ローファーはNG?ビジネスシーンでの靴の選び方

更新日:2023.04.13ビジネス豆知識

ローファー

ビジネスマンは、スーツだけでなく革靴にも気を配る必要があります。スーツの色や素材に合わせて、最適な靴を選びましょう。また、革靴の種類によってフォーマル度に違いがあるため、選ぶ時は注意が必要です。こちらでは、ビジネスマンが革靴を選ぶ際の注意点をお伝えします

スーツに合う靴の選び方

ビジネス用の靴を選ぶ際は、基本的に黒やブラウンを選びましょう。特に黒は汎用性が高く、どんな場面で履いても違和感がありません。夏用スーツにも、冬用の厚手のスーツにも合います。
ブラウンも人気の高い色です。特にチャコールグレーやネイビーのスーツと相性が良くなります。ただし、あまり明るいブラウンを選んでしまうと、カジュアルさが強くなってしまうため、落ち着いた色合いのものを選びましょう。赤や紺といった色の革靴はビジネスの場面には適さないため、避けたほうが無難です。

また、スーツの素材選びが似合う革靴を左右します。革靴を選ぶ際は、スーツの素材にも注意しましょう。たとえば、スエードの革靴と相性が良いのは、フランネルの様な紡毛系素材のスーツやコットンスーツです。反対に、光沢のあるドレススーツや、梳毛系のスーツにはあまり合いません。ちなみに、スムースレザーの革靴はどの様な素材のスーツにも合うため、迷った時におすすめです。

クライアントが紐靴の時にローファーを履いていっても良い?

ローファーは革靴の中ではカジュアルな部類のものです。紐付きの革靴より格が下がるため、クライアントが紐靴なのにこちらがローファーを履いているのは失礼にあたります。重要な場面では、よりフォーマルな紐の革靴を選びましょう。
また、革靴には、ストレートチップやプレーントゥ、ウィングチップなど、いくつかの種類があります。

ストレートチップとは、つま先部分に切り替えが入っている革靴です。ストレート・トゥ・キャップとも呼ばれます。就活からフォーマルな場面まで幅広く使える利便性の高さが好まれています。
プレーントゥは、つま先に切り替えや装飾のないシンプルな革靴です。ストレートチップ同様、フォーマルな場面でも普段の仕事でも幅広く使えます。

ウィングチップは、つま先部分にW字型の切り替えが入っている革靴です。切り替えの形が翼の様に見えるため、この名前が付きました。ストレートチップやプレーントゥよりもカジュアル度が高くフォーマルな場面には向きませんが、ビジネスでは問題なく使用できます。
つま先にU字型やV字型の切り替えが入っている、Uチップ・Vチップと呼ばれる革靴もあります。革靴の中ではカジュアルな印象を持つため、ビジネスの場面では履かないほうが無難です。

UチップやVチップよりもさらにカジュアルさが強まるのがローファーです。履きやすく便利な革靴ですが、フォーマルな場面では履かないようにしましょう。

内羽根と外羽根の違い

革靴には内羽根式と外羽根式があります。内羽根式のほうが外羽根式よりもフォーマルになります。
内羽根とは、鳩目が甲の部分と合わさっているか、甲よりも前の部分に鳩目が入り込んでいる革靴です。英国ヴィクトリア女王の夫アルバート公が内羽根式のミドルブーツを考案したことで生まれました。上品な見た目からフォーマルな場面での着用がはじまり、結婚式や葬式などで定番の靴になります。ただし、羽根部分があまり開かないため、サイズの調整がしにくいという欠点があります。

外羽根とは、鳩目が甲の部分と合わさっておらず、甲の前部分に乗っているタイプの革靴です。外羽根タイプの靴はプロシアの陸軍元帥に編み出され、ワーテルローの戦いで広まりました。羽根部分が開くため、締め付けを調節しやすいのが特徴です。内羽根式よりもカジュアルですが、外回りの方や、よく歩き回る職種の方に適しています。

革靴の選び方

革靴を購入する際に重要なのが、自分の足に合ったものを選ぶことです。上質な革靴の場合は履いているうちに自分の足に馴染むため、少しきつく感じるくらいのものが丁度良くなります。大きめの革靴を選んでしまうと後から足に馴染むことがないため、気をつけましょう。ただし例外もあり、合皮の場合は使用するうちに馴染むことがないため、最初から足にぴったりのものを履くことが大切です。

さらに、足がむくむ時間があることも考慮しましょう。むくむと足のサイズが大きくなり、靴がきつく感じてしまいます。もっとも足がむくみやすいのは、一日の終わりで血液が溜まりやすくなる夕方の時間帯です。可能であれば、革靴は夕方に買いに行きましょう。

また、革靴のサイズは、スニーカーのサイズよりも1.0cmほど小さめが目安になります。靴にはつま先を守るための「捨て寸」と呼ばれる余分な空間が必要です。革靴の場合、捨て寸を除いたサイズが表記されていますが、スニーカーの場合は捨て寸込みのサイズ表示になっているのです。革靴を購入する際は、スニーカーのサイズと同じものを選ぶのではなく、履いてみてぴったりなものを選びましょう。

ハイヒールについて

女性の場合、ビジネスシーンではハイヒールを履くケースが多くなります。ハイヒールはどの様に選べば良いのでしょうか?
オフィスで履く靴を選ぶ際は、かかととつま先が覆われたものを選べば失敗しません。つま先が空いているものやミュールはビジネスの場面には適さないため、注意して下さい。デザインは、装飾のついていないシンプルなものを選びましょう。

ヒールの高さは、5cmほどが目安です。ヒールが高いほどふくらはぎが引き締まり、立ち姿が美しくなります。しかし、あまりヒールが高過ぎると動きにくくなってしまいます。仕事がしやすく立ち姿も美しくなるおすすめのヒールの高さは、5cmです。
営業職の様なよく動き回る職種の方は、5cmヒールでも足に負担がかかってしまうかもしれません。しかし、ヒールなしの靴はカジュアル過ぎてしまうため、3cmほどの歩きやすいヒールを選びましょう。

靴音を防ぐには

革靴やハイヒールで歩くと、コツコツと靴音が響きやすくなります。静かな場所で歩く際は気になってしまうかもしれません。
靴音がなってしまう原因のひとつは、足のサイズに合わない靴を履いていることです。大き過ぎる靴を履いていると、歩くたびにかかとがずれて通常よりも大きな音が出ます。サイズの合わない靴は足の健康にも良くないため、ジャストサイズの靴を選びましょう。

音が出やすいヒールを履いていたり、靴底が劣化していたりする場合も、音が鳴りやすくなるため注意が必要です。たとえば、ヒール部分が空洞の靴は振動が伝わりやすいため、通常よりも靴音が大きくなってしまいます。また、靴底が劣化して中の金属が露出し、大きな音が出るケースもあります。
この様な場合は、買い替えたり修理に出したりして対策を採りましょう。修理屋では、削れによって金属が出ている部分の補修や、静音ヒールへの取り替えなどができます。デザインは気に入っているものの音の気になる靴がある場合は、ぜひ修理屋を利用してみましょう。

歩く姿勢によって靴音が鳴りやすくなるケースもあるため、歩き方を変えるのもおすすめです。かかとを擦る歩き方や猫背、O脚で歩くと、通常よりも大きな靴音が出てしまいます。歩く時は、背筋を伸ばしてかかとから着地する様に足を踏み出し、小指付け根から親指にかけて体重を移動する様に足を動かしましょう。正しい歩き方をすることで、靴音を軽減できます。

ビジネスシーンでは、革靴の選び方や靴音に気をつけて、クライアントからの印象をアップさせましょう。

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