インバスケット思考とは

更新日:2023.03.09ビジネス豆知識

インバスケット思考

毎日、たくさんの仕事に追われて、あっという間に一日が過ぎてしまう。それどころか、日々の仕事を処理することができないという事態になっていませんか。仕事をしていると、複数の案件を抱えてしまうことは日常茶飯事です。上手くこなしていかないとどんどん仕事がたまっていきます。そんなときに有効なのがインバスケット思考です。では、インバスケット思考とは何なのか紹介します

インバスケット思考について

インバスケット思考とは、ビジネスを上手く進める為のトレーニング手法の一つです。インバスケット思考でトレーニングをすることにより、ビジネスで必要な能力を鍛えることができます。インバスケット思考で鍛えられるのは、「優先順位を付ける能力」「問題解決能力」「先をみる能力」「判断する能力」「マネジメント能力」です。インバスケットは未処理箱のことです。

まだ終わっていない仕事が未処理箱にたまっているというイメージを持ってください。未処理箱にたまった仕事に優先順位をつけて片付けていきます。インバスケット思考を行う際には守らなければいけないルールがあります。

架空の人物になりきって考えること

インバスケット思考の例題は、たくさんあります。インバスケット思考のトレーニングをする際は、自分がその立場になって当事者になりきって考える必要があります。そうしないとインバスケット思考のトレーニングにはなりません。実際のビジネス場面を想像しながら回答することです。また、これが正解というものはないということを忘れないで回答してください。

制限時間を作る

インバスケット思考では必ず制限時間を作って回答してください。時間内に無理やりにでも回答することが大切です。そうしないとインバスケット思考のトレーニングにはなりません。

様々な案件に対してどう処理するかを自分で考える

緊急度と優先度の二つの軸で考えて判断するようにしましょう。どの案件が緊急度、重要度が高いのか。どの案件が緊急度も重要度も低いのか。では、緊急度と重要度のどちらを優先するべきなのか。自分ならどうするのか、どうするのが一番良いのかを考えるのです。

絶対的な正解はないということを知っておく

インバスケット思考に正解はありません。自分が処理する際にどうすれば効率が良いのかを考えることが大切です。色々な回答があるというのがインバスケット思考の大きな特徴です。

インバスケット思考を身に付けると

問題を発見できるようになる

日々の業務をこなしていくうえで、何が問題なのかを発見することができるようになります。どの仕事を部下に任せるべきなのか、業務を効率よくこなすための問題は何なのかが分かるようになります。

優先順位を付けることができるようになる

たくさんの仕事が一気にやってきたとしても慌てることなく、優先度、緊急度の高い仕事から処理することができるようになります。後でも良い仕事を後回しに出来る能力は、忙しいビジネスマンにとっては必須の能力です。特に管理職以上になると業務以外にもたくさんの仕事が発生します。仕事の優先順位を付ける能力がないと自分も大変ですが部下はもっと大変になってしまいます。

素早く対応することができるようになる

スピードが重要な現代においては、素早い対応が求められます。たくさんの仕事をどのようにして処理していくのかを素早く決断することも重要です。迷っていては時間ばかりが過ぎていきます。業務に支障も出てくるでしょう。素早く判断して対応することで、決断力も向上しますし、業務の生産性向上も期待できます。

先を見ることができるようになる

マネージャーやリーダーに求められているのは、業務を処理することだけではありません。企業の大きな目標に向かって日々の業務をこなしていくことも重要です。関連する仕事を戦力的にこなしていくことも必要です。そういう考え方を身に付けられるのもインバスケット思考の良いところです。

インバスケット思考の活用法

管理職、マネージャー登用試験の課題に

管理職やマネージャーになる人物にとってはインバスケット思考での選考が有効です。インバスケット思考によって身に付けられる能力は管理職、マネージャーにとって必須の能力でもあります。インバスケット思考の例題を選考課題とすることで、その解答を選考の一つとして活用することが可能です。

社員の能力向上に

インバスケット思考で身に付けられる能力は管理職やマネージャー以外にも必要な能力です。社員のスキルアップはもちろん、その後のキャリアアップにも役立ちます。業務管理能力、自己管理能力の向上にうってつけです。社員の成長は企業の成長に繋がります。インバスケット思考について紹介しました。

簡単なルールを守ることで仕事に必要な能力を身に付けられるインバスケット思考。現在は多くの企業が採用しているトレーニング方法の一つになりました。正解がないということを忘れないで日々のトレーニングに活用することが大切です。

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