司法書士の探し方

更新日:2022.10.31スタッフブログ

全国の司法書士を探す男性

自分に合った司法書士は、どうやって探せばよいでしょうか?予算には限りがあるので、利用料金が安いと助かりますが、それ以外にも事務所選びにおいて見落としたくないポイントがいくつかあります。そこで今回は、司法書士を探す際、ぜひ注目してほしい選択基準などをご説明します

自分に合った司法書士、どう探す?

地元がよいか、都市圏の事務所がよいか

司法書士を探す場合、どこに事務所があるかというテーマは気になるところでしょう。地元と都市圏のいずれも一長一短があるので、簡単には決められません。
地元の司法書士であれば、相談などで事務所に足を運ぶことになっても大して手間はかかりません。自宅や勤務先から近いと交通費をあまり気にしなくて済み、移動にそれほど時間がかからないので面会する日時なども融通しやすいでしょう。しかし地方は都市圏と比べ、事務所はそれほど多くありません。選択肢が少ないため、それだけ自分に合った司法書士を見つけることは難しくなります。

一方、都市圏は地方に比べて事務所の絶対数が多いため、いろいろなタイプを比較検討できます。自分のニーズに応えられる司法書士と出会える可能性は、地方より高いといえるわけです。ただし、自宅などから離れていると、事務所への訪問は容易ではありません。急ぎの用件であっても、事務所の都合を確認したうえでスケジュールを調整する必要があります。地元に来てもらう場合には出張費などが発生しますが、安い金額では収まらないかもしれません。
時間や費用の点からは地元で探すほうが賢明と考えられますが、希望する条件を満たせる事務所が見当たらない時は、都市圏にも目を向けることをおすすめします。

どの業務をメインに活動しているか?

司法書士は、それぞれ得意とする専門分野があるため、どの分野をメインに扱っているか事務所ごとに調べておくと、事務所選びの役に立ちます
代表的な専門分野は、「債務整理」「不動産登記」「商業登記」「成年後見」「裁判関連の書類作成」および「140万円以下の裁判」です。通常、得意なジャンルであれば知識や経験が豊富であり、いろいろ相談しても適切にアドバイスしてもらえます。高度な専門知識を要する業務であっても実績があれば手違いが起きる危険性は低く、依頼料なども無駄になりません。

それに対し専門外になると、一通りの知識は持っていても業務経験とノウハウは蓄積されていない可能性があります。何か助言を求めても、実例にもとづいた説得力のある回答を得られないかもしれません。資格を持っているため、どの業務も手続きなどを間違えることはないでしょう。それでも実務経験が乏しいことを考えると、専門的に扱っている事務所ほどスムーズには処理できないと考えられます。
各業務の処理が速やかに進めば、時間やお金が浪費される心配はありません。依頼する案件をメインに扱っている事務所であれば余計な出費を避けられ、なおかつ信頼に足る成果を上げてくれる期待も高まります。そのため、司法書士選びでは専門分野の事前確認が大切なポイントのひとつといえるのです

行政などの無料相談を利用して、人柄を探る方法もある

どのような用件を依頼するとしても、きちんと話を聞いてくれる司法書士であれば、何でも相談しやすくなります。どの事務所を利用するか検討する場合、その人柄を知ることも重要です

司法書士の人柄を探る女性

行政機関などに相談窓口が設置されている場合、そのサービスを活用する方法があります。一般的に最初は無料で受け付けている場合が多く、利用料金の心配もいりません。また、担当者が曜日や時間帯によって変わる時は、それぞれの事務所にアポを取らなくても、何回か窓口に訪れるだけで複数の先生と会話することができます。お金や時間を節約しながら、いろいろな人柄に触れられるよい機会になるでしょう。

相談する時は、話の分かりやすさにも着目したいところです。たとえ自分との相性がよいと感じられても、難しい法律用語ばかり並べられたら話の内容は理解できないでしょう。友達ではなく仕事の依頼相手を探しているため、専門的な内容であっても平易な言葉で説明してくれるかどうかも見極めポイントです。

司法書士の仕事は、一般の方にとって身近なものではないでしょう。ささいな事柄でも、疑問に感じることが少なくありません。いろいろ不明点を残したまま業務を一任してしまうと、信頼関係の構築が難しくなることも。そんな状況を招かないためには、人柄や話の分かりやすさも司法書士を選ぶ判断基準として有効といえるのです

全国対応してない司法書士もあり、注意が必要

すべての司法書士が全国対応しているとは限りません。地元以外の事務所に業務を依頼する場合は注意が必要です。
通常、多くの司法書士にとって全国対応は困難であるといわれています。その大きな要因のひとつが、「本人確認」という、司法書士連合会で定められた指針の存在です。それにしたがえば、司法書士が顧客から依頼を受けたら本人に会って間違いないか確認する必要があります。あくまで同会が示したガイドラインであり絶対的な強制力は持ちませんが、全国対応を控える司法書士は少なくないのです。

地元から遠い地域にある事務所を選ぶと、本人確認にともない多額の必要経費が発生するかもしれません。その後も、面会のたびにお金だけでなく多くの時間と労力が費やされるでしょう。これらを考慮すると、全国対応していても地元に近い司法書士に仕事を頼んだほうがお互いの負担を軽くできると考えられます。

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