、とくに専門業者に依頼する必要はありません。
もし借主が自分で業者に頼んでも、通常であれば退去後の物件は一通りハウスクリーニングが実施されます。掃除の範囲や清掃方法は貸主や管理会社が決める問題であり、借主による掃除がどれほど徹底的であっても関係ありません。借主が退去後のクリーニング代を安くするため先回りして専門業者にお願いしたとしても、その努力は報われない可能性が高いといえます。
管理者側によるハウスクリーニングの場合、汚れているかどうかは基準になりません。ホコリが落ちていなくても、水回りや油汚れにとどまらず、上から下まで部屋中くまなく清掃します。業者によっては、壁紙がきれいでも張り替えます。借主が一生懸命に掃除をしたとしても、業務で規定された作業内容は変更されません。
そのため、退去後に管理者側のハウスクリーニングが予定されている場合、別途に借主が専門業者を呼ぶと二度手間になる恐れがあります。貸主に支払うクリーニング代は値引きされず、自分が依頼した業者からも料金を請求されるので、賢い選択とはいえません。
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