行政書士の資格、その資格でできることは何?
更新日:2022.05.02スタッフブログ行政書士という職業は、行政書士の資格保持者で活躍している人を指します。国家資格である行政書士は、独立して仕事をしている人もいらっしゃいます。しかし、行政書士の仕事について、どこまでの範囲の業務ができるのかまで、詳しく説明できる方は少ないのではないでしょうか。今回は、行政書士のできる業務内容についてお話します。
行政書士という資格について
書類だけで10000種類以上扱える法律専門家資格
行政書士資格は法律専門の国家資格ですが、その中でも特に業務範囲が広く、国民の生活に密着したサービスを提供することができます。
資格を得てできることは、大きく分けて5つです。
- 官公庁に提出する書類作成
- 作成した書類などの提出代行
- 書類作成に関する相談業務
- 官公庁に提出する書類の提出手続きの代理
- 契約書などの書類を代理人として作成
できることは上記になりますが、ここの書類が鍵です。行政書士が扱える書類の種類は10000種を超え、本人の努力次第で活動領域はどんどん広がります。
よく行われている業務は書類の提出
例えば、飲食店をはじめたい、建設業を立ち上げたい、農地だった土地に住宅を建てたい。こういったケースでは、許可や認可といったものを役所から得る必要が出てきます。官公庁に提出する申請書類は結構な量になり、また記入漏れなどの不備があれば書き直しです。そこで行政書士が、書類の作成から提出までを、許認可申請のプロの視点からアドバイスします。
必要ならば提出の代理まで。また、会計記帳や決算や財務諸表の作成といった、会計業務に関わることも可能です。近年ではIT対応も進んでいて、電子申請に対応している人も増えています。権利義務や、決算書や内容証明書、遺産分割協議書や各種契約書といった、事実証明に関する書類の作成や提出は、全てトラブルを未然に防ぐ予防法務としての性質を持っています。
こうした書類を正確に、適正に残しておくことで、書類の提出にせよ再確認にせよ、スムーズかつ迅速な対応が可能になります。
人々の暮らしと法律の相談窓口。だけではない
日々の生活の上では法律に関わることもありませんが、人生の中で法律に関わる機会は少なくありません。
自動車登録に関するものは、登録申請や重量税の申告、事故を起こした時には示談書や自賠責保険・任意保険の請求が必要になります。遺言や相続といったものは、ドラマの中だけではなく現実でも相応の数の案件が持ち込まれています。こういった、普通に生活している中では行う機会の少ない法律関係の事案について、気軽に相談できるのが司法書士であり、相談を受けることのできる資格が司法書士資格です。
また許認可申請や法人関連手続き、外国人雇用関係など、会社設立の手続きだけでなく設立後もコンサルタントとして企業のサポートを行うこともできます。特に知的財産権の保護や電子申請、電子調達といったIT関連の新しい分野は、今後の世の中の動向を考えてみても、力を入れていくべき分野でしょう。
司法書士資格は、弁護士や税理士などと違って、これという専門業務がありません。せっかく取った資格を活かしきれていない人が多いのは、そういった「選択肢が多すぎて何をすればいいのか分からない」という、贅沢な悩みに陥っているからではないでしょうか。とはいえ、存在する業務を全て覚える必要はありません。興味のある分野に絞って勉強し、キャリアを積んできた業務を中心に据えていけばいいのです。
なんでもできるのは強みですが、その中で1つを伸ばしてはいけないなんてことはありません。中には、自動車関連のスペシャリストになった行政書士もいるのだとか。せっかくの資格、どう活かすかはあなた次第です。
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