クッション言葉で電話応対の質を高めよう!ビジネス枕詞一覧表付
更新日:2025.08.08スタッフブログビジネスの電話応対では、相手に不快感を与えずに話を進めるための「クッション言葉(ビジネス枕詞)」が重要な役割を果たします。たとえば「恐れ入りますが」や「申し訳ありませんが」といった言葉を前置きすることで、相手との距離感をやわらげ、スムーズなやり取りが可能になるでしょう。丁寧な表現は、信頼感を築くうえでも欠かせません。この記事では、活用シーン別のクッション言葉とその使い方、注意点をご紹介します。電話応対の質を高めたいとお考えの方は、クッション言葉の見直しとともに、必要に応じて電話代行サービスの活用もご検討ください。
目次
ビジネスシーンでの電話対応で使えるクッション言葉一覧
電話応対では、対面と違い声だけのやり取りになるため、言葉遣い一つで印象が大きく左右されます。そこで重要なのが「クッション言葉(ビジネス枕詞)」です。相手への気配りや配慮を前提にした言い回しを添えることで、会話をスムーズに進めやすくなります。以下では、電話対応で実際によく使われるクッション言葉をシーン別に紹介します。
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シーン | 使えるクッション言葉例 |
---|---|
お願いをする時 | 恐れ入りますが お手数をおかけしますが ご多忙中とは存じますが |
質問をする時 | 差し支えなければ もし可能であれば 失礼ですが |
断る時 | あいにくですが せっかくのところ申し訳ありませんが ご期待に添えず申し訳ありませんが |
異論や意見を伝える時 | 申し上げにくいのですが 僭越ながら 出過ぎたことを申し上げますが |
修正や改善を促がす時 | 説明が不足していたかもしれませんが 私どもの伝え方が悪かったかもしれませんが 言葉が足りなかったかもしれませんが |
援助・提案を申し出る時 | もしお力になれることがあれば 差し支えなければ ご迷惑でなければ |
コールセンターで使われるクッション言葉一覧
コールセンターでは、電話越しの短いやり取りの中でも、相手の気持ちに寄り添いながらスムーズに会話を進める技術が求められます。その中で、クッション言葉は欠かせない存在です。ここでは、実際にコールセンターでよく使われているフレーズを、対応シーン別にご紹介します。
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シーン | 使えるクッション言葉例 |
---|---|
お断りをする時 | 大変申し訳ございませんがが あいにくでございますが ご希望に添えず恐縮ですが |
異議を申し立てる時 | お言葉を返すようで恐縮ですが 恐れ入りますが 申し上げにくいのですが |
依頼する時 | ご足労をかけますが もしよろしければ お忙しいところ恐縮ですが |
確認をお願いする時 | 念のため確認させていただきますが 失礼ですが お尋ねしたいのですが |
修正や改善を促がす時 | 説明が不足していたかもしれませんが 私どもの伝え方が悪かったかもしれませんが 言葉が足りなかったかもしれませんが |
説明・案内をする時 | ご案内が長くなり恐縮ですが 簡単にご説明させていただきますと |
クッション言葉とは?
クッション言葉とは、会話の中で直接的な表現をやわらげ、スムーズなコミュニケーションを促すために前置きとして使われる言葉です。「ビジネス枕詞」とも呼ばれ、相手への配慮や敬意を込めることで、やり取りが円滑になります。
クッション言葉の効果
たとえば、何かを依頼する場面や断らなければならない状況、あるいは相手の意見に異を唱える際など、言いづらい内容を伝える場面で活用されます。そのまま伝えると冷たく聞こえてしまう表現でも、クッション言葉を添えることで印象が大きく変わり、相手に不快感を与えにくくなるでしょう。
ビジネスの現場では、対面だけでなく、電話やメール、チャットなどさまざまな手段でのやり取りが行われています。とくに電話応対のように、声だけで印象を伝えるコミュニケーションでは、クッション言葉の使い方一つが信頼感や安心感に直結します。営業職やコールセンター業務など、人と接する機会の多い職種では、シーンに応じた適切な言い回しを身につけておくことが大切です。
クッション言葉を使う際の注意点
便利なクッション言葉ですが、使いすぎるとかえって回りくどい印象を与えてしまうことがあります。1つの会話の中で繰り返し多用すると、内容が伝わりづらくなったり、形式的すぎる印象を与えたりするおそれもあるため注意しましょう。
また、状況や相手によっては、過度なへりくだりが不自然に受け取られる場合もあります。大切なのは、相手や状況に合わせて自然に取り入れることです。「丁寧さ」と「わかりやすさ」のバランスを意識しながら使うことで、より効果的な電話応対につながります。
クッション言葉の会話例
電話応対では、言葉選び一つで相手に与える印象が大きく変わります。とくに直接的な表現や断りの連絡など、内容によっては無意識のうちに相手を不快にさせてしまう可能性もあるため、言葉をやわらげる工夫が欠かせません。ここでは、コールセンターでも実際に使われているクッション言葉を含んだ会話例を、シーン別にご紹介します。
例1)用紙への記入をお願いしたい
相手「本日15時からのお打ち合わせに参りました、○○会社の××と申します」
自分「お待ちしておりました。お手数をおかけしますが、こちらの受付用紙にお名前をご記入ください」
単に「ご記入ください」と伝えるよりも、「お手数をおかけしますが」と一言添えることで、相手への配慮や敬意が伝わり、協力をお願いする際の印象がやわらかくなります。忙しい中来訪してくれた相手に、負担をかけることへの感謝と気遣いがにじむ表現です。
例2)資料の再送を依頼したい
相手「先ほど送付した見積書について、届いておりますでしょうか?」
自分「恐れ入りますが、添付ファイルが確認できませんでした。お手数ですが、再送をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「恐れ入りますが」や「お手数ですが」を添えることで、相手に手間をかけさせることを前提に、謙虚な姿勢を示すことができます。単に「もう一度送ってください」と伝えるより、丁寧さや協力をお願いする姿勢が伝わり、相手も気持ちよく対応しやすくなります。
例3)情報を尋ねたい(部署名の確認)
相手「○○の件で折り返しのご連絡をいただけると伺いまして、お電話しました」
自分「ありがとうございます。失礼ですが、ご所属の部署名をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「失礼ですが」は、質問や確認事項を切り出す際に、唐突な印象や詮索のような雰囲気をやわらげる効果があります。電話では相手の表情が見えないため、無遠慮な印象を与えないためのワンクッションとして非常に有効です。
例4)依頼を断る
相手「可能であれば、本日中に対応していただけると助かるのですが」
自分「あいにくでございますが、本日はすでにご予約が埋まっておりまして、明日以降のご案内となってしまいます」
「あいにくでございますが」は、相手の期待に応えられない場面で失望をやわらげる表現です。断りの言葉をストレートに言うと冷たく感じられることがありますが、クッション言葉を添えることで、残念な気持ちを伝えつつも誠意が伝わりやすくなります。
例5)相手の認識に誤りがある場合
相手「○○について詳しく話を伺いたいのですが、担当の方はいらっしゃいますか?」
自分「恐れ入りますが一点だけ確認させていただきますと、その商品は現在お取り扱いしておりません」
訂正や指摘は慎重さが求められる場面です。正しい情報を伝える際にも、先にやわらかい表現を挟むことで、感情的な衝突を防ぎやすくなります。
このように、クッション言葉は会話の冒頭に一言添えるだけで、相手との関係を円滑に保ち、ビジネスの信頼感を高める効果があります。電話応対においては、相手の表情が見えないぶん、言葉に込める配慮がより重要です。日頃から使い慣れておくことで、とっさの対応でも自然に活用できるようになるでしょう。
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