コンピテンシーとは

更新日:2023.03.05ビジネス豆知識

コンピテンシーの高いチームの成長率

最近、コンピテンシーという言葉を良く耳にするようになりました。企業の生産性を高めるたには重要なキーワードになっているコンピテンシー。面接や評価の手法として注目されています。今回はコンピテンシーについて紹介したいと思います

コンピテンシーについて

コンピテンシーとは職務や役割において、高いパフォーマンスを維持できる人に見られる行動特性のことです。高いパフォーマンスを維持している人はなぜ他の人よりも高いパフォーマンスを発揮できているのでしょう?高いパフォーマンスを維持できる人には、必ずといっていいくらいに、高いパフォーマンスを発揮できる理由があります。その理由がコンピテンシーであり行動特性なのです。

専門知識があるのか、技術があるのか、基礎能力が備わっているからなのか。できる人のどこが他の人と違うのかを観察、分析していきます。そうして成功法則の明確化をしていきます。それを結果が出ていない社員に刷り込みマンパワーを向上させます。それが企業の生産性を上げることに繋がります。結果的に業績向上も期待ができます。

コンピテンシー誕生の背景

コンピテンシーという概念が誕生した背景には高い学歴や知識を持つ人が必ずしも高いパフォーマンスを発揮できるわけではないという気付きからでした。高いパフォーマンスを発揮できる人には高いパフォーマンスを発揮できる行動特性がある。そして高いパフォーマンスを発揮できるような考え方などにも特徴があるということが分かりました。高いパフォーマンスを発揮できる人の特性や企業が求めている結果をもたらすものがコンピテンシーです。

生産性向上が企業に必要な理由

また、現在の日本は働き手が不足しています。マンパワーが不足しがちです。少ない人員でも高いパフォーマンスを発揮することが企業にとって必要になってきています。生産性の向上に繋がるような高いパフォーマンスを発揮できる人、高いパフォーマンスを発揮できるように育成していくことに役立つのがコンピテンシーです。

スキルだけあっても結果に繋がらない

知識や資格の習得がスキルアップに繋がるのは間違いありませんが、周りの人よりも高いスキルがあっても結果に繋がらない人もいます。それは結果に繋がる行動をしていないからです。高いパフォーマンスを発揮する人の行動特性、コンピテンシーを取り入れればよいのです。能力と行動が揃っていないと結果には繋がりません。

コンピテンシーを導入するメリット

業績の向上に繋がる

企業内で高いパフォーマンスを発揮している人のコンピテンシーを他の従業員も理解して身につけることで企業全体の業績向上に繋がります。

生産性の向上に繋がる

高いパフォーマンスを発揮している人のコンピテンシーが企業内に浸透して従業員に広まることで、従業員一人一人の思考や行動が変わってきます。結果的に生産性の向上に繋がります。

従業員の意識改革に繋がる。

高いパフォーマンスを発揮している人のコンピテンシーを企業として明確にすることにより、従業員は企業が求めている人物像が分かりやすくなります。コンピテンシーに沿って働くようになると、思考や行動が変わってきます。結果的に従業員に意識改革に繋がります。

コンピテンシーモデルの設定

コンピテンシーモデルは一般的なモデルはあり

ません。企業によって必要な人材、高いパフォーマンスを発揮する人材は異なります。コンピテンシーモデルは各企業によって設定が必要です。

コンピテンシーモデルの明確化

どのような人材が企業にとって必要なのかをはっきりさせる必要があります。結果を出して業績に貢献している人をコンピテンシーモデルにする企業。業務効率化によって生産性を向上させている人をコンピテンシーモデルにする企業。どのようなコンピテンシーモデルにするのかは企業によって異なります。これをはっきりさせないとコンピテンシーモデルが曖昧になってしまう可能性があります。

モデルには、理想とする人をモデルにする「理想型」、実在の高いパフォーマンスを発揮している人をモデルにする「実在型」、両方の良い点を合わせてモデルにする「ハイブリッド型」があります。そして高いパフォーマンスを発揮している人の行動特性を把握して評価できる項目をヒアリングします。

高いパフォーマンスを発揮している人とそうでない人の行動特性の違いもきっちりと把握しなければいけません。何度も面談しコミュニケーションをしっかり取って把握する必要があります。企業としてコンピテンシーモデルが決まったら社内に浸透させます。目的と運用するルールをはっきりさせて上層部から浸透させましょう。コンピテンシーモデル導入の目的は従業員の意識改革、生産性、業績の向上です。

コンピテンシーモデルの活用

企業によって活用できる場面が違うと思いますが、採用面接や人事評価、教育や育成に役立てることが可能です。今回はコンピテンシーについて紹介しました。高いパフォーマンスを発揮できる人が企業内にたくさんいればいるほど、生産性や業績の向上、また、従業員の意識改革にも繋がります。コンピテンシーを導入した後には検証して、コンピテンシーモデルのブラッシュアップをしていくとより効果的でしょう。この機会にコンピテンシーを導入してみてはいかがでしょうか。

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