フリーランス必見!Twitter活用のマナー
更新日:2023.03.31ビジネス豆知識SNSはビジネスマン同士をつなぐコミュニケーションツールとしても利用されています。SNS上で仕事の受発注が行われることも少なくありません。なかでも、多くのフリーランスワーカーに利用されているのがTwitterです。一方で、フリーランスがTwitterで営業DMを送る際には、意識しなければならないマナーがあります。こちらでは、フリーランスの方に知っておいていただきたい、Twitterにおける営業DMのマナーについてお話しします。
目次
いきなり「仕事下さい」とDMするのはあり?なし?
Twitterでは、たとえフォロー外であってもDM機能を解放しているユーザーにはDMを送ることができます。DMはタイムライン上には表示されないプライベートなやり取りのため、仕事の発注・受注に使われることも少なくありません。とくに、Twitterを利用しているフリーランスの方にはぜひ利用していただきたい機能です。
ただし、手当たり次第に営業をかけるのはいくらフリーランスでも考えものかもしれません。発注する側は、信頼性を重視して誰に発注するかを選びます。見ず知らずのユーザー間では、当然ながら信頼関係が構築されていません。
そもそも、相手のユーザーが発注したい仕事があるのかすらも分からない状態で、いきなり「仕事下さい」とDMするのはやめましょう。「関係性を作っておきたい」という意図があったとしても、突然すぎる印象を与えてしまいかねません。仮に、その後外部に発注したい仕事ができたとしても、「この人に頼むのはやめておこう」と思われる可能性があります。
DMを利用したとしても、Twitterで能動的に仕事をとってくるのは難しいかもしれません。Twitterは発信を続けることで、自然と他のユーザーとの関係性が形成されていくツールです。仕事につながる出会いの可能性は確かにTwitterに数多く存在します。しかし、関係性を築く前に仕事をとろうとするのは、時期尚早なのです。
DMから営業をかける時の注意点
上述したとおり、突然DMで「仕事ください」と営業するのはマナー違反です。しかし、DMでの営業を全面的に否定しているわけではありません。マナーを意識して使えば、DMはフリーランスの方にとって重要な営業ツールになります。DMから営業をかける時の注意点をご紹介します。
基本的には「フリーランスを募集しているユーザー」に営業をかける
まず、営業をかける対象は「フリーランスのワーカーを募集しているユーザー」に絞るのが無難です。ビジネスパーソンとしてTwitterのアカウントを持っているユーザーでも、常にビジネスパートナーを探しているとは限りません。そもそも、すでに仕事を安心して発注できるユーザーのつながりを十分持っている可能性があります。そんな状態で見ず知らずのユーザーが営業をかけてきたとしても、仕事が与えられることはないでしょう。
Twitterは拡散性の高いツールのため、ワーカーを探しているユーザーの情報が自然と流れてくることがあります。仕事に関連したユーザーとつながりを持っておけば、さらにその可能性は高まるでしょう。そのためにも、あらかじめ多くのユーザーとつながりを持っておくことが大切なのです。
DMでは基本的なビジネスマナーを意識した文面を
Twitterは140文字のインスタントなやり取りが魅力のツールです。一方、DMを送る場合は、やはりビジネスマナーが問われます。最初は挨拶、自己紹介を簡単に述べましょう。DMはタイムライン上の投稿に紐づいているわけではないため、どういった要件で連絡しているのか伝えることも大切です。ワーカーを募集している投稿について反応している場合は、その旨を伝えましょう。事前にタイムライン上のリプライでDMを送信することを伝えておくのもひとつの方法です。
また、相手のビジネスについて知っておくのは最低限のマナーといえます。そのビジネスに対して自分がどの様に貢献できるのかについても明記しておきましょう。多数のユーザーに対してコピー&ペーストで同じ文面を送るのはマナー違反です。相手のユーザー名を記載していない文面も「コピペで手当たり次第送っているだけではないか?」という印象を与えることがあります。
そもそもビジネス用のアカウントを持っているかどうか
SNSは自由な使い方ができるツールです。一部のユーザーによるモラルを欠いた投稿が話題になることはありますが、基本的に投稿する内容はユーザーに委ねられています。ただし、営業にTwitterを用いる場合は注意が必要です。
上述したとおり、発注者側はフリーランスワーカーが信頼できるかどうかを最初に吟味します。
営業のDMが届いた時点で、送り主がどういったユーザーなのか気になるのは自然なことです。過去にどの様な投稿をしているのか、ポートフォリオを公開していないかなど、基本的なことは返信する前に調べておく発注者が多いでしょう。
過去の投稿が「名刺代わり」として見られる可能性を考えると、ビジネス用のアカウントを作っておくのが無難です。もちろん、普段からビジネスを意識した投稿を心がけているのであればプライベート用とビジネス用をひとつのアカウントで兼用しても問題はありませんが、なかなか難しいかもしれません。営業ツールとしてプライベートとは別のアカウントを作り、発注者に見られることを意識した投稿を心がけるようおすすめします。
仕事につながった後は責任を持ってやり抜こう
DMで営業をかけて、仕事の話が始まることはあります。しかし、当然ながらそれで仕事が終わるわけではありません。仕事の内容や報酬の交渉、納期に関する相談を経て、ようやく受注にいたるのです。受注した仕事は、もちろん責任を持ってやり遂げなければなりません。SNSのDMから始まった仕事とはいえ、正式な仕事です。雑な仕事や不誠実な対応で相手の信用を損なってしまうと、フリーランスにとっては大きな痛手になります。
反対に、一度依頼された仕事をやり抜けば、その相手とは少なからず関係性を築けたことになります。高く評価されれば、営業をかけなくても仕事が舞い込むかもしれません。仕事を能動的に与えてくれる顧客は、フリーランスにとって大きな財産です。
Twitter営業のトラブルに注意
誠実な対応が求められるのは、フリーランス側だけではありません。発注者側にもモラルが求められます。フリーランスは会社の後ろ盾がないだけに、仕事の内容が報酬に見合ったものかどうか、自分で判断しなければなりません。
あくまで実績作りと割り切り無理な要求をのむのも選択肢のひとつですが、搾取されてばかりにならないように気を付けましょう。DMを送ったからといって、無条件で依頼を受けなければならないわけではありません。交渉の末、条件が悪いと判断した場合、マナーに気を付けてお断りすれば悪い印象は与えないはずです。
また、信じがたい話ではありますが、後から報酬を変更したり、報酬を支払わない旨を伝えてきたりする発注者もいます。依頼内容に少しでも不透明な点を感じたら警戒しましょう。Twitterのアカウントだけではなく、正式な連絡先を聞いておくこともおすすめします。
適切に用いれば、TwitterのDMはフリーランスにとって有用な営業ツールになるはずです。基本的にTwitterはつながりを作る方法として利用し、最終的なアプローチとしてDMを送りましょう。DMの文面は、ビジネスマンとして最低限のマナーを意識して作成してください。
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