ビジネスパーソンが意識したいセルフマネジメント

更新日:2023.02.16スタッフブログ

ツールを使用して仕事をする男性

ビジネスシーンでは、少子高齢化による働き手の不足や働き方の多様化など、社会的変化に合わせた対応が日々求められています。これから社会に適応しつつビジネスパーソンとして仕事を進めていくには、自分自身を管理することが大切です。そこで今回は、ビジネスパーソンがぜひ身につけておきたい、セルフマネジメントについてご紹介します。

セルフマネジメントとは?

ビジネスシーンでよく耳にするようになったセルフマネジメント。まずはその基本からご紹介しましょう。

セルフマネジメントの基本

セルフマネジメント(self-management)とは、自己管理や自立を意味する英語です。ビジネスシーンでは、課題の解決や目標の達成のために、自分自身を統制・管理することが大切になります。具体的にいえば、健康面やスケジュールの管理、精神面でも感情のコントロールなどです。

セルフマネジメントは、すべてのビジネスパーソンが平等に与えられている管理業務といえます。限りあるリソース内でいかに成果を上げるかを自分自身で考え、目標達成していく能力です。会社での役割をしっかり果たすために、さらには自分自身のスキルアップのために、セルフマネジメント能力の向上は欠かせません。

セルフマネジメントが注目されるようになった背景

時代の流れとともに、これまでの働き方の問題点が浮き彫りになりました。働いた時間が長ければ長いほど評価される仕組みや、与えられた仕事を終えるまでは帰れない風潮などが、かえって生産性を低下させている要因ではないかと考えられるようになったのです。

さらに働き手の減少が社会問題となっている今、社員一人ひとりが力を発揮できる環境作りや、セルフマネジメント能力の高い人材の育成に力を入れることが大切であるといえます。このような働き方の見直しの観点から、セルフマネジメントの重要性や考え方に注目が集まるようになったと考えられています。

セルフマネジメントはなぜ必要?

ビジネスシーンにおいて、社員 一人ひとりがセルフマネジメント能力を身につけることは非常に重要になってきます。こちらでは、セルフマネジメントの必要性についてご紹介します

個々のパフォーマンス向上のため

少子化や働き方改革などの影響で、ビジネスシーンを取り巻く環境は日々変化している状態です。働き手不足を補うため、さらには働き方の多様化に対応するため、社員一人ひとりのパフォーマンス向上を目指す企業が増えています。働き方の評価基準が改められている今、与えられた仕事をこなしているだけでは良い評価を得ることは難しいでしょう。

ビジネスパーソンとしてこれからの社会でチャンスを掴むためには、自分自身が主体的に行動し、成長し続ける必要があるということです。セルフマネジメント能力を高められれば、おのずとパフォーマンスの向上・改善につながるでしょう。

1人当たり・時間当たりの生産性の向上のため

人手不足に悩まされている企業は、目標達成のために自らを律し、管理しながら主体的に動ける、セルフマネジメント能力の高い人材を求めています。一人ひとりが明確に目標を立て、それに必要な行動がとれるようになれば生産性が向上することが予想されるためです。また、セルフマネジメントできれば、仕事を効率的に進められるため会社からの評価が上がり、自分の可能性を広げることができるでしょう。

セルフマネジメント能力を高める方法

一口にセルフマネジメントといっても、さまざまな要素があるため、人によって得意なことと苦手なことが分かれることが予想されます。セルフマネジメント能力を高めるためには、3つの段階に分けて仕事を進めることを意識してみましょう

1.課題を洗い出し、優先順位をつける

まずは、自分のなすべきことや、組織やチーム内での自分の役割をしっかり把握しましょう。また、自己管理できている部分とできていない部分に分け、しっかりと向き合うことも大切です。できていない部分は課題として、解決に向けて優先順位をつけるようにして下さい。

2.課題ごとに明確な目標・ゴールを設ける

課題に優先順位をつけたら、それぞれに明確な目標・ゴールを設定します。ポイントは、目標達成までの道筋を細分化し、小さなミッションをいくつか用意しておくことです。少しずつ階段を上るようにミッションをクリアし目標に近づくことで、達成感が得られやすくなるでしょう。物事を継続するためには、達成感や他者からの評価・承認が非常に大切な要素になるのです。

3.課題を解決するため計画的に実行する

ゴールに向けて、できるだけ具体的に計画しましょう。期限を設けたり、成功までのヴィジョンを明確にしたりすることでセルフマネジメントがしやすくなります。ゴールから逆算して考えると、計画が立てやすくなるのでおすすめです。

セルフマネジメント能力を活かす働き方

セルフマネジメントできる人は、どんな環境にあっても臨機応変に対応し、目的を達成できるでしょう。多様化する働き方に合わせるためには、セルフマネジメント能力の向上が必要不可欠です。セルフマネジメント能力を活かした働き方をいくつかご紹介します。

テレワーク・リモートワーク

テレワークやリモートワークでは、上司や同僚の目がなくても自分を律し、成果を出し続けなくてはなりません。このような自由度の高い働き方は、特にセルフマネジメント能力が活きる働き方といえるでしょう。在宅勤務の場合は特に仕事と私生活との切り替えが難しいため、集中できずストレスがたまってしまうという人も多いようです。

セルフマネジメント能力を高めれば、どんな状況でも集中して安定した結果が出せるようになるでしょう。また、自分に合った働き方を確立することができれば、ストレスの軽減も期待できます。

パラレルキャリア

パラレルキャリアとは、P・Fドラッカーが自らの著書の中で紹介した考え方で「本業を持ちながら第2のキャリアを築く」働き方です。パラレルキャリアは、金銭目的のみに限らず、夢を追いかけたりスキルアップのための勉強をしたり、自己実現のための活動を指します。セルフマネジメント能力を高めることができれば、パラレルキャリアのための時間を捻出することが可能になり、より豊かな人生を歩むことができるでしょう。

ティール組織

ティール組織とは、組織内で常態化している上下関係や慣例をなくし、従業員一人ひとりに権限・責任を与えるという革新的な組織モデルのことです。与えられた仕事だけをやるという従来の考え方を排除し、全員が主体的に仕事を行わなければならないため、セルフマネジメント能力が欠かせない働き方といえるでしょう。

ティール組織を導入して成功している企業も増えてきています。自身のキャリアアップにつなげるためにも、セルフマネジメント能力を高めておくことが大切です。

まとめ

セルフマネジメントの基本的な考え方やセルフマネジメント能力を高める方法などをご紹介しました。セルフマネジメント能力が身につけば、上司に仕事を管理されなくても、自ら高い意識をもって目標のために邁進し、安定的に成果を出し続けることができるようになるでしょう。

また、セルフマネジメントがうまくなれば、多様な働き方に順応できたり自己実現のために新しいことにチャレンジしたりする余裕が出てきます。自らの可能性を広げキャリアアップするためにも、ぜひセルフマネジメント能力を高める方法を試してみてください。

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