これから消える仕事、生まれる仕事

2019.12.19スタッフブログ
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2019年5日1日、前天皇陛下(上皇明仁様)の生前退位を皮切りに令和時代に突入しました。30年近く続いた平成ですが、その間に「消えた職業」があることをご存じでしょうか。今回は、平成時代までに「消えた職業」と、将来的に消えると予測される職業をご紹介します。

タイプライター

 

平成時代までに「消えた職業」とは?

「大正大学地域構想研究所」の中島ゆき主任研究員は2019年4月、5年に一度実施される「国勢調査」を元に、平成の30年間における職種分類の変化を調査しました。昭和から平成にかけて、一体どの様な職業がなくなったのでしょうか。ここでは、平成の時代までに「消えた職業」をいくつかご紹介します。

 

タイピスト/ワードプロセッサー操作員

タイピストとは、タイプライターを打って文字を印字する職業です。日本では1915年に「邦文タイプライター」が製品化されました。それにともない、1916年からタイピストとして働く女性が急増します。

1977年、電機メーカーの「SHARP」がワードプロセッサーの試作機を発表しました。翌年には「東芝」が日本初のワードプロセッサー「JW-10」を発売し、タイプライターからワードプロセッサーへの移行が進みます。これにより、当時のタイピストは転職するか、「ワードプロセッサー操作員」への転向を余儀なくされました。

「東芝」が開発した日本初のワードプロセッサーは、当時の金額で約630万円です。非常に高価であったため、一般企業の多くがワードプロセッサー操作員を配置しました。一方で、2000年初期にパソコンの普及が拡大し、ワードプロセッサー操作員も減少。平成27年に実施された「国勢調査」では、職業分類の項目からなくなりました。無論、それ以前からタイピスト、およびワードプロセッサーという職業がなくなっていたと予想されます。

 

呼売人(よびうりにん)

商品名を呼びながら食材などを売り歩く職業です。豆腐や焼き芋の呼び売りが有名であり、今でいうデリバリー形式の販売手法を取っていました。こちらの職業も、スーパーやコンビニの普及、生活インフラの整備により激減します。またインターネットショッピングの普及から、自宅にいながら商品が手に入るため、需要が減少したといいます。

 

ミシン販売員

ミシン販売員は、ミシンの訪問販売を専門とする職業です。戦後の高度成長期により、日本ではミシンの需要が増加します。それにともない、ミシンの販売・設置を担う訪問販売員の需要も増えました。近年はミシンの需要減少により、販売員も激減します。「国勢調査」の職業分類項目から消去されました。

 

場立人(ばたちにん)

かつて存在した証券取引所の立会所にて、“手サイン”という手合図で取引を行っていた職業です。現在はコンピュータシステムによる取引処理が一般的ですが、昭和から平成初期にかけては証券会社の担当者(場立人)が身振り手振りで売買を行っていました。この取引方法を「立ち会い」といいます。立ち会いは1994年4月に廃止され、以降は場立人と呼ばれる職業も姿を消しています。

 

令和以降に「消える職業」とは?

「10年・20年後に消える職業」というニュースを、メディアで見かける機会が増えました。とりわけ令和時代は、ロボット中心としたAI・IOT(Internet of Things)に仕事を奪われるといいます。ここでは、令和以降に消えると予測されている職業をご紹介します。下記は一例であり、あくまでも予測である点をご了承ください。

 

販売員/店員/ウェイター(接客業)

店頭で接客する販売員や店員、ウェイターは、ロボットに仕事を取られると予測されています。

 

例えば、世界初の感情認識パーソナルロボットである「Pepper(ソフトバンクグループ)」を例に挙げましょう。「Pepper」は2014年6月の一般販売開始以降、全国の飲食店やホテルで受付係、ウェイターとして採用されています。また2020年開催の東京オリンピックに向け、インバウンド戦略の一環からロボットを導入する企業も増えています。多言語対応可能なロボットは今後、需要が増加する見込みです。

 

各種ドライバー

自動運転技術の進歩により、タクシーやトラックなどのプロドライバーがいなくなるかもしれません。「自動運転なんて未来の話……」ではなく、極めて現実味を帯びています。例えば「日産自動車」は、2017年から最新自動運転車による公道テストを開始しました。2020年には一般道での自動運転技術を投入し、2022年に完全自動運転を実用化する計画です。あくまでも予測ですが、向こう10年以内には完全自動運転の車が登場し、一気に普及するのではないでしょうか。

 

作曲家(クリエイター)

クリエイティブな仕事も、AIに奪われる可能性があります。例えば、作曲家です。2019年時点では、音楽ジャンルやリズムパターンを指定するだけで、自動的に作曲するツール・ソフトウェアが存在しています。またAIが過去のヒットソングから“売れるメロディ”を創出したり、それに伴奏を付けて曲に仕上げたりするソフトウェアもあります。

また直近では、大手通販サイトの「Amazon」がAIで作曲できる電子キーボード「AWS DeepComposer」を発表しました。専門知識がなくても作曲を楽しめると期待されています。とはいえ、AIが普及しても、作曲家が完全にいなくなるとは限りません。この先は、AIよりもクリエイティビティの高い作曲家、ひいてはクリエイターだけが生き残れる時代になるでしょう。

 

1988年の予測が的中!?専門家が口にした「未来の職業」

令和以降に「消える職業」とは、あくまでも予測の話です。一方、実際に予測が当たったケースも存在します。1988年9月5日、アメリカ・ニューヨークで発行された「Press and Sun-Bulletin」という新聞には、多数の専門家による未来の職業を語ったコラムがあります。記事の内容を簡易翻訳した内容が、以下となります。

“Feingold氏はさまざまな変わった職種を思い描きました。海中ホテルのマネージャー、ウェルネス・コンサルタント、スポーツの法律専門家、月の天文学者さらにはロボットのトレーナーです”

 

上記は2005年に亡くなったキャリアカウンセラー「S. Norman Feingold」氏のコメントをまとめたものです。海中ホテルのマネージャーやウェルネス・コンサルタント、スポーツの法律専門家は、2019年時点で存在します。月の天文学者は今のところいませんが、予測の9割は当たったことになります。

また「ジョージア工科大学(ジョージア州・アトランタ)」の「Alan Porter」教授は、未来のファストフード業界について語りました。同氏はハンバーガー製造から接客までをオートメーション化する“オートバーガー”という持論を展開します。人間の従業員はおらず、ロボットだけの店舗の拡大を予測しました。

「マクドナルド」を例にすると、現時点で完全オートメーション化された店舗はありません。製造段階でロボットを導入していますが、接客は人間の仕事です。ただし「Pepper」の様に、人間とのコミュニケーションに長けたロボットは、すでに登場しています。同氏が提唱した“オートバーガー”が実現する日は、近いのかもしれません。

 

まとめ

近年の技術革新にともない、人間の仕事はAIやロボットに取られています。世の中が便利になるほど、私たちにしかできないこと、できないものがなくなっていきます。“AI時代”とうたわれる今日を生き抜くには、機械には真似できない強みを身に付けることが、何よりも重要です。

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