リカレント教育について

2020.05.04ビジネス豆知識
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人生80年と言われる時代が終わり、これからは人生100年の時代になります。近年は働き方も多様化しており、変化し続ける社会に対応するためには学び続けることが大切で就労と教育を交互に行うことが必要です。そのために政府も推奨している学び直しが注目されています。今回はリカレント教育について紹介します。

リカレント教育

 

「リカレント教育」

リカレント(recurrent)は反復、循環、回帰という意味です。回帰教育や循環教育とも言われますし生涯教育構想とも言われます。リカレント教育は、スウェーデンの教育大臣だったオルフ・パルメが(のちに首相になる)1969年にベルサイユで開催された欧州教育大臣会議において紹介したのが最初です。
翌年の1970年に経済協力開発機構(OECD)が公式採用した生涯教育の一形態です。1973年には報告書として「リカレント教育、生涯学習のための戦略」が公表されて世界的に広まりました。

個人が義務教育や基礎教育を修了して就労しても、必要とするならば改めて教育を受けることができるシステムです。変わりゆく社会に対応するためには生涯にわたって教育を受けることが大切とされています。

日本では終身雇用制度が崩れて働き方の多様化しています。それに伴い子供の頃に身に付けた知識やスキルが社会で役に立たないことがあります。状況に応じて再教育を受けることで、変化の激しい社会に対応できる知識やスキルを身に付けることが可能です。人生100年時代を生き抜くためには、就労と教育を交互に行うことが望ましいとされています。就職後、フルタイム学習をすることで知識や技術、資格を取得してどんどんとキャリアアップを図るというものです。

リカレント教育が必要なわけ

労働人口の減少

今の日本は少子高齢化によって働き手が不足しているのが現状です。労働力不足を補うためには、定年退職後の高齢者や結婚や出産で退職した女性の再雇用ができるのが政府としても望ましい策です。
しかし、ただ単に再雇用しても労働力不足や環境の変化に対応できない人材では労働力不足を補うのは厳しいです。

そのため、環境の変化に対応できる人材の育成方法としてリカレント教育が必要とされています。
再教育することによって新しい知識やスキルを身に付けることが可能です。
スキルアップすることによって、足りない労働力を補うことができると共に、個人生産力の向上にも繋がります。

多様化する日本

多様化する働き方、生き方に注目が集まる現代です。それでも、個人個人様々な事情があって働けない人もいます。知識やスキルを身に付けたくてもできない人もいます。政府としては、そのような人にも学び直すことができる機会を設け、リカレント教育を受けやすい環境を作りたいと考えています。家庭と仕事と学習を両立するのは大変です。

大変ですが家庭と仕事を両立しながらも学ぶことができる環境を整えるためにリカレント教育が必要なのです。優秀な人材を求める企業と新たなスキルを手に入れてキャリアアップをはかる個人。お互いが上手くかみ合うことで個人も企業も成長することができます。

経済産業省は、個人の成長と企業の成長のベクトルを合わせることで生産性の向上を実現することができると政府に求めています。政府は働き方改革とともにリカレント教育の推進を進めています。

リカレント教育のメリット

リカレント教育を受けてスキルアップしたい、もしくは再就職したいなどリカレント教育を受けたいと望んでいる人は学習に対する高いモチベーションを持っています。そのため、学んだことを吸収するのも早く効率的に学習ができます。学んだスキルを活かして専門的な職業に就くことも可能です。リカレント教育で学び直すことによってキャリアアップすることができます。

学び直すということは自己啓発にも繋がります。その結果、年収が増加することもあります。社会人経験を経てからの学び直しは、学習した効果が仕事に直結しやすく、新たな人脈から受ける刺激が自身のモチベーションアップになります。リカレント教育のメリットは新しい自分の可能性に気が付けることと、今まで以上の自分になれることです。企業としてもスキルアップしたことをすぐに業務に反映してくれる従業員がいるということはかなりのメリットです。

業務効率化はもちろん生産性の向上に繋がります。継続して就労と学びを繰り返す従業員は優秀な人材になる可能性がかなり高いです。業務に必要なスキルをどんどん身に付けていくことで優秀な人材が増えれば企業としての魅力もアップしますし他企業との競争にも有利になります。優秀な人材がいる企業には人も集まりやすく人材の確保に頭を悩ますことも少なくなります。リカレント制度で学び直すことができる企業には、出産や介護などで休んでいた人材の復帰も問題なくできます。

そのため、しばらく休んでいた人材も安心して復職することができます。人材不足の時代に新しい人材を募集するとなれば企業としても大変ですがリカレント教育を実施していれば、新しく募集する手間もコストも削減できます。リカレント教育は従業員にも企業にもメリットが多くあります。

リカレント教育について紹介しました。日本のリカレント教育はまだまだこれからですが、学び直すことで新しい知識やスキルを手に入れることができます。人生100年時代に向けてリカレント教育は非常に有効な手段です。今後の長い人生を充実して生き抜くために、自身を見つめ直してキャリアアップをはかってみるのはいかがでしょうか。

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