プレゼンティーイズムとは

更新日:2023.03.10スタッフブログ

体調不良の会社員

体調不良や病気などで従業員が欠勤してしまうのは生産性の低下に繋がりマイナスです。しかし、出社しているにも関わらず、健康上の問題で業務に支障をきたして生産性の低下を招くとなると問題です。それをプレゼンティーイズムと言います。今回はプレゼンティーイズムについて紹介します

「プレゼンティーイズム」

プレゼンティーイズム(presenteeism)は日本語に訳すと疾病就業です。アブセンティーイズムにプレゼント(present、出席)を組み合わせた造語です。アブセンティーイズム(absenteeism)は病欠のことです。従業員が体調不良や病気などにより欠勤することです。この場合は目に見えて分かりますので、欠勤の多い従業員には休養を促したり、別の従業員を補充したりすることが可能です。

プレゼンティーイズムは、出勤していても健康上の問題で業務に支障をきたし生産性の低下を招いてしまい従業員のパフォーマンスが低下することを言います。会社を休むわけではなく、出社しているにも関わらず生産性の低下を招くことは問題です。プレゼンティーイズムは目に見えて分かりにくいので、管理をすることも、対応策を施すことも難しいです。

体調不良やメンタルヘルス不調によって、作業効率の低下や判断力や集中力の低下を招きやすくなります。結果的にケアレスミスの増加に繋がります。出社して業務に取り組んでいるので、深刻な問題として捉えられることが少ないようです。ですが、軽度の風邪、花粉症、睡眠不足、二日酔いなどの万全でない体調では商談、会議、業務に集中できなくなります。そのことから、アブセンティーイズムよりもプレゼンティーイズムの方が企業の健康経営に影響を及ぼしています。企業はプレゼンティーイズムへの対応が必要です。

プレゼンティーイズムの原因となる症状と疾病

メンタル面の不調

人間関係、イライラや不安感、不眠など、メンタル不調になる理由は人によって違います。企業としては従業員がメンタル不調にならないようにする対策を取る必要があります。メンタル不調になると、モチベーションの低下はもちろん、様々な問題が発生します。そうならないように、ストレスマネジメントが大切です。

女性特有の不調

女性の場合、避けることができないのが月経、PMS(月経前症候群)です。身体的な不調だけではなく、メンタル面での不調を招くこともあります。身体的なケアだけでなくメンタル面でのケアも大切です。

集中力低下を招く不調

偏頭痛、慢性頭痛、首や肩のコリ、腰痛、糖尿病、花粉症などのアレルギー性鼻炎、胃腸や呼吸器の不調、目の不調などです。そのままにしておくと、慢性的な疾患になってしまいます。企業としては従業員に対しての健康管理を徹底しなければいけません。慢性的な疾患になると全てにおいて、業務の生産性を低下させてしまいます。二日酔いなども集中力低下を招き生産性を低下させますが、二日酔いの場合は対処することが可能です。

プレゼンティーイズムの対策

ストレスマネジメントの実施

企業にとって、メンタルヘルス不調者が増加することはデメリットが多いです。定期的なストレスチェック制度を利用して従業員がメンタル不調にならないような対策をすることも大切です。また、ストレスチェック制度は2015年12月より、労働者数50人以上の事業所において義務化されました。

ストレスチェック制度においては、労働者が50人以上いる場合、年に1度全ての労働者について行う必要があります。ストレスチェック制度では、年に1度とされていますが必要に応じて改善するまでマネジメントとして行う方が良いでしょう。

また、企業内でできるストレスマネジメントの方法としては、労働者に対して定期的な面談を行い、業務や人間関係でのストレス状況の把握に努めることです。直接の上司に面談できない場合も考えて、違う部署や人事担当が面談できる体制作りも必要です。

ストレスコーピングの実施

ストレスは自分で分かる時もあればそうでない時もあります。生きていると、どうしてもストレスはかかってしまいます。問題なのは、発散できないくらいのストレスを感じている時です。自身で発散できないストレスは精神的にも肉体的にも良くありません。

そして大切なのが日々の小さなストレスが積み重なって起こる、自分でも気が付きにくいストレスです。そうならないようにストレスコーピングが有効です。ストレスコーピングはストレスと上手く付き合う方法のことです。問題焦点型コーピング、情動焦点型コーピング、気分転換型コーピングなど色々なコーピング方法があります。自分にあったコーピング方法でストレスを上手く発散するのが良いでしょう。

健康管理プログラム、健康相談の実施

健康管理プログラムはたくさん世の中にあります。それを利用するのはもちろん、社内で従業員が気軽に相談できる健康相談所の設置も良いです。年に1度の健康診断だけでなく、社内健康セミナーの開催などで従業員が定期的に健康を意識できる環境作りをしましょう。自身の健康について気軽に相談できる環境があるとメンタル不調になる従業員が減るという調査実績もあります。プレゼンティーイズムのリスク軽減には必要な施策です。

プレゼンティーイズムについて紹介しました。プレゼンティーイズムを意識して対策することで生産性が低下することを防ぐことができます。目に見えにくいことですので、プレゼンティーイズムになる前の予防策が重要です。健康経営を続ける為にも、プレゼンティーイズム対策が大切です。

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