仕事がつらい、やめたい…。そんな方はここへ相談

更新日:2023.04.07スタッフブログ
悩みを相談する人

長時間労働をさせられていたり、パワハラを受けていたりと、仕事のことで悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。悩みはひとりで抱え込まずに相談しましょう。身近に相談できる方がいない場合は、厚生労働省や法務省が運営する相談機関を利用して下さい。おすすめの相談機関には、「総合労働相談コーナー」「労働条件相談ほっとライン」「みんなの人権110番」「こころの耳」といったものがあります。転職エージェントに依頼して、転職サポートしてもらうのもおすすめです。こちらでは、仕事の悩みを相談できる機関についてご紹介します

総合労働相談コーナー

総合労働相談コーナーは、厚生労働省が開設した相談窓口です。職場のトラブル全般の相談を受け付けています。職場のいじめ・嫌がらせ・パワハラ・セクハラ・配置転換・解雇・賃金引き下げといった問題に悩んでいる方は、連絡してみましょう。相談方法は電話と面談から選べます。料金は無料です。

総合労働相談コーナーは、労働局や労働基準監督署内に設置されています。面談したい場合は各都道府県の労働局、労働基準監督署に向かいましょう。

さまざまな労働問題に関して、解決方法の提案やアドバイスをするのが本機関の役割です。問題に直接介入して解決してくれるわけではありません。しかし、解決方法を案内したり、労働局や労働基準監督署へ取り次いだりすることで、解決を促します。自分では解決できない悩みがある場合は、相談コーナーでアドバイスを受ければ解決策が見つかるかもしれません。

総合労働相談コーナーで行っている提案は、次の様なものです。

社内解決を促す

総合労働相談コーナーでは、まずは会社と労働者の歩み寄りによる解決を目指します。そのため、会社側が問題を把握しきれていないと判断された場合、社内の人事課や窓口への相談を促されます。もしも、相談が持ちかけられても会社側に動きがなければ、指導やあっせんの案内も可能です。

会社への指導、あっせんを案内

社内での解決が難しいと判断された場合、労働局長による助言や指導、紛争調整委員会のあっせんを勧められます。会社に対して助言や指導、解決のための具体的な指示をすることで、解決を目指します。ただし、労働局長や紛争調査委員会が会社に改善を強制することはできません。会社側が応じてくれなければ法的措置が必要な場合もあり、弁護士への相談を勧められるケースもあります。

労基署に取り次ぐ

明らかな法令違反があれば、労基署に取り次いだり、申告方法を案内してくれたりする場合があります。法令違反なのか自分では分からない場合は、総合労働相談コーナーに相談し、判断を仰いではいかがでしょうか。

労働条件相談ほっとライン

労働条件相談ほっとラインは、時間外労働や過重労働についての相談を受け付ける相談窓口です。相談形式は電話相談になります。無料かつ匿名で利用できるため、気軽に連絡できます。

労働条件相談ほっとラインは、2014年に若者の「使い捨て」が疑われる企業に対しての取組強化の一環として開設されました。厚生労働省の委託事業で、公益社団法人全国労働基準関係団体連合会が運営しています。

労働条件相談ほっとラインによく寄せられている相談は、以下の様なものです。

労働条件、就業規則について

会社には、労働条件や就業規則を明示する義務があります。しかし、実際には開示を拒否され、困っている方も少なくありません。ほっとラインでは、会社側にどの様にして明示に応じさせるかアドバイスを行います。

労働時間について

労働基準法で定める労働時間の限度は、1日8時間、週40時間までです。基準を超えて労働させる場合は、時間外労働として割増賃金の支払いが定められています。また、事業者が従業員に時間外労働をさせる場合、36協定を締結し、全員に周知しなければなりません。

固定残業代について

固定残業制が正しく運用されていない企業は少なくなく、悩んでいる労働者は多くいらっしゃいます。固定残業制を採用している場合でも、規定以上に残業した場合は別途残業代が必要です。適正な残業代が支払われていない場合は、相談してみましょう。

退職や解雇について

退職や解雇について悩んでいる方も多くいらっしゃいます。多いのは、退職を希望しても人手不足を理由に認めてもらえなかったり、理由もなく解雇されたりといったケースです。会社都合での退職を自主都合にさせられるケースもあります。会社の要求にそのまま応じると本人に不利な状況になってしまうため、注意が必要です。

みんなの人権100番

パワハラ・差別・虐待・いじめ・体罰といった悩みの相談を受け付ける機関です。法務省が管轄しています。相談料金は無料で、電話相談もしくは面談から好きな形式を選んで相談できます。電話をかけると、最寄りの法務局または地方法務局につながる仕組みです。

みんなの人権110番では、相談を受けた際に職員や人権擁護委員が、人権侵害が認められるか調査を行います。調査で人権侵害が認められれば、適切な措置が行われます。アフターケアも行ってくれるため、手続きが終わった後も安心です。

措置には、関係機関の紹介や法律を行う「援助」や、当事者の間に入る「調整」があります。また、人権侵害を行った者に「説示・勧告」をし、改善を求める場合もあります。人権侵害的な扱いに悩んでいる方は、ぜひ連絡してみましょう。

こころの耳

「こころの耳」は、働く方の心身の健康をサポートするポータルサイトです。厚生労働省が運営しています。仕事や人間関係の悩み、長時間労働についての相談を受け付けています。労働者はもちろん、その家族や事業者の方も相談可能です。相談は無料で、電話かメールいずれかを選べます。仕事のことでお悩みの方や、家族が仕事に悩んでいる方は、連絡してみてはいかがでしょうか。

「こころの耳」の公式ホームページには、ストレスチェックやセルフケアの方法といった、ためになるコンテンツが掲載されています。相談を利用しない方にもおすすめです。いくつかの簡単な質問に答えるだけで、ストレスの溜まり具合や疲労蓄積度が分かります。仕事のことでお悩みの方は、ストレスチェックだけでも受けてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントを利用する

現在の職場を辞め、転職したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。その様な場合には、転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントとは、登録をすると転職相談に乗ってくれ、求人紹介や面接のセッティング、給与交渉といったあらゆるサポートを行ってくれるサービスです。入社が決まると企業からエージェントに謝礼が行く仕組みになっているため、利用料はかかりません。

転職エージェントを利用することで、自分のキャリアを客観的に判断してもらえ、転職活動がスムーズに進みやすくなります。また、面接では伝えきれなかった転職者のセールスポイントを人事に伝えてくれるケースもあります。転職を希望する方におすすめのサービスです。

ただし、実績不足の転職エージェントに依頼すると、本人に合わない企業やブラック企業を勧められる場合があります。エージェントを選ぶ際は十分注意しましょう。また、担当者と電話や面談をしながらの転職活動となるため、時間がかかってしまうというデメリットもあります。

とはいえ転職エージェントは、一から転職をはじめるのが大変だと考えている方に最適なサービスです。転職をお考えの方は、ぜひ利用を検討してみて下さい。

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