意外と重要!軽視しがちなビジネスマナー

更新日:2023.03.31ビジネス豆知識

お中元

お中元の贈り方や結婚報告の方法といったことは、あまり調べずに行ってしまう方も少なくありません。しかし、マナーをよく確認してから行えば、より人間関係を円滑にできます。軽視してしまいがちなビジネスマナーも、ぜひ習得しておきましょう。こちらでは、お中元・ビジネス外の報告・冠婚葬祭・食事についてのマナーをご紹介します

お中元を贈る際のマナー

お中元は必ず贈らなければならないわけではありません。しかし、取引先や日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈る企業もあります。お中元ののしを書く際は、上段に「お中元」または「御中元」の文字を書きます。下段には、社名と、代表者の名前を書きましょう。お礼の品という意味で贈りたい場合は、上段の「お中元」の代わりに「お礼」や「御礼」と書いてください。

お中元は、風呂敷に包んで持参することが正式なマナーとされています。しかし、最近は相手の業務を妨げない様に、宅配便で贈る方が増えました。宅配便で送る場合は、品物に送り状を添えます。送り状には、日頃の感謝やお中元を送った旨を記載してください。

お中元を贈る時期は、7月初旬から7月15日です。西日本では、一月遅れで8月に贈る場合もありましたが、最近は全国的に7月に贈る様になっています。贈る時期を過ぎてしまったら、表書きを「暑中見舞い」や「残暑見舞い」にして贈りましょう。ちなみに、お歳暮は12月初旬から12月20日の期間に贈ります。

品物は、職場で分けられるものが喜ばれます。個包装のお菓子やジュース、お茶といったものがおすすめです。できるだけ冷蔵庫に入れないで済む品物を選んでください。切り分けなければならない果物やケーキは、避けたほうが無難です。また、食品会社にお中元を贈る場合は競合会社の商品を選ばないように注意しましょう。

ビジネス外の報告のマナー

結婚や休みの際の報告マナーについても覚えておくと安心です。

会社に結婚報告をする

職場で結婚報告をする際は、まず直属の上司に伝えるのがマナーです。一般的には直属の上司から上長、同僚の順番に伝えるべきだとされていますが、会社によって方針が異なります。直属の上司に報告したら、上長や同僚へは本人から伝えるのか、上司から伝えるのかといったことを確認しましょう。

また、結婚報告の際は、結婚に合わせて変わることがあれば伝えておくと、周りの方たちは対応しやすくなります。結婚式を行うのか、休みを取るのか、苗字は変わるのかといったことを伝えておくことをおすすめします。特に変わることがない場合は、「変わらずよろしくお願いします」と伝えましょう。

休みの報告

体調不良や病気で出社が難しい場合は、電話やメールで欠勤報告をします。ただし、メールでの欠勤連絡は不可と定められている会社もあるため、ご注意ください。声が出ない場合や、電話をかけるのが難しい場合を除いて、電話連絡が一般的です。

連絡の際は、一方的に休みたいと伝えるのではなく、休んでも構わないかうかがう形にすると印象が良くなります。また、仕事への影響を最小限にするために、欠席連絡はできるだけはやく行いましょう。

冠婚葬祭のマナー

仕事で関係のある方の葬儀や婚礼に呼ばれるケースもあります。マナーを覚えてきましょう。

葬儀のマナー

葬儀の際は喪服を着用するのが一般的です。しかし、地味な服装であれば平服で参加しても構いません。本来喪服は、遺族や近親者が喪に服す意味で着用するものでした。そのため、故人に対して哀悼の意を示せる服装であれば、参列者は喪服にこだわらなくても構わないことになっています。

平服で参列する際は、黒のスーツやネクタイ、ワンピースといった、できるだけ地味な服装を選びましょう。アクセサリーは基本的につけませんが、女性の場合はパールのネックレスやブローチであれば着用しても構いません。遺族の気持ちを考えた服装で向かいましょう。

どうしても事情があり、通夜や告別式に参加できないケースもあります。その様な場合は弔電を打ち、名刺を代理人に渡して参列してもらうか、後日お悔やみ状と香典を現金書留で送りましょう。遺族は葬儀の準備で忙しいため、電話でお悔やみを伝えるのは避けたほうが無難です。

婚礼のマナー

結婚式に招待された場合、女性はドレスの色に注意しましょう。まず、避けなければならないのは白色のドレスです。主役である新婦と色が被ってしまうため、タブーとされています。白い服を選んだつもりがなくても、明るいクリーム色の様な白に近い色を選ぶと、白に見えてしまうことがあるため、お気をつけください。男性の場合も、新郎と被ってしまうため明るい色はNGです。白はもちろん、明るいグレーやピンクといった白に近い色のスーツは避けましょう。

白色や、新郎新婦より目立ってしまう様な服装はマナー違反ですが、全身黒ずくめの格好は結婚式に適しません。お葬式のように見えてしまうおそれがあります。黒いワンピースやスーツを着る際は、明るい色の小物を加えましょう。主役を妨げない範囲で華やかな格好をするように心がけてください。

結婚式当日は、式場にはやめにつく様にします。遅くても15分前には受付を済ませておくと安心です。受付は基本的に新郎側と新婦側に分かれています。名前を伝えてお祝いの言葉を述べ、ご祝儀を渡しましょう。その後、受付係の指示にしたがって芳名帳を書いて、席次表をもらってください。席を確認したら、控え室で新郎新婦や親族、参列者に挨拶しながら開演を待ちましょう。

テーブルマナー

接待やパーティで仕事の関係者と食事をする場合もあります。ぜひテーブルマナーを覚えておきましょう。

洋食の場合

レストランについたら、大きな荷物はクロークに預けましょう。ハンドバックのような小さな荷物は背中と椅子の間に置きます。席には女性、目上の方の順番で、椅子の左側から座ってください。ナプキンは、折り目が手前に来る形で膝の上に置きます。口や指が汚れたら、ナプキンの端で拭いましょう。ナイフやフォークは並べられているものを外側から使っていきます。食事中に休む時は、皿の上にナイフとフォークを八の字に置いてください。食事が終わったらナイフとフォークを皿の右に並べ、ナプキンをたたんでテーブルの上に置きます。

食事中にナイフやフォークを落としてしまった時は、自分で拾わずにウエイター呼んで拾ってもらいましょう。自分で拾うとマナー違反になってしまうため、注意が必要です。ほかにも、カチャカチャと食器の音を立てたり、料理を口に入れたまま話したりといったことはマナー違反になります。行わないように注意しましょう。

和食の場合

箸を取り出す際、箸袋は膳の左上に縦に置いてください。テーブルの上に置く場合は左下に置きます。食事中に箸を置きたくなったら、箸置きを使いましょう。箸置きが用意されていない場合は、箸袋を結んで箸置きの代わりにします。料理が運ばれてきたら、蓋がついているものはすべて取ってください。取った蓋は裏返しにして置き、食べ終わったら戻します。

料理を口に入れる時は、箸で一口大にしてから食べましょう。また、お皿に複数の料理が盛られている場合は端の料理から食べることになっています。もしも食事中に汁物をこぼしてしまったら、少量なら懐紙で拭いてください。おしぼりは、なるべくテーブルを拭くのに使わないようにします。たくさんこぼしてしまったら、お店の方を呼びましょう。

和食でタブーとなっているのは、食卓の上にタバコを置くことやお椀越しに前を見ながら食べること(にらみ食い)、おしぼりで顔を拭くといった行為です。行わないように気をつけましょう。

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