バーチャルオフィスとVRオフィスの合わせ技?
更新日:2023.02.16ビジネス豆知識バーチャルオフィスは事務所を構える必要がなく、経費節減に効果的です。ただ社員同士の一体感は生まれにくく、孤独感に悩まされる恐れもあります。そんな問題の解決に役立つと考えられるのが、VRオフィスです。お互いのアバターでコミュニケーションを取れば、一体感の形成や孤独感の解消を見込めます。今回はバーチャルオフィスのメリットや問題点をふまえつつVRオフィスのメリットをご紹介しますので、サービスを利用する時には参考にしてください。
目次
バーチャルオフィスのメリット
バーチャルオフィスの主なメリットは、実際には事務所を構えないことで起業時の経費節減につながり、遠隔地に事業展開しやすい点です。
サービスの仕組み
バーチャルオフィスは、事務所を運営するのに必要となる機能を提供するサービスです。通常、バーチャルオフィスに実体としての建物は伴いません。このサービスの多くは、事務所にとって最低限必要な機能のみを用意する仕組みです。サービスの内容は、業者により多少の違いが見られます。
電話番号をレンタルするところから会議室を利用できるケースまで、いろいろなパターンがあります。弊社サービスの場合、基本は電話番号とFAX番号をレンタルするとともに郵便物を受け取り指定された宛先へ転送するスタイルです。また、電話対応も弊社のオペレーターがお引き受けします。
起業時の経費節減
バーチャルオフィスの利用により見込める大きなメリットは、起業時の経費節減です。事務所を借りると、契約金から月々の家賃や光熱費、さらに設備の維持管理費まで多くの費用が発生します。起業時に多岐にわたる初期費用がかかる点を考えると、事務所の賃貸料は大きな負担です。
バーチャルオフィスを利用すると、事務所を借りた時に求められる諸費用は不要です。事業を始めたばかりで十分な収益が上がらないなか、かなりの出費を抑えられます。そもそもバーチャルオフィスであれば、起業の準備に追われながら事務所に使うための物件を探す面倒もありません。その時間や労力を省ける意味でも、大きなメリットといえます。
遠隔地にも事業展開
バーチャルオフィスは、遠隔地で事業展開する場合にも役立つサービスです。すでに会社経営が軌道に乗っている場合、さらに収益を増やす方法として活動範囲を広げる選択肢があります。事業展開する時は、新たな営業先に拠点となる事務所があると重宝します。ただ未開拓の地域で新規物件を探すとなると、簡単ではありません。本拠地から遠ければ、物件探しだけでなく現地までの移動にも多くの費用や時間がかかります。
バーチャルオフィスなら、これらの面倒から解放されます。新たな活動拠点の電話番号や住所をレンタルすると、不慣れな土地でも現地の会社として営業展開するのに効果的です。とはいえバーチャルオフィスはメリットばかりではないので、サービスを利用する際には問題点も把握しておいたほうがよいでしょう。
バーチャルオフィスの問題点
バーチャルオフィスの主な問題点は、社員同士が事務所で顔を合わせないところです。コミュニケーション不足になると職場の一体感は生まれにくく、それぞれが孤独感を抱くリスクもあります。
事務所で顔を合わせない
バーチャルオフィスの場合、事務所に出勤するのと異なり社員はお互いに顔を合わせる機会にあまり恵まれません。会社がバーチャルオフィスを利用する時、それぞれの社員は別々の場所で働く勤務スタイルが一般的です。事務所に実体はなく、普段はひとつの職場で作業することはありません。
同じ場所に集まるのは、どこかにスペースを借りて会議や研修を開く時でしょう。日常的に同じ職場に出勤しない以上、社員同士が顔を合わせるのは難しくなると考えられます。このケースでよく起きる問題が、コミュニケーション不足です。お互いの距離が遠のきコミュニケーションが減ると、さらなる問題の発生につながります。
一体感が生まれにくい
社員同士のコミュニケーションが不足した際。よく起きる問題は一体感の生まれにくさです。通常、お互いに顔見知りでない場合、日々のコミュニケーションを通じて徐々に親近感がわいてきます。職場も同様であり、社員同士の距離を近づけるうえでコミュニケーションは重要です。
バーチャルオフィスの導入でコミュニケーションが減ると、お互い親しみを抱けなくても不思議ではありません。社員の間に多少なりとも溝があれば、一体感は生まれにくくなるでしょう。本来、仕事は多くの社員が協力しながら進めていくものです。社員間に一体感がないと大きな成果を上げるのは難しいでしょう。
孤独感を抱くリスクも
社員のコミュニケーションが足りないと、各々が孤独感を抱くリスクもあります。コミュニケーションは、人々が周りとつながりを築ける手段です。職場でも、社員が緊密な人間関係を構築するうえで仕事上の打ち合わせや休憩中の雑談が大きな効果を発揮します。
反対に、周りとコミュニケーションが少ないと人間関係は希薄になる傾向にあります。会社も例外ではなく、あまり会話しない環境は社員が孤独を感じる大きな原因です。とくに社員同士がなかなか顔を合わせないバーチャルオフィスはコミュニケーションが減りやすく、社員によっては孤独感を抱くリスクが高まります。これらの問題点に不安がある時は、他のサービスを併用してみてもよいかもしれません。
VRオフィスのメリット
バーチャルオフィスの問題点をカバーしたい時、効果を見込めるサービスがVRオフィスです。
VRオフィスとは
VRオフィスとは、VR(仮想現実)空間のなかにオフィスを設定できるサービスです。このサービスの場合、VR空間にバーチャルのオフィスを構えます。社員は自分のアバターでログインし、デジタルの世界につくられたオフィスに出a勤する仕組みです。
VRオフィスも、バーチャルオフィスと同じく現実世界に事務所の実体は存在しません。パソコンでVR空間内のオフィスにアクセスできるところが、バーチャルオフィスとの大きな違いです。いまのところ法律上は正式なオフィスとして承認されていませんが、実際に本社機能をVR空間に移転するケースが登場しています。
社員の一体感が生まれる
VRオフィスの導入により見込めるひとつのメリットは、社員同士の一体感の形成です。会社がこのサービスを利用した場合、社員はみんなVR空間のオフィスに出社します。デジタル空間に用意された職場には、各自のアバターが集まります。
アバターは、VR空間内でいろいろジェスチャーを交えながら会話できる自分の分身です。現実世界では顔を合わせていない社員も、アバターを使って表情豊かにコミュニケーションを取れるでしょう。アバターを介した交流で社員同士がお互いを身近に感じられれば、職場には一体感が生まれると期待できます。
孤独感の解消にも効果的
VRオフィスでのコミュニケーションは、孤独感の解消にも効果があると見込めます。たしかにVR空間は仮想現実であり、オフィスで言葉を交わしているのはあくまでアバターです。社員本人が会話しているわけでなく、直接に顔を合わせるより現実味は薄れる可能性があります。
それでも、コミュニケーションが成立すれば周りとのつながりは感じられるでしょう。アバターでの会話とはいえ、社員同士の交流は深められると考えられます。VRオフィスで社員が会話を楽しめれば、バーチャルオフィスで抱いた孤独感の解消につながると予想されます。出費を抑えるためバーチャルオフィスを利用する際、社員同士の一体感も高めたいと考えるならVRオフィスとの合わせ技はおすすめといえる方法です。
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