雨の日に注意したいビジネスマナー
更新日:2022.05.09スタッフブログ梅雨の季節に出番が多い傘やレインコートなどの雨具ですが、きちんとマナーを守っての使用が大切です。知らず知らずのうちにマナー違反を犯してしまうと、周りに嫌な思いをさせてしまうでしょう。そうならないためにも、雨の日に注意したいビジネスマナーをしっかり押さえて下さい。
目次
雨の日の心遣いで印象アップ!
傘をさして歩く時の注意点
傘をさして歩く時についついしてしまいがちなのが、肩に傘の柄をかけて歩くことです。このさし方は傘をやや斜めにして歩くことになるため、雨粒が下に垂れてしまい、衣類やバッグが濡れやすくなります。また、後ろを歩いている人の視界を遮ってしまうこともあります。
傘をさして歩く時は、肩に柄をかけず、背筋を伸ばしてしっかりと持つ様にしましょう。傘をさした人同士ですれ違う場合は、自分の傘を相手とは反対の方向に傾けるのもビジネスマナーです。まっすぐの状態だとお互いの傘がぶつかってしまい、濡れてしまうかもしれません。傘をさして歩く時は、譲り合って歩くことを心がけたいものです。
雨が止んで傘をさす必要がなくなった場合の傘の持ち方も、気をつけなければなりません。傘を持って歩く時は、必ず地面に対して垂直に持つ様にしましょう。傘を横持ちで歩いている人をよく見かけますが、その持ち方では後ろの人に傘の先端があたってしまう可能性があります。また、傘の先は子どもの顔の高さであることが多いため、かなり危険です。大人でも階段などの段差があるところでは、顔の高さに傘の先端がくるので怪我をさせてしまう可能性が高いのです。
傘の開き方と閉じ方
傘は、開く時も閉じる時も下向きで行うのがビジネスマナーです。
傘を開く時は、まず周囲を確認し傘の先を斜め下方向に向け、軽く開きつつゆっくりと上に持ち上げてから開きます。傘が完全に開くまで骨を押し上げて下さい。傘を上に向けた状態で勢いよく開けてしまうと、傘の骨先が顔などにあたる、または開けた勢いで水滴が飛び、自分や周囲の人にかかってしまうなどの可能性があります。迷惑をかけないためにも、勢いよく開けるのは控えましょう。特にワンプッシュで開くタイプの傘(ジャンプ傘と呼ばれます)は便利な一方、すぐさま開いてしまうので注意が必要です。
閉じる時は、反対に自分の上で少しすぼめてからゆっくり下に向け、足元まで下げてから閉じましょう。閉じたあとにバサバサと傘を振って雨粒を落とすのは、マナー違反です。雨粒を落とす際は、周囲に人がいないことを確認し、片手で傘の骨部分を握り上下に数回振って落としましょう。きちんと雨粒を落とさないと、垂れた雨粒によって、床などの地面が濡れて滑りやすくなってしまいます。
雨の日の訪問マナー
雨の日の訪問マナーはいくつかあります。マナーを知らず、気づかないうちに失礼なことをしてしまっているかもしれません。雨の日の訪問では下記の点を守りましょう。
ビジネスシーンではビニール傘の仕様は控える
ビニール傘は、コンビニでも購入できるのでフォーマルな傘と比べてフランクな印象を与えます。マナー違反とまではいきませんが、ビジネスシーンでの使用はなるべく控えたほうがよいかもしれません。
傘の置き場所
傘を置く時は、傘置きの場所に注目して下さい。濡れた傘は玄関内に持ち込まないのがマナーです。外に傘立てがある場合は、しっかりと水気をとり傘を閉じてから入れる様にしましょう。玄関内に傘立てが置いてある場合は、外の邪魔にならない様に立てかけましょう。マンションやアパートなどの共有通路など、外に置いておくことが難しい時は、家人に置き場所を確認すると気遣いが感じられて好印象です。ただし、訪問先が会社などの場合は、ビル内に傘立てや傘袋があればそれを使用して下さい。
レインシューズを履いていても、脱ぐ時は足元を確認
昨今は、可愛らしいデザインのレインシューズが販売されています。しかし、「レインシューズだから足元は大丈夫」と安心してはいけません。パンプスタイプなどの短めのレインシューズを履くと、気づかないうちにストッキングや靴下に泥汚れが付着することがあります。訪問先で靴を脱ぐ場合は、足元をきちんと確認し、濡れていたらハンカチで水気を拭き取ってから脱ぐ様にして下さい。余裕がある方は、急な雨にも対応できる様に常日頃から替えのストッキング・靴下を持っていると便利です。
雨の日に取引先を迎える際のマナー
雨の日に取引先を迎える時は、入り口に傘立てや傘袋を用意しましょう。傘をさしてきても、衣服や荷物が濡れてしまっていることもあるため、タオルを準備しておくと相手も喜びます。傘がかなり濡れていたら、面会中に広げて乾かしておく気遣いがあるとなおよいでしょう。
嫌な気分になりがちな雨の日だからこそ、マナーが活きてくる
雨の日には、注意したいビジネスマナーがいくつかあります。傘は使い方を間違えると周囲の人に迷惑がかかりますし、最悪の場合、相手に怪我をさせてしまう恐れもあります。雨は十分注意していても濡れてしまうことが多く、不快感も抱きやすくなってしまうので、小さな心遣いがあるとお互いに気持ちよくビジネスを進められます。自分にとっても相手にとっても気持ちのよいふるまいを心がけ、雨の日のじめじめした気分を吹き飛ばしましょう。
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