カジュアル化が進むビジネスシーン。海外では?

2020.04.09ビジネス豆知識
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スーツ着用は、これまで日本の職場で当たり前と考えられてきました。ただ最近は、そんな風潮を時代遅れと指摘する声が増えています。世界に目を向けると、職場での服装は多種多様です。もちろんスーツにはスーツの良さがありますが、いろいろな事例を知ると強制するものではないと感じられるかもしれません。そこで今回は、世界各国の会社員はどういった服装で働いているのか現状をご紹介します。

ビジネスカジュアル

日本

日本の企業では、スーツ着用が一般的な勤務スタイルです。朝の通勤電車に乗れば、会社員の大半がスーツ姿で出社していると分かります。

とはいえ最近は、徐々に変化が起きています。変化の引き金となった大きな要因は、日本の高温多湿な気候です。かつて真夏の街にはスーツにネクタイで汗まみれのビジネスマンがあふれましたが、各地で暑苦しいといった声が上がり始めました。

職種や業務内容によっては、季節に関係なくオフィスカジュアルや私服で勤務できる職場も増加中です。スーツはデザイン的に動きにくい面があり、社外の目を気にしなくて済む場合にはTシャツやジーンズも受け入れられています。

かしこまった場ではスーツ着用が主流ですが、クールビズの影響もあり日本ではオフィスカジュアルを始めスーツにこだわらない勤務スタイルが広まっています。

中国

中国のファッション事情に目を向けると、若い世代の女性は基本的に地味なスタイルを選びません。街中で、日本の森ガールを思わせる服装の20代女性はほとんど見かけないといわれています。

そんな傾向は、オフィスファッションにも反映されています。日本の新宿に匹敵するレベルのビジネス街に勤める女性たちの場合、夏になれば露出度の高いバカンススタイルが定番です。北京では夏と冬が1年の大半を占め、夏はサンダルスタイル、冬はブーツスタイルで出社する女性が数多く見られます。

男性社員も、学生や休日の普段着と大差ないスタイルが主流です。平日の地下鉄に、スーツやYシャツ姿の男性はわずかしか乗っていません。スーツを着用していても着こなしている印象はなく、肩の上にはおっている感じです。

これらの状況から、中国では男女を問わずオフィスでの服装はカジュアル中心といわれています。

アメリカ

アメリカでは、日本と同様、ビジネスシーンでの服装の自由度が高まる傾向にあります。ゴールドマン・サックスが発表したドレスコードの緩和は、そんな時代の流れを物語ると見られる出来事です。

ゴールドマン・サックスは、ウォール街にある金融大手の企業として知られます。ウォール街は、かつてビシッとスーツを着こなすビジネスマンが印象的でした。そんな街を象徴する企業の方針転換は、時代の移り変わりを示すニュースとして注目を集めています。

同社幹部の話によれば、服装の規定を緩める理由は職場にカジュアルな環境を求める声が増えているためです。いま職員の多くを占める若者は堅苦しいスーツでの出勤を好まず、そのニーズに企業側が応えたといえます。

アメリカ国内ではゴールドマン・サックスに限らず勤務スタイルが変わりつつあり、今後はさらにカジュアル化が進むかもしれません。

ドイツ

ドイツは、職場での服装の自由度が高いお国柄です。オフィス勤務であれば作業しやすいカジュアルなスタイルが多く、外勤の際は正装するといった具合にビジネスシーンに応じて服装を使い分けています。

内勤の場合、ポロシャツ姿やTシャツにジーンズで問題ありません。会社によっては、従業員の多くがスニーカーで出社します。夏場の暑い日には、かなりラフな勤務スタイルも見られます。時には注意される場合もありますが、職場の服装に関しては基本的にとても寛容です。

服装を厳しく規定しない環境は、個人主義を重んじるドイツ社会のなかで生まれました。学生は個性を育むための教育を受けており、職場の服装を決める時でも個人の判断に委ねられます。

自分で選ぶ以上は衣服にも自己責任を問われる厳しい環境ですが、働きやすい格好は仕事の効率化につながっています。

フランス

フランスの場合、性別や会社でのポストによって勤務時のスタイルに対する意識が異なります。

大企業の管理職にある30~60代の女性は服装に気品を求める傾向が強く、ブランド物の購入にも出費を惜しまないほどです。彼女たちの職場での衣装を見ると、ファッションショーや社交界のサロンが思い起こされます。

一般職の女性の場合、エレガントを追求するより自分の好みを重視するスタンスです。よく見かける格好はシャツに細身のパンツやジーンズであり、足元にフラットシューズを組み合わせます。快適で堅苦しくなく、まじめな雰囲気も与えます。

男性は、たいてい会社のポストに関係なくカジュアルなスタイルです。パリのオフィス街では、日本と異なりスーツにネクタイ姿の会社員はまず見当たりません。

インド

インドは、男性であればスーツにネクタイ、女性ならパンツスーツが基本です。ただ実際には、それぞれ好きな格好を選ぶ傾向にあります。

男性なら、暑い季節にはノーネクタイやジャケットなしでもかまいません。職種を問わずカジュアルな格好は珍しくなく、大臣が列席する式典でもスーツ姿からYシャツにネクタイやポロシャツ、民族衣装までバリエーションは豊かです。

そんななか、男女とも肌の露出には注意しています。男性は脚部の露出を避けるため、ズボンは長めです。女性の場合、座った時にもひざを出さないためパンツか丈の長いスカートで脚部を覆い隠し、ブラウスやシャツは胸元があまり開いていない襟の詰まったデザインを選びます。

女性は男性より肌の露出に気を使うものの色使いには制約が少なく、男女ともにビジネスシーンの服装はかなり自由度が高い印象です。

ブラジル

ブラジルは、他国に比べると服装のビジネスマナーにあまり厳しくない傾向をもっているといわれています。

通常の場面では、シャツにジーンズ、その上にブレザーを着るスタイルがとられています。ブラジルが職場の服装に寛容である理由としては、さまざまなファッションの流行がビジネスの分野にも大きく影響しているためと考えられています。

冬にオシャレと見なされる格好はスリーピースのスーツ、夏は明るいスーツや服装であれば問題ないと聞きます。男性が普段のスーツに選びたい色は、黒、チャコールグレー、ネイビーブルーといった暗めの色です。

ブラジルは服装の制約が少ないもののファッションへの関心は高いと見られ、ネクタイは良質で落ち着きのあるデザイン、靴もしっかり手入れしておくことが求められます。

ドバイ

ドバイは、アジア、アフリカ、アラブ、欧米などの出身者が暮らす国際都市です。さまざまな地域の方が数多く働いており、職場では多種多様な服装が並びます。全体的な傾向を語るのは難しくなりますが、民族や出身地で分けると各々のトレンドが見えてきます。

インド出身の方は、ひざ下まであるワンピースに同じ布地のパンツ、肩からショールをかけるスタイルが主流です。欧米出身の方は堅苦しくないジャケットやシャツスタイルが多く、カジュアルな雰囲気が漂います。

他にも民族衣装からオシャレ感の高いものまで、ドバイの通勤スタイルは国際都市の名にふさわしく多彩です。

まとめ

服装のビジネスマナーは、国はもちろん会社によっても異なります。ここに紹介した事例を見ただけでもスーツが主流とは限らず、これが正解!といったマナーはありません。ビジネスの場ではお客様や取引先の目に配慮しながら衣装を選ぶ必要はありますが、オシャレも楽しみたいところでしょう。日本でも、徐々にカジュアルな服装を支持する声は広がっています。そんな現状をふまえると、通勤スタイルを決める際には職場の規定に合わせつつ自分好みの着こなしを取り入れるのが大切と考えられます。

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