副業におすすめの物販ビジネスの種類と始め方

更新日:2023.10.23ビジネス豆知識

副業におすすめの物販ビジネス

物販ビジネスは、副業で始めやすい手軽さがあり注目を集めているジャンルです。商品の仕入れや販売に慣れると安定的に利益を出せる可能性があるため、初心者にもおすすめといわれています。ただし、販売方法によっては資格が必要になるなど、注意は欠かせません。そこで今回は、物販ビジネスの基本情報や始め方を解説したうえで、メリットや注意点などをご紹介します

物販ビジネスの基本情報

物販ビジネスの基本情報

物販ビジネスは、文字通り物品を販売するビジネス形態です。基本的には、オリジナルグッズの販売のみを指す言葉とされていますが、近年は転売なども総じて物販ビジネスと呼ぶ傾向にあります。

基本的な仕組み

物販ビジネスでは、販売価格を諸々の経費より高値に設定することが基本です。この料金設定により、物品が売れた時に販売価格と諸経費との差額は利益になります。主な諸経費は、販売する物品の仕入れ代金商品の広告宣伝費店舗の維持運営費などです。基本的に仕入れ先、宣伝方法、店舗のスタイルは自分で決められますが、どんな形で物販するとしても通常は何かしらの必要経費が発生します。

ひとつの商品は、複数まとめて仕入れるケースが一般的です。仕入れ品すべてが売れなくても、売上総額が必要経費の全体を上回れば利益が出ます。計算上は、販売価格を高くするほど売れた時の利益は大きくなる仕組みです。そのため物販ビジネスで成功するには、「安く仕入れて高く売る」ことが基本姿勢といわれています。

物販の種類

もともと「物販」という言葉は、オリジナル商品の販売を指していました。最近はいろいろな販売方法が登場し、物販の種類については実際のところ解釈が分かれています。一般的な意味で物販は、国内外のメーカーなどが製造した商品を仕入れて販売する方法です。ネットショップの運営者がオリジナルグッズを制作し、自分のショップで販売する場合も物販といえるでしょう。

一方、古くから知られる物品の販売方法に「せどり」があります。江戸時代には存在したといわれるほど、長い歴史のあるビジネス形態です。当時、古本屋が背表紙だけをチェックして仕入れたため、せどりの名がついたと伝えられています。近年は古本屋に限らず多種多様なルートで仕入れた新品や中古品を販売するショップが増え、これらも広い意味で物販の一種と見なされています。

「せどり」の区分

最近の多様化した物販ビジネスのうち、とりわけ副業に向いているといわれる販売方法は「せどり」です。仕入れ先や販売する場所、あるいは商品によって呼び方が区分されています。仕入れ先や販売場所は、大まかに国内と海外の2カ所です。単に「せどり」といえば国内で仕入れた商品の国内販売を意味しますが、仕入れ先や販売場所が海外のものは「海外せどり」と区別して呼ぶ場合があります。

副業のせどりを商品で区分する場合、大まかに「中古せどり」と「新品せどり」の2種類です。中古せどりは、リサイクルショップやフリマアプリで仕入れた中古品を販売するのに対し、新品せどりでは問屋などから直接に仕入れた新品を販売します。新品せどりは、仕入れた時点での商品トラブルが少なく、中古せどりに比べると検品作業を楽に進められます。

物販ビジネスの始め方

物販ビジネスの始め方

物販ビジネスを始める手順は、「リサーチ」「仕入れ」「販売」「発送」の流れです。それぞれビジネスを成功に導くうえで、心がけたい大切なポイントがあります。

「リサーチ」のポイント

最初のリサーチは、お店のスタイルや販売する商品を決める段階です。まず、どんな方法で何を売るか検討します。近年は通信技術の著しい進歩もあり、ネットショップは手軽に始めやすくなったといわれています。副業のため実店舗をかまえるのが難しい場合、ネットショップを運営するほうが手間はかからないでしょう。

いずれのスタイルを選ぶとしても、ショップ運営を長く続けるには商品選びが大切なポイントです。とくに人気の高いアイテムをはじめ、ターゲットとする顧客層の好みや市場のニーズに関する調査は欠かせません。

「仕入れ」で意識したい点

一通りリサーチが終わると、次は販売する物品の仕入れです。この段階は、仕入れ先のチョイスがビジネスの成否を左右する大切なポイントになります。ひとつの商品を仕入れる場合、どこでも同じ原価で入手できるとは限りません。また、複数の品々を用意する時は、商品に合わせて仕入れ先を選んだほうが出費を抑えられるといわれています。

そのため、どこで仕入れるかを決める際は、多くの購入ルートに目を向ける意識が必要です。中古せどりはリサイクルショップネットオークション、新品せどりは問屋卸売業者が手頃な仕入れ先として挙げられます。

「販売」で重要な心がけ

商品の仕入れを済ませたら、ショップで販売開始です。ショップ設営は、仕入れの前後に進めておきます。実際に商品を売り出す段階では、価格設定が重要なポイントになります。物販ビジネスの原則は、あくまで利益を出すことです。諸経費には仕入れ値だけでなく店舗の維持費なども含まれるため、すべての費用を考慮する必要があります。

自分でオリジナルグッズを制作する場合、仕入れの原価はかかりません。とはいえ材料費はもちろん発生しますし、一定の時間や労力も要します。自主制作のモチベーションを維持するうえでは、納得の販売価格を設定するとよいでしょう。

「発送」で求められること

たいてい物品ビジネスは、商品が売れたら終わりではありません。ネットショップでは実店舗と異なり商品を手渡しできないため、普通は発送作業を伴います。とくに発送で求められることは、作業のスピード感です。いち早く受注品を送り届けると、購入者から喜んでもらえます。逆に時間がかかると不信感を招きやすく、評価が下がる原因になってしまうでしょう。

発送時には、梱包方法にも注意が欠かせません。配送中に商品が傷つくと、トラブルにつながってしまうでしょう。注文がキャンセルされると発送作業は無駄になるため、商品の梱包は速さだけでなく丁寧さも求められます。最終的に決済手続きを済ませれば、お客様との一連の取引は完了したといえます。

メリットや注意点

メリットや注意点

副業で物販ビジネスを手がけるメリットは、すぐに開業できるうえ利益を得やすいところです。ただ資格が必要になる場合もあり、注意しなければなりません。

すぐに開業できる

現在の物販ビジネスは、仕入れや販売をネット上で進められます。通信環境が整っていると、誰でも多くの手間や時間をかけずに開業できます。開業時に欠かせない必須アイテムは、パソコンなどネット回線に接続するための通信端末です。ネットショップは実物を手に取れないため、商品の詳細を写真で掲載する必要があります。細かい部分までしっかり写せる撮影機材もあるとよいでしょう。

利益を得やすい

利益を得やすい点も、物販ビジネスがもたらすメリットのひとつです。人気アイテムは、せどりの中古品でも即座に売れる傾向が見られます。それでも収入を安定させるには、経験や慣れが大きく影響します。最初のうちは、仕入れ先などで迷うかもしれません。そんな場合は、まず原価のかからない不用品を売りながら経験を積むのがよいといわれています。

資格関連の注意点

ネットショップなどで中古品を販売する場合あらかじめ法的に必要となる資格の確認が不可欠です。販売目的で仕入れた中古品を売る時は、古物商の資格である「古物商許可証」の取得が必須条件になります。もともと自分で使っていたものなら、販売目的の仕入れとは見なされず、出品時に資格の有無は問われません。中古せどりで入手した商品は、無資格で販売すると違法になる可能性があるため、十分に注意してください。

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