実は間違っているビジネスのNGワード全16集!あなたはいくつ知っている?
更新日:2024.06.26ビジネス豆知識日常的に使うには問題ない用語でも、ビジネスで使うとNGな言葉があります。決して間違いではありませんが、特に目上の人に使うと失礼に感じられるというのが主な理由です。「知らずに使い、取引先を怒らせてしまった」とならないように、ビジネスで使うNG用語は早いうちに覚えておきましょう。この記事では、ビジネスのNGワードを16個ご紹介します。春から新社会人になる人は、ぜひ参考にしてください。
うっかり使ってしまいがちなビジネスNGワード
では、具体的にどのような言葉がビジネス上NGなのかその理由と共に紹介します。うっかり使ってしまわないように気をつけましょう。
なるほど
なるほど、は相づちとしてよく使われる言葉です。しかしビジネスシーンで、特に目下の人が上司など目上の人に使うと「上から目線」と感じられる可能性があります。絶対にNGという訳ではありませんが、多用するのは避けましょう。
相づちを打つ場合は「はい」や「分りました」を主に使い、「なるほど」を多用するのは避けるのが無難です。どうしても使う場合は「なるほど、分りました」と失礼にならないように注意してください。
了解です/了解しました
ビジネスメールやチャットなどで、業務を依頼された時に使いがちな言葉です。決して無礼な言葉ではありませんが「了解」には「許可を与える」という意味があり、目上の人に使うと「上から目線」と感じられることがあります。
上司が部下の報告に「了解です」と使うことは何の問題もありません。上司から業務の依頼などが来たら「分りました」「承知しました」のほうがおすすめです。
ご苦労様です
「ご苦労様です」は、立場の上の人が下の人にかける言葉です。上司をはじめとする目上の人に「ご苦労様です」と使うと無礼にあたることもあります。目上の人や取引先などに同じような言葉を使う場合は「お疲れ様」がおすすめです。なお「了解です」と同様、部下に使うのは問題ありません。ビジネスシーンでは場面によって使い分けましょう。
感心しました
「感心しました」は褒め言葉としてよく使われます。しかしビジネスシーンでは「上から目線」と捉えられるため、目上の人やお客様には多用しないのが無難です。言い換えるならば「勉強になりました」「感服いたしました」などがおすすめです。シーンによって使い分けましょう。同僚などとの会話で使うのは問題ありません。
すいません
「すいません」は「すみません」の口語調なので、目上の人に使ってはいけません。目上の人にお詫びを述べる場合は、「申し訳ありません」が正しいです。お客様にお詫びをする際も、同様に「申し訳ありません」が正しい言い方なので気をつけましょう。「すいません」では誠意が伝わりません。
どちらでも良いです
相手から判断を求められたとき、「どちらでも良いです」と返答してしまうと、相手にいいかげんな印象を与えます。相手に判断を委ねたいときは「あなたにお任せします」「あなたの判断のほうが間違いありません」と言った方がいいでしょう。
また、もう少し回答を引き延ばしたい場合は、「難しい判断ですね」「もう少し考えさせてください」など「どちらでも良いです」以外の返答をしてください。そのほうが相手に好印象を与えます。
分かりましたか?
相手が理解したかどうか尋ねる際「分りましたか?」というと、上から目線のように捉えられてしまいます。同様に、「知っていましたか?」でも失礼な言い回しになるので、注意しましょう。同様のことを言いたい場合は、「ご理解いただけましたか?」のほうがいいですね。すでにその知識があるかどうか尋ねたい場合は、「ご存じでしたか?」を使いましょう。
お座りください
「お座りください」は目上の人には使ってはいけません。同様の意味のことを伝えたい場合は、「おかけください」と言いましょう。正しい敬語を忘れないようにしてください。
「すみません」「申し訳ありません」から入る断り
「すみません」は非常によく使う言葉です。何かを依頼する際の「すみません」は問題ありません。ただし、依頼や誘いを断る際に使うときは注意が必要です。「すみません」といきなり言うのではなく「ありがとうございます、しかしこの日は予定が入っておりまして」と言う方が柔らかな印象を与えます。特に、お客様からの誘いを断る際はいきなり「すみません」と言わないように気をつけてください。
間違った敬語によるビジネスNGワード
目上の人やお客様と対話する際は、敬語を使うのが鉄則です。しかし、間違った敬語を使ってはかえって失礼に当たるので注意しましょう。以下にご紹介するのは、つい言ってしまいがちな間違った敬語によるビジネスワードです。
伺っていますか?
「伺う」は謙譲語です。自分がへりくだるときに使いますので目上の人に使ってはいけません。この場合は「お聞きになっていますか?」が正しい使い方です。「伺う」は「お伺いして宜しいですか」というように、自分が相手に聞く際に用いましょう。
よろしかったでしょうか?
「よろしかったでしょうか」はあちこちで使われていますが、過去形でもないのに過去形を用いているのは間違いです。よろしかったでしょうかではなく「よろしいでしょうか?」と言うようにしましょう。
ご利用できません
「できません」は敬語ではないので、「ご利用できません」と「ご」を付けたところで敬語にはなりません。「ご利用できません」は「ご利用になれません」「ご利用いただけません」が正しい言い回しです。「ご」や「お」を付ければ敬語になるわけではないので気をつけましょう。
○○になります
語尾に「なります」をつける言い方も、いろいろな場所でよく耳にします。しかし「なります」は敬語ではありません。例えば、「会議室はどこ?」と聞かれた場合「あちらになります」ではなく「あちらでございます」「あちらです」という返答をしましょう。
○○からお預かりいたします
会計をする際、店員がよく使う言葉です。しかし「からお預かりいたします」は敬語ではありません。「から」を付ける必要はなく、「○○をお預かりします」という言い方が正しいです。よく耳にする言葉ですが、そのまま使わないようにしましょう。
ご検討のほうお願いいたします
こちらも、つい使いたくなる言葉です。しかし、「~の方」という敬語はありません。「ご検討のほど、よろしくお願いします」や、「ご検討よろしくおねがいします」というように、余計な言葉をつけないようにしましょう。
させていただく
「させていただく」という言い方は、相手や第三者の許可を得た状態で自分が恩恵を受ける場合にのみ用います。「私がここを担当させていただきます」と自己紹介するときや「失礼させていただきます」と退出の挨拶などに「させていただく」を使うのは不適切です。例えば「あなたもご一緒しませんか?」と誘われて「それでは、参加させていただきます」というのが正しい使い方です。
ビジネス用語を正しく理解して信頼のおけるビジネスマンになろう
今回は、ビジネス用語のNGワードや敬語の間違った使い方などを紹介しました。特に間違った敬語の使い方は、あちらこちらで聞かれるので、つい自分も使ってしまいがちです。しかし大切な取引先や上司の前で使えば、恥をかくことになりかねません。4月から社会人になる人は、ビジネス用語を正しく使いこなせるように、事前に確認しておくことが大切です。
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