インターネット回線の種類と選び方のポイント

更新日:2022.05.06スタッフブログ

タブレットとワイヤレスキーボード

自宅にインターネット回線をつなぐのが当たり前となった今の時代。情報収集に便利なのは確かですが、「回線の種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」とお悩みの方も多いと思います。そこで今回は、当社のシステム担当者である私が、ネット回線の種類を、選び方のポイントも交えてご紹介しまう。今後の回線選びの参考にしてみて下さい。

一番のインターネット回線は?

アナログ電話回線

インターネットの黎明期から使われてきた回線で、もっともレトロな接続方法です。その名の通り、パソコンとモデムを個人宅に使われているアナログ電話回線につなぎ、プロバイダーへと接続します。電話回線を占有するため、ネット接続中は電話利用ができず、その時間に応じて電話料金も発生します。初期のネット技術をベースに利用されてきたことから、回線速度はきわめて遅く、大量の情報伝達と送受信には対応しきれない課題を抱えます。

ISDN回線

アナログ電話回線と同じく、電話回線接続によるネット回線タイプです。デジタル電話回線を使うため、新たに電話回線を導入する設置工事が必要です。新たに回線を増やすため、インターネット利用時も電話をかけることが可能です。ただし、アナログ電話回線と同様、ダイヤルアップ接続で行うため、電話料金は接続時間に応じて発生します。2線同時利用のため、通信速度も速く、128Kbpsの送受信が可能です。

ADSL

アナログ電話回線を使いながら、大量の情報通信と高速データの送受信を可能とする技術です。ISDN回線と異なり、既存の電話回線を利用するため、新たに回線工事をする必要もありません。ADSL対応のネットサービスを申し込むだけで高速インターネット環境を実現できます。インターネット利用時でも通話ができるところもメリットです。利用するには、専用のADSLモデムとLANケーブルが必要です。

光回線

光ファイバーと呼ばれるケーブルを使ってネット利用する方法です。「FTTH」とも言われますが、一般的には光ファイバーで知られています。

光ファイバーを利用する際は、対応事業者に申し込んで自宅まで光ファイバーケーブルを引き込む工事が必要です。通信のスピードと安定性は抜群で、最大1Gbpsの受信が可能。ネット上の動画や画像のダウンロードもストレスフリーで行うことができます。

光ファイバーの料金は、プロバイダーの料金プランや契約年数によりますが、月額3,500円~6,000円くらいと言われています。導入の際は工事料金が必要ですが、長期契約をすることによって無料になったり割引などもあります。

ケーブルTV

テレビ視聴に使われる一般的なケーブルを利用してインターネット接続する方法です。テレビコンテンツの配信を前提とした回線であることから、下りの回線速度(ネット情報の閲覧、動画の視聴など)はきわめて速く、かつ安定しています。インターネット環境に適した性能を持つことから、ケーブルテレビ事業者によるネット接続サービスがいくつも登場し、広く利用されています。

WiMAX

WiMAXとは、KDDIグループのUQコミュニケーションズが提供する無線のインターネット接続方法です。パソコンやスマホなどでインターネット利用する際は、モバイルルーターと呼ばれる小型の中継機器を使います。日本でサービスがはじまったのは2009年頃ですので歴史はまだ浅いですが、持ち運びにも便利で、場所を問わずどこでもインターネット接続可能なことから、会社・個人問わず多くの人に利用されています。

WiMAXの最高通信速度は220Mbpsで、光回線並みの高速通信が可能です。ただし、固定回線と比べ安定性は弱く、建物の性質や環境によってはスムーズなデータの送受信ができず使いづらくなる恐れもあります。

インターネットケーブル

回線選びのポイントのまとめ

これまでの説明でお分かりかと思いますが、ネット回線は大きく分けて「有線タイプ」と「無線タイプ」の2種類があります。
有線タイプの中でも、ADSLなどの「電話回線タイプ」と光ファイバーを使った「光回線タイプ」の2つがあります。高速の情報伝達が可能で、通信環境も安定した光回線タイプが多くのユーザーに選ばれています。

ストレスフリーでネット利用ができる光回線ですが、それなりに月額料金がかかるのがデメリットです。また、事前に行われていない場合は、回線の引き込み工事も必要で、退去時には撤去工事に立ち会ったり、機器を返却する必要がある場合もあります。多少の手間と費用がかかることだけ知っておきましょう。

自宅専用なら光回線、外での活動が多いなら無線タイプを

どんな目的でインターネットを利用するかが、回線選びのポイントとなるでしょう。「外でネットは一切使わない」という方であれば、光回線がおすすめです。固定回線なので、安定した通信環境の中、快適にインターネットが利用できます。

反対に、「場所に縛られず、どこでもネット接続を行いたい」という方は、無線のWi-Fiが便利でしょう。月額料金も比較的安く、高速通信にも対応しています。ただし、地下や建物の奥で作業をすると、通信が安定しない恐れもあるため、できるだけ快適に使える環境を選ぶ必要があります。また、通信量の制限があるプランもあるため、動画などを積極的に視聴したい方は、事前にどの程度使えるのかチェックしておきましょう。

インターネット回線の種類選びは、利用目的にそって、賢く選ぶ様にして下さい。

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