不動産会社のコールセンターで必要な不動産知識
2018.05.24 更新日:2022.05.09コールセンター不動産会社のコールセンターに勤務が決まったら、業界特有の用語や知識にある程度詳しくなることが求められます。不動産業務は固いイメージだけに、覚える内容も少し難解に思われるかもしれません。しかし、そこで身に付いた知識は、その後のキャリアアップに活かされるはず。今回は、仕事内容をお伝えしつつ、不動産会社のコールセンター勤務で役立つ知識をご紹介します。
求められる不動産の知識をご紹介
不動産会社でのオペレーターの仕事
賃貸マンションの仲介業者や不動産管理会社といった不動産関連業者の中には、コールセンターを活用してお客様窓口を一元化しているところが少なくありません。そんな不動産会社のコールセンターでは、部屋探しを希望の顧客や入居者からの問い合わせに対応するのが主な業務となります。
不動産業務の範囲は幅広く、サービス事業者にはさまざまな形態が存在します。宅建業専門の会社とマンション管理の会社では、ユーザーの立ち位置も異なり、問い合わせ内容もおのずと異なってきます。
不動産管理会社のコールセンターには、トラブルを抱える入居者からの電話が多く、迅速な対応を求められるケースが多々あります。また、物件販売がメインの不動産会社のコールセンターでは、物件内覧の申し込みが比較的多い傾向です。内覧の申し込みは売買契約にいたる一歩手前の重要段階のため、会社によってはノルマが課せられるかもしれません。その際は、契約に結びつけるためのトークスキルが求められます。
業務に役立てたい知識
不動産会社のコールセンター勤務となれば、業界のことや基本用語にある程度詳しくなる必要があります。以下では、コールセンター勤務で役立つ知識や情報をご紹介します。
不動産が動くシーズン、動かないシーズン
不動産市場は、シーズンによって活況を呈したり、変動がみられなかったりします。取り引きなどが動く時・動かない時はおおかた決まっており、ユーザーからのインバウンドなどにも影響します。不動産が動きやすい時期および停滞しやすい時期は、以下のとおりです。
月 | 詳細 |
---|---|
1~2月 | 年明けは、引っ越しや物件購入に動きが起きやすい |
3~4月 | 引っ越しシーズンで賃貸市場はとても動くが、売買は年度末でやや落ち気味 |
5月 | 気候が穏やかになり、梅雨に入る前に購買層が動く |
6月~8月 | 梅雨と猛暑の影響で、落ち気味 |
9~10月 | 移動のシーズンで動きやすい |
11月~12月 | 年末の慌ただしさで、市場は打ち止め感 |
不動産市場が動きやすいシーズンは忙しくなるために、求人も増えるかもしれません。志望者は要チェックです。
敷金と礼金の違い
素人には分かりづらい敷金と礼金の違い。オペレーターである以上は、しっかり理解したいところです。
敷金は、部屋の退去時に原状回復の目的で入居前に大家さんに預けるお金。基本的には原状回復にかかった費用を差し引いた額が戻ってくることになりますが、契約内容によっては戻らないケースもあります。
礼金は、部屋を貸してくれる大家さんへのお礼の意味を込めたお金です。敷金と異なり、返還を前提とするものではありません。地域や不動産会社によっては、礼金が必要でないケースもあります。
住宅設備の知識
不動産会社のオペレーターとして勤務する場合、住宅設備に関する知識も求められます。太陽光発電やオール電化製品、トイレやバス、キッチンなどの水回り設備など、種類は多岐にわたります。特に太陽光発電は、売電制度の仕組みについてユーザーからの問い合わせも予想されるため、価格や売電期間についてある程度把握しておいて損はないでしょう。
また、不動産会社には設備会社や塗装業者などの法人からの問い合わせもあります。業者相手だと特に専門知識や専門用語が会話の中で必要となる可能性が高いため、それらについて事前研修でしっかりマスターすることが大切です。
法律関係
不動産会社のオペレーターが関連法の中身について詳しく知る必要はありません。ただし、「不動産業務にはたくさんの法律が関係する」ことを前提にオペレーション業務にあたるのは重要です。具体的には、「宅建業法」「民法」「借地借家法」「区分所有法」「都市計画法」「不動産登記法」「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」などが絡んできます。
不動産取引をメインとする会社では、宅建業法や民法などが関係します。不動産管理会社で重要となる法律は、「マンションの管理の適正化の推進に関する法律」です。配属されるコールセンターの現場に応じて、重要となる関連法規も異なる点に注意して下さい。
スキルアップやキャリアアップに役立つ
不動産会社のコールセンターに勤務すれば、不動産関連の知識が身に付くだけでなく、業界事情にも詳しくなれるでしょう。オペレーション業務に携わることで、コミュニケーション能力に磨きがかかり、知識も豊富となるでしょう。そこでの経験はスキルアップやキャリア形成に大きく活かされるはずです。
将来、不動産関係の仕事に就きたい方は、コールセンターで経験を積みながら勉強し、希望の進路を目指すのもよいかもしれません。また、不動産関係の国家資格は豊富にあり、資格取得に励む学生・転職希望者にもおすすめの職場です。不動産会社のコールセンターに勤務した場合は、ぜひ職場環境の有意性を活かして将来へのステップにつなげて下さい。
最新記事 by 電話代行サービス株式会社広報部 (全て見る)
- 法務研修を効果的に進める具体的なプログラム例 - 2023年6月2日
- 業務標準化で業務効率をアップ!メリットと進め方 - 2023年5月31日
- 【不動産会社におすすめ】春・秋の引越しシーズンに電話代行を活用しよう! - 2023年5月29日