オフィスの大掃除ってどうすればいいの?事前準備の進め方や場所別の掃除方法を紹介
更新日:2023.03.31スタッフブログ多くの企業で行われている大掃除ですが、喜んで取り組むという人は少ないでしょう。面倒にも思える大掃除ですが、オフィスが不衛生だと健康被害や害虫が発生してしまうこともあります。また、大掃除は事業者にとって義務でもあるのです。この記事ではオフィスの大掃除について徹底解説します。大掃除が事業者にとって重要な理由や、大掃除の計画方法、具体的な掃除方法なども紹介しています。これから大掃除を行う人はぜひ参考にしてみてください。
目次
オフィスの大掃除は法律で決められている
オフィスの大掃除は企業独自の取り組みと思われがちですが、実は法律によって定められていることをご存知でしょうか。事業者に対して、労働者が安全で衛生的に就業できる環境を整える法律として定められている労働安全衛生法。第619条によると以下の記載があります。
”第六百十九条 事業者は、次の各号に掲げる措置を講じなければならない。
一 日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期的に、統一的に行うこと。
引用元:中央労働災害防止協会 安全衛生情報センター
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-3h7-0.htm”
大掃除は半年に1回、定期的に行うことが法律で定められているのです。ちなみに、労働安全衛生法に従わなかった場合、懲役刑や罰金などが科されることもあります。
オフィスの大掃除までに必要な準備
法律に従って大掃除を定期的に行っている企業の多くは、大掃除の日程を決めて取り組んでいることでしょう。
しかし、細やかな計画を立てたり準備をしたりしているケースは少ないです。オフィスの大掃除をスムーズに行うには、事前準備が欠かせません。大掃除の事前準備は以下の4つに分けられます。
1:掃除場所のリストを作成する
オフィスの大掃除を計画する際、はじめに行うのは掃除する場所のピックアップです。床掃除、窓拭き、デスクの掃除、換気扇の洗浄など、できるだけ細かくリスト化しましょう。細かいものまでリスト化することで、「ここは誰かがやるだろう」という対応漏れを防ぐことができます。また、リストの作成は複数人で行うのがおすすめです。多くの意見を聞いていると、見落とされがちな部分もピックアップされやすくなります。リストを作成すると、ピックアップされなかった部分は掃除されません。漏れが出ないよう、複数人で多くの掃除場所をリストにあげましょう。
2:各場所のリーダーと担当者を決める
大掃除のリストができたら、次に担当者の配置を行います。各箇所に担当者を配置することで、誰も掃除をしていない所ができてしまうなどのトラブルを防ぐことができます。担当者を決める際には、個人を配置したうえでオフィス内をエリア分けしましょう。各エリアを一つのチームとし、管理するリーダーを指名します。リーダーは当日各エリアの担当者に大掃除の指示出しを行い、遅れている部分などのフォローアップも担当します。
3:掃除の流れを決める
掃除場所のリストアップと人員の配置が完成したら、当日のスケジュールを組みます。従業員数が少ない場合は、大掃除を何日かに分けて行うことも検討しましょう。また、業務と平行して行わなければいけない場合は、○時から○時までは○○エリアチームが大掃除などの時間配分をします。なるべく細かく当日の流れを決めておくことでスムーズに大掃除を進めやすくなります。
4:掃除道具の手配
事前準備として、掃除道具の手配も欠かせません。会社内の掃除道具に破損や不備がないか確認し、足りないものは手配しましょう。また、オフィス内に汚れなどが目立つ場合は、洗浄力の強い洗剤などを準備します。ほうきやちりとり、雑巾、洗剤など掃除に直接関係のある道具はもちろん、高所の掃除を予定している場合脚立なども準備します。掃除に必要なものをリストアップして準備すると、手配漏れを防ぐことができます。
オフィスの大掃除で必要な掃除用具一覧
オフィスの大掃除を行う場合、以下のような掃除グッズを用意するとよいでしょう。
- ほうき(モップ)
- ちりとり
- 雑巾
- 掃除機
- ハンディワイパー
- スクイージー
- スプレーボトル
特に、掃除をしていると手間になるのが洗剤の貸し借りです。スプレーボトルを用意して洗剤を小分けにすると、各自で持つことができるため貸し借りが不要で掃除をスムーズにすすめやすくなります。また、洗剤は市販の洗浄剤を使うのもよいですが重曹やクエン酸、セスキなどを用意するとさまざまな汚れに対応できるでしょう。
【場所別】オフィスの大掃除方法
オフィスの大掃除の事前準備ができたら、あとは当日に掃除を行うだけです。オフィスの場所別に掃除方法を詳しくみていきましょう。
床・カーペット
オフィスの床掃除方法は材質によって異なります。硬質塩化ビニールなどのフロアタイルの場合は、ゴミやほこりを掃いたあと雑巾がけをしましょう。ひどい汚れは洗剤やメラミンスポンジなどを使って重点的に落とすとキレイになります。カーペットなどの場合は、掃除機をかけたあとに粘着テープなどで念入りにゴミを取り除きます。タイルマットになっている場合は、その部分だけを剥がし、指定の掃除方法で念入りに掃除するとよいでしょう。大理石や天然木などの素材には注意が必要です。素材に合わない洗剤などを使うと変色してしまう恐れもあります。事前に素材に合わせた掃除方法をチェックし、洗剤を使う場合には目立たない場所で試してみてから全体を掃除しましょう。
壁紙
オフィスの壁紙は、ほこりが付着してくすんでしまうことがあります。硬く絞った雑巾で丁寧に水拭きして、ほこりを取り除きましょう。給湯室の壁紙は、飲み物が跳ねてシミ汚れがついてしまっていることがあります。その場合は水拭きで落ちない汚れには、重曹水をスプレーしてしばらく放置し、再度水拭きを行います。壁紙は強く擦り過ぎると、変色や破損の原因にもなります。なるべく力を入れないよう優しく掃除するようにしましょう。
パソコン・OA機器
パソコンやOA機器は大変繊細なため、基本的に水拭きはNGです。ハンディクリーナーや乾いた雑巾でホコリを払っていきましょう。キーボードやボタン部分など、細かい所はエアダスターを使うとよりキレイに掃除できます。最後に、アルコールスプレーを雑巾に少量吹きかけて全体を拭き上げると、除菌もできて衛生的です。
デスク・オフィスチェア
デスクやオフィスチェアは基本的に水拭きで掃除します。机の天板や引き出しの中、オフィスチェアの背もたれや座面の裏側なども丁寧に拭き上げましょう。デスクやオフィスチェアにキャスターがついている場合は、ゴミや髪の毛などが絡みついていないかも忘れずにチェックします。絡まっている場合は、ハサミで細かく切りながら取り除いていきましょう。
トイレ
トイレは普段から掃除している場合も多いでしょう。そのため、基本的な掃除より一歩踏み込んだ掃除を行います。便器は重曹を粉のまま投入し、つけ置き洗いをします。上からクエン酸を振りかけると重曹が酸に反応してモコモコと泡立ち、便器内の汚れが泡で浮き上がり、洗浄できます。水洗タンクの裏側や手洗い場、鏡なども丁寧に水拭きして掃除しましょう。
天井
天井もオフィスのなかでホコリが溜まりやすい部分のひとつです。特に、部屋の角などは蜘蛛の巣などが張りやすく不衛生になりがち。はたきやモップを使って丁寧にほこりや汚れを払いましょう。天井の掃除を行うとオフィス内にホコリが舞うため、窓を開けて換気をしながら行います。その際、オフィス内にいる他の人たちにも一声かけてから行うとよいです。上から舞うホコリは吸い込みやすいため、マスクはもちろん、ゴーグルや眼鏡などで目元も保護しながら行いましょう。
照明器具
照明器具の掃除を行う際には、必ず電源を切ってから始めます。白熱灯の場合、電気を消してからもしばらくは高温になっているため、すぐに触らないよう注意が必要です。照明カバーは外して硬く絞った雑巾などで拭き上げ、照明本体はハタキなどでホコリを落とします。照明の掃除は高所の作業となるため、脚立などを使って複数人で安全を確保しながら行います。また、デザイン性の高い照明器具の場合は、破損をしないよう十分に注意して掃除をします。素材によっては濡れた雑巾が適さない場合もあるため、事前に照明の取り扱い説明書を確認し、掃除方法をチェックしておくと安心です。
エアコン
オフィスのエアコンは業務用か、一般用かによっても掃除の方法が異なります。どちらのタイプでもフィルターの取り外しを行えるものが多いので、まずはフィルターの掃除を行うのがよいでしょう。フィルターは、掃除機などでホコリを吸い取り、水洗い可能なものは水洗いします。ただし、水洗い後は完全に乾くまでエアコンを使えなくなるため、タイミングに注意しましょう。本体の掃除に関してはエアコンの説明書などを確認して行うのがおすすめです。エアコンが汚れていると、不衛生であるだけでなく空調効率が悪くなり電気代が多くかかるようになります。年に1回は専門業者に依頼して掃除を行うのもおすすめです。
オフィスの不用品の処分方法
掃除をしていると、壊れたOA機器やオフィスチェアなどの不用品が出て来ることもあります。後回しにしてしまうと、そのまま放置されることが多いため大掃除をしている間に処分方法を確認して手配します。民間の粗大ゴミ回収業者へ依頼する他、オフィス用品の買い取り専門店やリサイクルショップを利用する方法もあります。責任者に処分方法を確認し、後日すぐに処分できるよう手配をしましょう。
オフィスの掃除にしっかりと取り組もう
毎日使うオフィスだからこそ、衛生的に保つ必要があります。特に、来客が行き来するオフィスでは、掃除が行き届いているかどうかは大変重要です。企業の印象を左右する場合もあるでしょう。法律で定められている回数や期間を適切に遵守し、しっかりとオフィスの大掃除に取り組んでみてください。
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