フィッシュ哲学とは

更新日:2023.04.07ビジネス豆知識

マネジメントで有名なフィッシュ哲学を導入する企業

人材マネジメント手法のひとつでもあるフィッシュ哲学。組織活性化にはうってつけの手法です。働き方改革によって職場環境が変化していくことが予想される現在において有効なマネジメント手法としても注目されています。今回はフィッシュ哲学について紹介したいと思います。

フィッシュ哲学とは

フィッシュ哲学は、魚をキャッチボールのように投げるパフォーマンスが有名なアメリカのパイクプレイス魚市場が発祥です。現在は観光スポットになっていますが、以前はさびれた魚市場でした。「世界的に有名になりたい」という思いから職場環境の改善をして組織の活性化を目指した結果、世界的に有名な魚市場に生まれ変わりました。

フィッシュ哲学として理論化したのが経営コンサルタントのスティーブン・ランデン氏、ジョン・クリステンセン氏です。フィッシュ哲学はシンプルなマネジメント手法です。組織を活性化することを目的としていますので、様々な業種で導入することが可能です。使いやすいこともあり、有名企業や医療現場、有名ブランドチェーン店など多くの企業で導入されています。

フィッシュ哲学を導入する効果

従業員満足度の向上

フィッシュ哲学が上手く活用できると従業員満足度が向上します。なぜなら、楽しく働くことがフィッシュ哲学の根幹にあるためです。毎日の仕事が楽しくなれば、働くことが苦ではなくなります。結果的に従業員の満足度が向上します。

顧客満足度の向上

顧客満足度は従業員のサービスによって変化します。従業員満足度が高い職場では自然と顧客へのサービスの質が高くなります。よって顧客満足度の向上に繋がります。

離職率の低下

楽しい職場は働く人にとって魅力的です。そうなると仕事を辞めようと考える人は減ります。必然的に離職率の低下に繋がります。

生産性の向上

一人一人がポジティブな姿勢で仕事をすることにより組織が活性化されます。従業員が楽しみながら働ける職場になることにより従業員満足度が高くなり、生産性の向上も期待できます。

フィッシュ哲学はシンプル

フィッシュ哲学は4つのマインドから成り立っています。

Play 楽しむこと

仕事に遊び心を取り入れるという意味です。仕事を楽しみながらするということですので、ふざけたり相手を不快にさせたりしてはいけません。自分なりの楽しみ方を見出すことが大切です。楽しく仕事をしている人を見ていると、こちらまで楽しい気分になるように周りの人にも伝わります。また楽しみを共有することによって従業員同士の信頼関係も向上します。その結果、顧客に丁寧で親切なサービスを提供することができます。

Make Their Day 楽しませる

顧客を楽しませるという意味ですが、楽しませるというよりは幸せな気分にさせるという方がぴったりくるかと思います。もちろん楽しませることで結果的に幸せに繋がります。自分が楽しみながら仕事をしていれば、自然と顧客にも楽しい雰囲気で接することができるので楽しませることもできます。

何か特別なことをしなくても良いのです。ほんの些細なことで良いのです。ニッコリほほ笑む笑顔だけでも顧客を楽しませることはできますし、幸せな気分にさせることもできます。あなたの真心が顧客に伝われば、顧客は幸せな気分を感じることができます。楽しませるという気持ちを忘れないことが重要です。

Be There 向き合う

顧客を無視しない、しっかりと向き合うことです。顧客が来ているのに無関心で他の業務をしていたりすることはありませんか。自分が顧客の立場だったらどうだろうと考えてみれば分かると思います。また、顧客だけでなく自分の周りにいる人達にも関心を持って向き合うことが大切です。

Choose Your Attitude 態度を決める

いつもポジティブな態度で仕事をしましょうということです。自分の気持ち次第で働く姿勢や態度は変えることができます。また、自分の働く姿勢や態度は周りの人に影響を与えます。そのことをしっかりと認識したうえで仕事に臨みましょう。ネガティブな態度では笑顔も曇ってしまいます。どのように仕事をするかはあなたが決めることができるし、あなた次第で変えることができます。

フィッシュ哲学導入に際しての注意点

フィッシュ哲学の導入をする前に従業員の待遇を改善する方が良いでしょう。労働環境が変わらないのに顧客に対しての注文が増えてしまうと従業員から不信感を持たれてしまう可能性があります。そうなってしまうとフィッシュ哲学はネガティブなものになってしまう可能性が高くなります。まずは、できる範囲で企業内の働き方改革を実行しましょう。その後、フィッシュ哲学が効果を発揮するととともに従業員の待遇も改善していきましょう。そうすることによって更にフィッシュ哲学の良いところが引き出せ企業にとってもメリットの多いマネジメント手法となるでしょう。

フィッシュ哲学は簡単に導入できる反面、注意しなければいけない面もあります。導入前に企業内で吟味する必要があるでしょう。ただ、組織の活性化にはうってつけで上手くいった時のメリットはかなりのものになるでしょう。この機会にフィッシュ哲学の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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