0570(ナビダイヤル)とは?通話料を安く抑えるには

更新日:2024.11.20スタッフブログ

0570(ナビダイヤル)とは?通話料を安く抑えるには

0570ナビダイヤルは、発信者が通話料金を負担する電話サービスです。この仕組みにより、企業は、さまざまなメリットを得られるといわれています。一方、発信者からは、少しでも安い料金で電話したいとの声が珍しくありません。また、細かい仕組みを知らず、電話がナビダイヤルにつながらないケースも知られています。このような事態を避け、通話料金を安くするには、ナビダイヤルの理解を深めておくと役立つでしょう。そこで今回は、0570の特徴や仕組みを解説し、一部の電話がつながらない原因と対策や同ナビダイヤルに安くかける方法をご紹介します

0570とは?

0570とは?

「0570」とは、NTTコミュニケーションズのドコモビジネスが同社サービスで利用している電話番号のひとつです。具体的には、この番号により「ナビダイヤル」のサービスを提供しています。同サービスは、企業が複数のオフィスや活動拠点を展開している時など、0570で始まる単一の電話番号を共有できるところが大きな特徴です。すべての拠点で電話窓口の連絡先は統一されるため、顧客や取引先は混乱を避けやすいといわれています。

また、電話をかけた発信者が通話料金を負担する点は、「0120」を用いるフリーダイヤルとの主な差異です。原則的に無料では発信できないサービスであり、いたずら電話や長電話の防止に役立つと見られています。このように、0570は、同サービスを導入する企業にとっては多くの利点がある電話番号です。ただし、顧客や取引先はコスト負担を避けられないため、フリーダイヤルに比べて使い勝手がよくないとの声も聞かれます。

0570ナビダイヤルの仕組み

0570ナビダイヤルの仕組み

「0570」のナビダイヤルは、この番号を用いた連絡先へ発信する時、常に通話料金が発生する仕組みです。原則として、通話時の利用料金は、ナビダイヤルを契約した企業でなく電話を発信する側が全額負担します。

また、契約内容によっては、利用料金の一部を着信側が負担する選択肢も用意されています。スマホや携帯電話で「かけ放題」などのプランを契約していても、0570ナビダイヤルは、無料通話や料金割引が適用されません。まだ、無料通話分が残っていても通話料金は割引されず、別途でナビダイヤルの利用料金が発生します。かけ放題を申し込んでいるからと安易に長電話すると、通話料金は高額になる可能性があるため、0570に発信する時は注意する必要があります。

具体的なサービス内容

また、具体的なサービス内容としては、専用電話番号(0570と6桁の数字で構成)に着信があると所定の電話窓口に電話をつなぐ仕組みが基本です。通常、「ナビダイヤルにおつなぎします」と案内が流れ、代表電話や担当部署に電話がつながります。その際、利用料金の金額は、発信者が通話していた時間に応じて計算される仕組みです。ナビダイヤルが用意したガイダンスなら通話料金はかかりませんが、契約企業がアナウンスを流している場合、一般的に利用料金が発生します。

スマホや携帯電話から発信した時は、通例、画面表示が「通話中」になった時点から料金計算が開始されます。「ナビダイヤルにおつなぎします」の案内があり料金設定の説明が流れると、通話中に切り替わり利用料金もかかるケースが基本的です。なお、0570ナビダイヤルは、各種の案内が流れてから受付窓口に電話がつながるまで時間がかかっても通話料金は差し引かれません。スマホや携帯電話のプランと異なり特典サービスはないため、この点にも発信者は気をつける必要があるでしょう。

なぜ繋がらない?原因と対策

なぜ繋がらない?原因と対策

0570ナビダイヤルに発信した際、電話がつながらない主な原因は、同サービスに対応していない通信回線や電話アプリを利用しているためです。

0570ナビダイヤルに非対応の通信回線

0570ナビダイヤルに非対応の通信回線からは、0570の番号に発信しても、電話がつながりません。同サービスに非対応の通信回線としては、NTT東日本・西日本で提供している「ひかり電話」が知られています。ひかり電話は、「ひかり回線」でインターネットに接続するタイプです。ひかり回線を利用して発信する通信端末としては、03や05の市外局番で始まる0ABJ番号のIP電話が挙げられます。

0570ナビダイヤルで「サービス番号通知」が利用されている場合、ISDN回線で接続する必要があります。通信端末がISDN回線につながらない利用環境では、0570ナビダイヤルに対応できません。0ABJ番号のIP電話は、ひかり電話のタイプが代表的であり、ISDNへの接続が必要なナビダイヤルには非対応です。また、050から始まるIP電話も、有料のナビダイヤル番号には発信できないといわれています。そのため、一般的な認識として、IP電話から発信しても0570ナビダイヤルには電話がつながらないと理解されています。

0570ナビダイヤルに発信不可の電話アプリ

電話アプリは、特定の連絡先に電話する際、アプリが標準設定に切り替わると発信できなくなりがちです。このケースで特定の連絡先となる電話番号は、緊急通報用の110・119をはじめ、#で始まる電話番号や0570ナビダイヤルです。

また、実際に電話を発信できないアプリには、IP電話の050アプリやLINEモバイル・楽天モバイルの一部アプリがあります。IP電話の050アプリは、ひかり電話以外でも、緊急通報・時報の確認・電報の申込み・0570ナビダイヤルなどに電話をかけられません。LINEモバイルの一部アプリは、緊急通報のほかフリーダイヤルやナビダイヤルへの発信が不可です。楽天モバイルの場合、一部アプリからは、各種の緊急通報・災害伝言ダイヤル・消費者ホットラインやナビダイヤルに発信不可となっています。同アプリから発信できない原因は、電話の発信時に標準アプリの設定が起動するためです。

IP電話とLINEモバイルの各アプリは、ナビダイヤルへ発信できない理由について詳しく言及されていません。ただし、類似の電話アプリは、連絡先の番号が3桁であったり、0から始まったりするため、発信不可になるケースも見られます。

このような状況から、電話アプリがナビダイヤルにつながらない原因は、発信時に標準アプリが起動する仕様や連絡先の電話番号の構成にあると考えられます。なお、スマホや携帯電話から0570へ発信できても電話がつながりにくい場合、着信が殺到して通信回線が混雑している可能性もあるでしょう。

電話が0570につながらない時の対策

電話が0570につながらない時の対策としては、利用する通信端末を変える発信する時間帯に気をつけるといった方法が有効といえます。IP電話は、0ABJ番号と050のいずれも、0570ナビダイヤルには不向きとされる通信端末です。他の端末も手元にある場合、そちらから0570に発信できるか試してみるとよいでしょう。

また、着信の殺到による通信回線の混雑が疑われる場合、時間帯を考慮のうえ改めて連絡する方法は得策です。電話がつながるまで長く待っていると、その間に利用料金が加算されるケースもあるため、混雑を避けて連絡し直すことをおすすめします。

他には、スマホや携帯電話を契約している電話事業者に問い合わせる方法も、有用な選択肢のひとつです。なぜ電話がつながらないのか思い当たらない時など、専門業者に聞くと詳細を確認できるでしょう。これらの方法で上手に対策すれば、0570ナビダイヤルには、電話がつながりやすくなると期待できます。

0570番号に安くかける方法

0570番号に安くかける方法

NTTの0570ナビダイヤルに電話する場合、スマホや携帯電話より一般回線の固定電話や公衆電話を利用したほうが、通話料金は安くなります

0570ナビダイヤルの料金設定

NTT(ドコモビジネス)の提供するナビダイヤルの料金は、大きく分けるとサービス使用料・工事費・通話料の3つです。サービス使用料は、基本サービス料金とオプションサービス月額使用料で構成されています。基本サービス料金は、1つの専用電話番号あたり10,000円、契約回線数ごとに1,000円です。また、オプションサービス月額使用料は、サービスの種類によって無料と有料に分けられています。一方、工事費は、サービス番号設定工事費と着信電話番号設定工事費のいずれも各々1番号につき1,000円です。これらの料金は基本的に導入企業の負担となりますが、サービス使用料は、いずれも別途に通話料が発生します。通話料として発信者が負担する利用料金は、次の通りです。

・一般回線など:180秒単位で8.5円(NTTの050IP電話やIP Voice回線を含む)
・公衆電話:40秒単位で10円(内税)
・携帯電話:20秒単位で10円(税別)

携帯電話から発信する場合、携帯通信事業者の定額プランは対象外であり、いずれもNTTコミュニケーションズの料金設定が適用されます。

NTTコミュニケーションズ ナビダイヤル|料金 (参照 2024-11)

0570番号へ安くかける方法

0570番号への6分間通話のコスト比較

NTTの料金設定をふまえた場合、一般回線や公衆電話からの発信が、比較的に0570番号へ安くかけられる方法です。一般回線などは、6分間(360秒)にわたり利用すると、通話料が40秒×9=8.5円×9=76.5円になります。また、公衆電話の場合、同じく6分間まで通話した時の料金は10円×9=90円です。それに対し、携帯電話を使うと、6分間の通話料は20秒×18=10円×18=180円かかります。

さらに、公衆電話の料金は内税方式で計算されますが、携帯電話の計算方法は外税方式です。以上の計算結果を比較した場合、0570ナビダイヤルの通話料金は、一般回線と公衆電話のほうが携帯電話より安価といえます。また、いずれも全国一律であり通信距離は反映されません。そのため、発信者が0570ナビダイヤルの料金負担を抑えるなら、一般回線か公衆電話から発信する方法がおすすめと考えられます

この記事を読まれている方へのオススメ

>>手軽にレンタル!『全国電話番号 貸出サービス』
>>「東京03」を借りる!電話番号貸出サービス
>>電話番号のイメージはそんなに重要?

Pocket

The following two tabs change content below.
電話代行サービス株式会社では、電話応対のアウトソーシングを検討している方向けに、電話代行やビジネスに関する情報を発信していきます。 電話代行について相談する
お問い合わせ