【例文付き】育休・産休に入る人へのメッセージ|マナーと注意点

更新日:2025.06.20スタッフブログ

【例文付き】産休・育休に入る人へのメッセージ|マナーと注意点

産休や育休は、女性が社会進出するうえで不可欠な制度の一つです。従来、日本の職場は、「産休や育休が取りにくい」と指摘されてきました。それでも、多くの女性が働くなか、近年は産休・育休の取得率も上がったと見られています。職場で同僚や後輩・部下が産休や育休に入る際は、お祝いの気持ちを込めてメッセージを送りたいものです。そこで今回は、産休・育休する同僚などにメッセージを送る時のマナーや注意点を、例文とともにご紹介します。なお、育休・産休により一時的に人手が不足する場合は、電話対応業務を外部に任せられる、「秘書代行・電話秘書」サービスの活用もおすすめです。

産休・育休に入る人へのメッセージ例文

産休・育休に入る人へのメッセージ例文

産休・育休に入る人へのメッセージは、相手に合わせて、文章の内容を書き換えるとよいでしょう。

【上司】へのメッセージ

上司や先輩が産休・育休に入る時は、日頃の感謝を込めて、丁寧なメッセージを送りたいところです。

≪例文≫
〇〇さん、この度はおめでとうございます。日頃は、公私にわたり大変お世話になっております。これまでは〇〇さんに頼りがちでしたが、育休後は、教えていただいたことを活かし成長した姿をお見せしたいと思います。育休中は、くれぐれも無理なさらず、リラックスしてお過ごしください。また職場に戻られた折は、ぜひ以前と同様にご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

産休・育休に入る上司や先輩へメッセージを送る場合は、最初に感謝の気持ちを伝えてから産休中の健康を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。最後に、復帰後の指導を願う言葉で締めくくると、自然な流れになります。また、上司・先輩が部長や課長であれば役職名で呼び、「ご自愛ください」「ご指導ご鞭撻」など丁寧な表現を用いるのが適切です。

【同僚】へのメッセージ

職場の同僚が産休・育休に入る時は、あまり堅苦しく考えず、少し親近感のある表現でメッセージを送っても大丈夫です。

≪例文≫
〇〇さん、おめでとうございます。ここ数日は、担当業務の引継ぎやスケジュール調整など、本当にお疲れ様でした。進行中のプロジェクトは私が責任をもって引き継ぎますので、育休中はゆっくり体を休めてください。職場に復帰後は、また一緒にランチや買い物を楽しみましょう。

これから産休・育休に入る際、多くの方々は休暇の直前まで引継ぎ作業を行い、仕事を滞らせないように努めています。重要な業務は、信頼できる同僚に引き継ぐ場合もあるでしょう。自分が仕事を頼まれた時は、きちんと進める旨を伝えて相手に安心してもらうことが大切です。また、同僚と親しい関係であれば、産休のメッセージで復帰後の楽しみに一言触れると喜ばれるでしょう。

【後輩や部下】へのメッセージ

後輩や部下は、産休・育休のため先輩に仕事を任せることとなり、心苦しく感じているケースが少なくありません。その点に配慮し、先輩からのメッセージでは、後輩や部下に安心感を与えることが大切になります。

≪例文≫
〇〇さん、おめでとう。いろいろな仕事を産休直前まで頑張ってくれたので、とても助かりました。あとは大丈夫なので、育休中は赤ちゃんと自分のことを最優先に考えて過ごしてくださいね。職場に復帰したら、また一緒に頑張りたいので、力を貸してもらえると嬉しいです。あと、困ったことがあれば、遠慮なく連絡してください。

後輩や部下が産休・育休に入ることを引け目に感じている場合、「仕事は大丈夫」「自分のことを最優先に」と伝えれば、不安を取り除けるでしょう。また、「気軽に連絡して」と添えれば、安心感は増すと考えられます。

【取引先】へのメッセージ

取引先から産休・育休に入ると連絡があった時も、社内向けと同様、丁寧なメッセージを送りたいものです。

≪例文≫
〇〇様、日頃は大変お世話になっております。この度は、ご懐妊とのこと、本当におめでとうございます。ご多忙のなか、わざわざご連絡くださり誠にありがとうございます。業務の引継ぎなどについては、△△様と連絡を取らせていただきます。しばらくは大変かと存じますが、くれぐれもご自愛ください。また、仕事場で元気なお姿が拝見できる日を心待ちにしております。

取引先に向けて産休・育休に入る人へのメッセージを送る場合、失礼のない言葉遣いを心がけることが大事です。業務をスムーズに引き継げば、担当者に安心してもらえるでしょう。また、職場復帰を心待ちにしている旨も伝えれば、好印象につながると考えられます。どれほど医療が進歩しても、出産や育児では、何が起こるか分からないといわれています。そのため、産休・育休に入る人へは、思いやりのある優しい言葉でメッセージを送るように心がけましょう。

産休・育休に入る人へメッセージを送る際の注意点

産休・育休に入る人へメッセージを送る際の注意点

出産や育児では何があるか分からないため、これから産休・育休に入る女性は、とてもデリケートになっています。このような心情に配慮し、産休・育休に入る人へメッセージを送る際は、そのタイミングや言葉遣いに十分な注意が必要です。

メッセージを送るタイミング

産休・育休メッセージの注意点

産休・育休に入る人へメッセージを送るタイミングは、ケースバイケースで判断するとよいでしょう。普段、あまり本人との接点がない場合、タイミングを逃すとメッセージを伝えられないかもしれません。お互いに顔を合わせる機会が少ない時は、産休・育休の前に時間を見つけ、「体に気をつけてね」などの言葉をかけておくと安心です。

一方、プライベートでも接点がある場合、産休・育休に入ってからメッセージを伝える方法もあります。本人の体調が落ち着いている時など、手土産を用意して話を聞きに行けば、出産や子育てへの不安を和らげてもらえるかもしれません。なお、職場関係のメッセージは産休直前や最終出社日に送るケースが一般的ですが、相手や職場の状況をふまえて判断しましょう。

過度な期待は慎む

産休・育休を取る人へのメッセージで、これから生まれてくる子どもに過度な期待を寄せることは慎みたいところです。女性は、出産・育児に向けて、期待とともに不安も感じています。その際、周りから過度な期待が寄せられると、大きなプレッシャーやストレスになりがちです。

場合によっては、精神的な負担が重くなり、体調面に影響する可能性もあります。出産を控えた女性は多少なりとも不安を抱えているため、「〇〇な子を産んでくださいね」といったメッセージは好ましくありません。その代わり、女性の体調を気遣う言葉を伝える配慮が求められます。

子どもの性別には触れないように

産休・育休する人に向けたメッセージでは、子どもの性別に触れないのが無難です。赤ちゃんの性別については、「元気な男の子」「かわいい女の子」などの表現を使いたくなるかもしれません。ただし、人によっては、性別に触れてほしくないと思っている場合があります。性別に対する思いは人それぞれ異なるため、メッセージを送る時は、安易に触れないほうがよいと考えられます。

縁起の悪い言葉は避ける

産休・育休をお祝いするメッセージで、縁起の悪い言葉を使うのはマナー違反です。古くから、日本では、お祝いの時に縁起の悪い「忌み言葉」は避けるべきと考えられてきました。懐妊や出産の場合、忌み言葉として、「流れる」「落ちる」「消える」「切る」「絶える」「なくなる」などが知られています。いずれも縁起がよくないため、産休・育休する人へのメッセージでは、使用を避ける必要があります。

職場復帰しやすい一言は大切

産休・育休を取得する人に向けたメッセージにおいて、職場復帰しやすい一言を添えることは大切です。女性が出産・育児のため休暇を取る際は、生活が落ち着いてから復職を検討する方も少なくありません。そうした状況を踏まえ、産休・育休をお祝いするメッセージには、職場へ戻りやすくなるような一言を添えると、より喜ばれるでしょう。

たとえば、「また、職場でお会いできるのを楽しみにしております」「復帰後は、みんなでフォローできるように頑張ります」などの言葉はおすすめできます。

メッセージは短めに

産休・育休する人に寄せ書きでメッセージを送る時は、短めに書くのが適切です。寄せ書きの場合、あまりメッセージが長いと、他の人たちが気持ちを伝えるスペースは減ってしまいます。また、休暇に入る本人も、余計なプレッシャーを感じる可能性があります。色紙やメッセージカードは形状や色合いによって印象が変わるため、シンプルなデザインを選ぶのが妥当です。

これらの点に注意してメッセージを送れば、出産・育児を控えた女性は、安心して産休・育休に入れるでしょう。

産休に入る人へのメッセージ|よくある質問

産休に入る人へのメッセージ|よくある質問

産休に入る人へメッセージを送る時は、いろいろな思いがあふれ、何を書くか悩むかもしれません。以下では、メッセージの内容などについて、よくある質問をご紹介します。

Q:産休に入る人へのプレゼントは何がいい?

A:産休に入る方へのプレゼントには、相手の体調や気持ちに配慮した品物を選ぶことが大切です。食べ物類は好みや体調に影響する可能性があるため、避けるのが無難です。代わりに、マタニティピローやマッサージオイル、バスグッズなどのボディケア用品や、華やかな気持ちを届けられるフラワーギフトなどを贈ると喜ばれるでしょう。ノンカフェイン飲料・お食事券・家事代行サービスのチケット・フォトフレームなど、実用的な雑貨もおすすめです。

なお、一般的には安定期に入るまでは、出産に関するお祝いは控えるのがマナーとされています。

Q:産休に入る人への寄せ書きに書く無難な一言は?

A:
①〇〇さんの新しい生活を心から応援しています。
②また落ち着いたら、赤ちゃんの話を聞かせてくださいね。
③体調に気をつけて、穏やかな日々をお過ごしください。

Q:産休に入る際もらって嬉しいメッセージは?

A:
①頑張り屋さんな〇〇さんのことですから、きっと素敵なママになりますね。
②また一緒に働ける日をみんなで楽しみにしています。
③何かあったら遠慮なく連絡してくださいね。

Q:産休に入る人への英語でのメッセージ例文は?

A:
①「Congratulations on your pregnancy!」(妊娠おめでとう!)
②「Wishing you all the best on your maternity leave. 」(素敵な産休になりますように。)

Q:育休に入る男性へのメッセージは?

A:育休に入る男性へのメッセージについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

>>育休に入る男性へのメッセージ

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