行政書士と社会保険労務士でビジネスチャンス向上

更新日:2023.06.01スタッフブログ

ダブルライセンスを取得した人

ともに独占業務を持つ士業系資格の「行政書士」と「社会保険労務士」。どちらの資格試験も難易度が高く、どちらか一方の資格を取得するだけでも大変といわれています。しかし、ダブルライセンスの組み合わせとして、行政書士・社会保険労務士のふたつの資格に挑戦する方が増加傾向にあります。今回は、「行政書士」「社会保険労務士」のダブルライセンスによるメリットと、それぞれの資格の役割についてご紹介します

ダブルライセンスのメリットとは

行政書士と社会保険労務士の相性がよい理由

行政書士と社会保険労務士は、ダブルライセンスとして相性のよい資格です。会計設立時や許認可関係で必要となる行政書士、就業規則などの各種届出に必要な社会保険労務士。ふたつの資格を所有していることで、ビジネス面でのメリットが増えます。
例えば、行政書士としてある企業の設立手続き代理を請け負ったとします。社会保険労務士の資格を持っていれば、社会保険加入手続きの代理も可能、というふうに、ダブルライセンスが活躍する機会はたくさんあるでしょう。

また、「行政書士」と「社会保険労務士」は、どちらも同じ士業と呼ばれる、難易度の高い資格です。それゆえ、同時取得となると大変ですが、行政書士資格があると社会保険労務士の受験資格がえられます。通常、大学卒業など受験条件が課せられる社会保険労務士ですが、行政書士資格があれば学歴関係なく受験が可能です。
どちらもそう簡単に取得できる資格ではありませんが、独立事務所を開く場合はダブルライセンスのほうが仕事の幅も広がり、ビジネスチャンスも生まれやすくなるためおすすめです。

社会保険労務士の独占業務

社会保険労務士には独占業務が存在します。社会保険労務士の有名な独占業務としては、「労働保険」「社会保険」の手続きに関わる書類の作成・提出などがあります。そのほか、社会保険労務士にしか認められていない独占業務を下記にまとめたので参考にして下さい。

就業規則の作成および届出

労働トラブルの増加により、就業規則を見直す企業が増加傾向にあります。就業規則の作成および届出を仕事として行えるのは社会保険労務士のみとなっています。また、社会保険労務士ではない方がコンサルタントを名乗り、就業規則の作成を請け負った場合は社会保険労務士法違反になり罰金の発生や懲役刑になってしまうので注意が必要です。

助成金申請

厚生労働省関係の助成金申請についても、社会保険労務士の独占業務です。ほとんどが雇用関係の助成金を指しています。例として、派遣社員やフリーターなどの非正規労働者を正規雇用にするための施策、または高齢者対象の安定雇用に対する施策に対して、厚生労働省からもらえるお金が助成金と考えて下さい。この場合も、社会保険労務士以外の方が助成金申請をすると社会保険労務士法違反になるので注意しましょう。

行政書士の仕事内容とは

行政書士の専門分野を一言で表すなら、「許認可申請・事実関係証明・権利義務に関する書類の作成および申請代理」です。取り扱える書類の数は1万点以上におよぶといわれるほど、その守備範囲は広いものがあります。

官公署に提出する際に必要な書類作成

役所など官公署に提出する書類作成は、行政書士が得意とする仕事です。主な提出先として、「総務省・外務省などの省庁」「都庁・府庁・県庁」「市役所・区役所・町村役場」「保健所・警察署」などがあげられます。また、官公署に提出する書類で特に多くの割合を占めているのは、許認可申請書です。例として、「建築会社を開業したい方からの依頼を受け、建築業許可申請書を作成する」という仕事などがあります。

権利義務に関する書類作成

権利の発生・権利の主張・権利の失効」これらの権利義務に必要となる書類作成も行政書士の仕事となります。主な書類として、賃貸契約書・消費貸借契約書・請負契約書などの契約書類など。ほかには内容証明、遺産分割協議書、嘆願書などの作成があります。

事実証明に関する書類作成

事実証明に関する書類には、例えば議事録、会社の約款、公正証書遺言、実地調査にもとづく各種図面書類などがあります。行政書士は、これらの書類を書式に準じて作成するスキルを有します。作成だけでなく、相談対応も可能です。

ダブルライセンスで安定収入を!

士業と呼ばれている行政書士と社会保険労務士。ダブルライセンスのメリットと、それぞれの職務内容をご紹介しました。取得難易度は高めの行政書士と社会保険労務士ですが、高い難易度に見合うだけの社会的評価や高度なスキルを獲得できるのが大きな魅力です。ともに知名度も高く、人気の資格といえるでしょう。

ダブルライセンスであれば、仕事の幅も増え、クライアントに頼られることも多くなり、ビジネスチャンスも増えるでしょう。安定した評価や報酬を求める方は、行政書士・社会保険労務士のダブルライセンスに挑戦してみることをおすすめします。

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