転職先ではやく馴染むにはどうしたら良い?
更新日:2023.03.30ビジネス豆知識自分のやりたい仕事を見つけて転職したものの、新しい職場に馴染めずに苦労している方も多いのではないでしょうか。転職先の環境にうまく溶け込み、自分が仕事をしやすくするには一定の努力が必要です。そこで今回は、転職先に早く溶け込み、職場の方と良い関係を築くための秘訣をご紹介します。
目次
転職先にすばやく馴染むコツ
転職先にすばやく馴染むには、ポイントを理解して自ら行動することが大切です。ここでは、今すぐに実践できるコツをご紹介します。
顔と名前を覚える
新しい職場に馴染むための第一歩は、同僚や上司の顔と名前を覚えることから始まります。覚えたら、積極的に名前を呼んで話しかけ、コミュニケーションを図りましょう。
「ネームコーリング効果」という言葉をご存知でしょうか。ネームコーリングとは、名前を呼ばれることで「あの人は自分に興味を持っている、仲間だ」と認識する様になる、という意味の心理学用語です。「人はみな自分の名前に愛着を持っている」という考えが前提となります。
日本語は主語を省略しがちな言語です。場合によっては名前を呼ばずに用件を話す方もいるかもしれません。しかし、恥ずかしくても相手の名前を呼んで「顔も名前も覚えましたよ」とアピールすると、新しい職場でも良い人間関係を築けるでしょう。
メンターを探す
社内に「メンター」となる存在を見つけることも、転職先に馴染むためには効果的です。メンターとは、「助言者」「教育者」「恩師」などを表す単語で、ギリシャ叙事詩の登場人物の名から派生しました。
会社には、明文化されていないルールやマナーが必ずあります。「デスクには私物を置いてはいけない」「お昼休みは年齢順に取る」など、外から見れば大したことのないルールでも、守らなければ社内で浮いてしまうかもしれません。
メンターとなる存在を事前に見つけ、それとなくルールやマナーを聞いておくことで職場に馴染みやすくなります。勝手にメンターとみなすことに抵抗がある場合は、直接お願いする方法もあります。「分からないことや相談がある時はお聞きしてもよろしいでしょうか」と伝えれば、相手の印象も良くなるでしょう。
社内用語を使う
独自の社内用語を使う会社は少なくありません。「アジェンダ」「エビデンス」「スキーム」といった横文字のビジネス用語にとどまらず、「GIB」の様に独自の略語を使用するケースもあります。
社内用語を使えなくても会話は成立するでしょう。しかし、円滑にコミュニケーションが取れるかは別問題です。社内用語の意味について教えてくれるのも最初の数回です。お客様ではなく社員である以上、いち早く社内用語を理解し使いこなしましょう。
プライベートな話ができる方をひとり見つける
新しい職場に馴染めないと感じる方の多くが、人間関係に関する悩みを抱えています。「上司が厳しい」「同僚と仲よくできない」など、内容は人それぞれですが、対人関係でひと息つけないことが原因です。
職場にプライベートな話ができる方をひとり見つけるだけでも、状況は大きく変わるでしょう。気の合いそうな方を見かけたら、積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。
小さな成果を出す
新卒ではなく転職の場合、即戦力として採用されているケースもあります。その場合、大きな成果を求めて焦ってしまうかもしれません。
確かに、結果を出せば職場の方から信頼され、より働きやすい職場になるでしょう。しかし、大きな成果は簡単に上げられるものではありません。成果を出そうと焦ってしまい、大きな失敗をする可能性もあります。
まずは自分の持てる力を精一杯発揮し、小さな成果を積み上げていくことが大切です。職場の方は、あなたがコツコツと努力している姿を必ず見ています。小さな成果が信頼へとつながり、最後は大きな結果になるのです。
新しい職場に馴染める方の特徴
新しい職場に馴染める方と馴染めない方がいる以上、両者には何かしらの特徴があるはずです。ここでは、職場に溶け込むことが上手な方の特徴をご紹介します。
いつも明るく笑顔
「いつも明るく笑顔で接してくれる方」と「いつも仏頂面で何を考えているか分からない方」の場合、どちらが話しかけやすいでしょうか。極端な例ですが、前者のほうが話しかけやすいという方が多いはずです。
職場に新しいスタッフが入ってきた時、当事者だけでなく周りの方も何かしら気を使っています。「話しかけても大丈夫かな?」「嫌がられないかな」と考えながら接しているでしょう。
あなた自身が明るく笑顔で振る舞っていれば、相手のこうした不安も取り除かれます。職場の方から話しかけられる機会も増え、距離もぐっと縮まるでしょう。笑顔で接することは、転職初日からでもできるはずです。ぜひ実践しましょう。
自分からコミュニケーションを取る
いつまでも受け身では、職場に溶け込むことはできません。転職したばかりの頃は話しかけてくれていた方も、あなたからのアクションがなければ、時間が経つにつれて距離を取るでしょう。
新しい職場に早く馴染める方は、自分から積極的にコミュニケーションを取る傾向にあります。コミュニケーションというのは、雑談をすることばかりではありません。分からないことがあったら聞く、手持ち無沙汰になったら誰かの仕事を手伝うなど、これらも立派なコミュニケーションのひとつです。
職場にうまく馴染めていない方は、まずは自分からアクションを起こしてみてはいかがでしょうか。あなたの魅力に気づく方が現れるかもしれません。
新しい職場に馴染めない方の特徴
反対に、新しい職場に溶け込めない方にも特徴があります。自分がいくつ当てはまっているか確認してみましょう。
あいさつをしない
あいさつは人間関係を築く第一歩です。特に、新しい職場ではあなたがどんな方か分からないため、あいさつの仕方でイメージが決まることもあります。
職場にうまく馴染めない方の中には、あいさつをしていない、していても声が小さいという方がいるでしょう。まだよく知らない方たちにあいさつをするのが気まずい気持ちは分かります。しかし、あいさつをすることで会話が広がり、相手との人間関係を築けるかもしれません。明日からでも実践するのがおすすめです。
人の話を聞かない
「人の話を聞かない」「自分の話ばかりする」方は、日常生活でも避けられます。ましてや職場となれば、人の話を聞かないことでミスが起こる可能性もあるため、相手に不安を抱かせる原因になります。
職場の方とコミュニケーションを取りたいと思うあまり、自分の話ばかりしてしまう方もいるかもしれません。まずは相手の話を聞いてから話し始めることで、相手を理解できるだけでなく、自分のことも分かってもらえるでしょう。
声が小さい
すばらしい意見や提案をしていても、声が小さければ相手に届きません。伝わらなければ意味がなく、「やる気があるのか?」と思われてしまいます。
職場に馴染むことができない方は、自分から何かを発信することが苦手な傾向にあります。無理にアクションを起こす必要はありませんが、発言する時は聞き取りやすい声ではっきりと伝えましょう。聞き取りやすい声を出したいときは、むやみに大声を出せば良いわけではありません。適切な声量と声色で伝えることが大切です。
新しい職場に馴染み、働きやすい環境にできるかどうかは自分次第です。自ら行動し実践する方だけが周りとのコミュニケーションを円滑に進め、仕事でも成果を上げていくでしょう。今回紹介した内容を参考に、自分ができそうなものから順に実践してみてください。
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